ドイツ 4号中戦車 F2型
「ドイツ 4号中戦車 F2型 (プラモデル) (ズベズダ (Zvezda) ART OF TACTIC No.6251 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の中戦車「4号戦車F2型(G型)」を1/100スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「3号戦車」に代わる主力戦車として「4号戦車」シリーズで初めて長砲身の75mm砲を搭載した「4号戦車F2型」(「4号戦車G型」)を再現、短砲身砲を搭載した初期シリーズとは異なる迫力あるフォルムを再現した内容となっています
【 「4号戦車F2型(G型)」について 】
●「4号戦車」は元々、通常の戦車では手に余る敵戦車の撃破や敵防御陣地を制圧するために開発された支援用の戦車で、「1号戦車」~「3号戦車」よりも大きく、主砲も短砲身ながらも口径の大きい「75mm砲」を搭載していました
●1940年、独仏戦が開戦するとドイツ軍は装甲の厚いフランス戦車やイギリス戦車に手を焼きますが、作戦の妙と諸兵連合によってこれを撃破し、戦車自体は性能を問われることはありませんでした
●しかし、1941年に開戦した「独ソ戦」になると、ドイツ軍はソ連軍の新鋭戦車「T-34」と対峙、ドイツ戦車よりも優れた設計思想で造られた「T-34」はドイツ軍の脅威となり、早急な対策が必要となります
●ソ連軍の装甲の厚い戦車群に対抗すべく、ドイツ戦車部隊の主力であった「3号戦車」は改良を繰り返して徐々にその性能を向上しましたが、それでも「T-34」に対抗するには非力さが否めませんでした
●特に問題となったのが、「3号戦車」の大きさでは長砲身の「75mm砲」を搭載できないことで、「T-34」対抗するためにはこの長砲身「75mm砲」の搭載は絶対条件でもありました
●そこで、「3号戦車」よりも車格の大きな「4号戦車」へと搭載することとし、「4号戦車G型」から長砲身の「75mm戦車砲 KwK40」を搭載し、これによりそれまで支援戦車だった「4号戦車」は主力戦車として運用が行われることになります
・ 以前の資料では「75mm戦車砲 KwK40」を最初に搭載したタイプは「4号戦車F2型」となっていましたが、最近では「F2型」自体を「4号戦車G型」に含んでいる資料が大勢を占めています
●長砲身の「75mm砲」を搭載することで、対戦車戦闘時に威力を発揮した「4号戦車G型」は、その後生産数が増えたことで名実共にドイツ軍戦車部隊の主力となり、各戦線で活躍、北アフリカ戦線では「マーク4スペシャル」として連合軍将兵から恐れらる存在となったのです
【 「ドイツ 4号中戦車 F2型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の中戦車「4号戦車G型(F2型)」を再現したプラスチックモデル組立キット
です
●「4号戦車F2型」を1/100のスケールに沿った表現で再現、一体成型によりパーツ数を抑えながらも、実車のフォルムやディテール、そしてポイントをしっかりと捉えた内容となっています
●「4号戦車G型」を構成するパーツは8点で、10分程度で組み立てを完了することが可能、気軽に戦車模型を楽しみたい人、塗装の練習を行ないたい人、もしくはコレクションとして数を揃えたい人などに最適なキットです
・ AFVモデルは、実車の構造を反映して足周りを構成するパーツが多く、これを苦手にする人や、戦車模型初心者の人への入門キットとしてお薦めします
●ズベズダ社製「ドイツ 4号戦車 D型」のバリエーションキットではなく、車体下部も含めて新たに作り起こされたものです
●接着剤不要のスナップキットとなっています
●「4号戦車G型」は、「砲塔」「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の4ブロックで構成しています
●砲塔は、砲塔本体とキューポラ部分との2パーツで構成
・ 「砲身」「防盾」「同軸機銃」は砲塔パーツと一体成型化して再現、「同軸機銃」は独立した状態で成型しています
・ 砲身先端部の「マズルブレーキ」は、「4号戦車G型」の初期生産型(「F2型」)としての球形の形状を再現
・ 「砲塔前面」「側面のクラッペ」「ハッチ」などもパーツ上にモールドで再現
・ 砲塔上部の「ベンチレーター」「ボルト穴」などを繊細な彫刻で再現しています
・ 「キューポラ」と「ゲベックカステン」を一体成型して再現しています
●車体上部は、上下に分割したパーツで再現
・ 上部パーツは「戦闘室」と「エンジンデッキ」、下部パーツには車体上部と「フェンダー」を再現しています
・ 上部パーツには「操縦手ハッチ」「前方機銃手ハッチ」、「エンジングリル」のディテール、「アンテナ受け」「ジャッキ台」、操縦手の「視察装置」「前方機銃」などをモールドで再現
・ 「操縦手ハッチ」と前方機銃手ハッチの「小ハッチ」、車体前後の「ボルト穴」、エンジンデッキのパネルライン、「跳弾板」などを繊細なモールドで再現しています
・ 下部パーツには「予備履帯」「前照灯」「車間表示灯」「車載工具類」などを強弱をつけたモールドで立体的に再現しています
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「排気管」「補助排気管」「誘導輪基部」などを立体的な造形で再現しています
●車体下部は、本体部分、左右側面の3パーツで構成
・ 側面パーツには「転輪」「履帯」を一体成型化して再現しています
・ 起動輪のスポーク形状、転輪の肉抜き穴などをモールドで再現、パイプ式の誘導輪は間隙部分を貫通した状態で再現しています
・ 履帯は、スケールに沿ってディテールを省略していますが、裏側のセンターガイドも再現しています
●ウォーゲーム時に使用する旗のパーツが付属しています
●「ドイツ 4号中戦車 F2型」の完成時の大きさ
・ 全長 : 7cm
【 「ドイツ 4号中戦車 F2型」のパッケージ内容 】
・ 4号戦車F2型(G型) ×1
・ 旗 ×1
●2015年 完全新金型
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【 「ズベズダ ART OF TACTIC」シリーズについて 】
●同社が展開する第2大戦のボードゲーム(ウォーゲーム)「ART OF TACTIC」の駒(ユニット)として開発されたシリーズ
・ スケールモデル専門メーカーとして様々なキットを開発してきたズベズダ社のノウハウを、駒にギュっと凝縮、パーツ数を抑えた手軽に作れるスケールモデルとしてプラモデルの楽しみを味わう事ができます
・ ボードゲームの駒として利用されることを前提としているため、戦車や歩兵、飛行機などでスケールが一貫していないから利用価値がないと思うのは大間違い、簡素な作りながらミニスケールモデルとしての完成度は十二分にあり、難しく複雑に考えることばかりがスケールモデルじゃないと、手にしたとき目から鱗が落ちる思いで気づくことでしょう
・ また、パーツ数を抑えながらも、強弱を付けたモールドと立体感ある造形力により、実車のポイントと主要なディテールを押さえており、約7cmという小さなサイズに「4号戦車G型」が収まった姿は、ミニスケールモデルの様々な楽しみ方を想像するに違いないと思います