ドイツ重装甲車 Sd.Kfz.234/1 (2cm砲搭載型)
「ドイツ重装甲車 Sd.Kfz.234/1 (2cm砲搭載型) (プラモデル) (タミヤ タミヤ イタレリ シリーズ No.37019 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重装甲車「Sd.Kfz.234/1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●汎用性の高かった2cm機関砲を装備し、8輪走行の優れた機動性能で大戦後期の装甲偵察部隊の主要車両となった重装甲車「Sd.Kfz.234/1」を再現、面構成の車体に6角形状の砲塔を搭載した、ドイツ車輌らしい重厚かつマッシブなフォルムを再現した内容となっています
●イタレリ社製「Sd.Kfz.234/1」をベースに、ボッシュライト、車載工具類、ジェリカンなどを新規パーツへと変更、タミヤ社製「ドイツ重戦車 キングタイガー (アルデンヌ戦線)」に含まれているフィギュアと「DKW NZ350」オートバイ、そして「ドイツ歩兵装備品セット B (大戦 中・後期)」をセットしたアップグレードキットです
【 ドイツ 重装甲車 Sd.Kfz.234/1 (2cm砲搭載型) について 】
●ドイツ軍では1920年代から不整地での機動力を確保するために8輪の足周りを備えた重装甲車の研究を進めており、1935年の再軍備化により本格的な開発を開始、その結果、8輪重装甲車「Sd.Kfz.231」を生み出します
●この8輪重装甲車「Sd.Kfz.231」は、機械的に優れた足周りに支えられた高い機動性能と、独立8輪駆動の安定性の高い車体で大戦初期における偵察部隊の中軸車両として活躍、装甲車ながらも機甲兵力の一翼を担う存在となりました
●ただし、8輪重装甲車「Sd.Kfz.231」は戦前に設計が行われた車両のため全体的に贅沢な構造となっており、生産コストも高価となっていたため、より低コストな後継車両として1943年12月に登場したのが「Sd.Kfz.234」です
・ 「Sd.Kfz.234」では、車体がシャーシを兼ねるモノコック構造を採用、車体形状もシンプルなものへと変更しています
・ 8輪駆動、8輪操行という優秀な足周りを装備、エンジンは210馬力のディーゼルエンジンを搭載し、その最高速度は80km/hを誇っていました
●「Sd.Kfz.234」は、様々なバリエーションを計画しており、当初「60口径 50mm戦車砲 KwK39/1」を装備したタイプ「Sd.Kfz.234/2」(プーマ)を生産、その次に生産をされたのが「20mm機関砲 KwK38」を搭載した「Sd.Kfz.234/1」です
・ 「Sd.Kfz.234」シリーズとしては、後に「24口径 75mm砲」を装備した「Sd.Kfz.234/3」、そして「75mm対戦車砲 Pak40」を搭載した「Sd.Kfz.234/4」が登場しています
●この「Sd.Kfz.234/1」は、「Sd.Kfz.250/9」用に開発された半オープントップ式の6角型の砲塔を搭載、これに「20mm機関砲 KwK38」と同軸機銃を装備していました
・ 一見すると、「Sd.Kfz.234/1」は「50mm砲」を搭載した「Sd.Kfz.234/2」よりも退化したように思いますが、半オープントップ式の砲塔は視認能力が高く偵察任務の車両としては適していました
・ また、「Sd.Kfz.234/2」が装備する「60口径 50mm戦車砲 KwK39/1」は、装甲車の主砲としては強力なものでしたが、戦車に対抗するには力不足の感が否めず、素早い発射速度で対人目標や戦車以外の車両に対して威力を発揮する「Sd.Kfz.234/1」の「20mm機関砲 KwK38」は様々な戦闘状況に対応できる高い汎用性を持っていました
・ このため、「Sd.Kfz.234/2」は1944年6月に生産を終了、後は「Sd.Kfz.234」シリーズの生産は「Sd.Kfz.234/1」が主体となり、「Sd.Kfz.234/1」は1945年3月までに約230両を生産しています
●「Sd.Kfz.234/1」は、大戦後期における戦車師団や装甲擲弾兵師団などの隷下となる装甲偵察大隊の主要車両として配備、その高い機動性能と偵察能力により活躍し、ドイツ機甲部隊の目、もしくは機甲戦力の一画として各戦線で奮戦したのです
【 ドイツ重装甲車 Sd.Kfz.234/1 (2cm砲搭載型) (タミヤ 1/35 タミヤ イタレリ シリーズ No.37019) プラモデルの内容 】
●このドイツ軍の重装甲車「Sd.Kfz.234/1」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車両パーツはイタレリ社製、複雑な足周りと装備品などによる車体上のディテールを、パーツ数を抑えてモールド再現を主体としたディテールで再現した内容となっています
・ イタレリ社製「Sd.Kfz.234/1」のアップグレード版で、車載工具類やジェリカンなどを新規パーツへと変更しています
●タミヤ イタレリシリーズの一環として、タミヤ社製「ドイツ重戦車 キングタイガー (アルデンヌ戦線)」に含まれているフィギュアと「DKW NZ350」オートバイ、そして「ドイツ歩兵装備品セット B (大戦 中・後期)」をセット、タミヤ社製のデカールが付属しています
●「Sd.Kfz.234/1」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●平面で構成された6角形の「Sd.Kfz.234/1」の砲塔形状を再現、露出した状態の「砲」及び「砲架」のメカニカルな構造をパーツ数を抑えて再現しています
●「20mm機関砲 KwK38」の砲身は、機関部も含めて一体成型のパーツで再現、先端部のフラッシュハイダーは別パーツ化して再現しています
・ 砲架は一体成型のパーツで再現、砲塔の左右から伸びる支持架に接続します
・ 砲架は完成後も上下に可動させることができます
・ 砲架に装備する同軸機銃は、「MG34」と「MG42」の2種から選択して取り付けることができます
・ 照準器の上部に取り付ける、照星と照門は付属のエッチングパーツにて再現
●砲塔は、上部と底部の上下に分割したパーツで再現
・ 各座席はフレームとパッドの2パーツで構成
・ 砲塔旋回ハンドルを別パーツ化して再現しています
・ 砲塔後部の雑具箱はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 砲塔上部のネットは、枠の部分はプラパーツ、メッシュは付属のエッチングパーツで再現しています
・ ネットは開閉状態を選択して砲塔に取り付けます
【 車体上部 】
●面で構成された「Sd.Kfz.234」の車体上部レイアウトを再現、前部の点検ハッチとボルト穴、後部のエンジンデッキ部分などのディテールをモールドで再現しています
●車体上部は、天板部分を除いて一体成型のパーツで再現
・ エンジンデッキ部分のグリル、ハッチはモールドで再現しています
・ 車体のクラッペは別パーツ化
・ 側面のフェンダー兼雑具箱はそれぞれ一体成型のパーツで再現、フェンダー下部は別パーツ化しています
・ 雑具箱の扉はモールドで再現
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 排気管は各3パーツで構成
・ 車幅ポール、バックミラー、ボッシュライト、ホーン、車間表示灯、アンテナマウントなどを別パーツ化して再現しています
●フェンダー上の「ジェリカン」(×6)と「ジェリカンラック」(×6)が付属、ジェリカンラック上部のバンドは付属のエッチングパーツで再現します
・ ジェリカンラックは、ジェリカンを装備した状態と装備していない状態とを選択することができます
【 車体下部 】
●車体下部は、モノコックシャーシを用いながらも複雑な構造を持つ「Sd.Kfz.234」の足周りをパーツ数を抑えて再現、タイヤはプラスチック製パーツとなっています
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現しています
・ ダブルウッシュボーンサスペンションは、本体と車軸受けの2パーツで再現
・ ステアリングロッドとショックアブソーバーは別パーツ化しています
・ ステアリングは前方に固定となります
・ ダブルウッシュボーンサスペンションの上部のリーフ式サスペンションは一体成型のパーツで再現
●タイヤは左右に分割したパーツで再現、ハブキャップは別パーツとなっています
●戦闘室内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ 隔壁
・ 前部と後部の操縦席
・ 前部と後部のハンドル
・ 各種レバー
【 フィギュア 】
●武装親衛隊の乗員2体と、伝令兵1体の合計3体のフィギュアが付属しています
・ タミヤ社製「ドイツ重戦車 キングタイガー (アルデンヌ戦線)」に付属しているフィギュアと同一のものとなります
●冬季において砲塔から身を乗り出した乗員と、指示もしくは情報を伝える伝令兵のシーンを再現しています
・ 乗員のフィギュアの1体は、片手でヘッドフォンを取り、伝令兵の声を聞いているポーズ、もう1体は砲塔上に腰掛けているポーズです
・ 伝令兵のフィギュアは、オートバイに跨り、片手を口の部分に当てて大声で乗員に話しかけているポーズです
・ 乗員の1体と伝令兵の服装は、「Uボートコート」を着用、腰掛けている乗員は「戦車服」もしくは「迷彩戦車服」を着用している姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿った凹凸モールドで再現、服の縫い目や徽章類などのディテールは、繊細且つエッジの立ったモールドで再現しています
・ フィギュアは胴体、両腕、両足のオーソドックスなパーツ構成となっています
【 フィギュア 】
●伝令兵が乗る中型オートバイ「DKW NZ350」が1台付属しています
●「DKW NZ350」は、「前輪部」「本体」の2ブロックで構成しています
●前輪部は、タイヤとフェンダーを一体成型した中央部分に、左右のフロントフォークを取り付けて作製します
・ 前照灯は前後に分割したパーツで再現、管制カバーが付いた状態を再現しています
・ メーターは、付属のデカールにて再現
・ ハンドルには、ブレーキレバーなどを一体成型化しています
●本体は、左右に分割したパーツで再現、後輪とフェンダー、エンジンを一体成型化しています
・ 左右のフレーム、マフラーは別パーツとなっています
・ 座席、サイドバッグ、後部のナンバープレートなどを別パーツ化
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツとして、タミヤ社製「ドイツ歩兵装備品セット B (大戦 中・後期)」が付属しています
●含まれている装備品類は
・ ワルサー Gew43 自動小銃 ×2
・ MP43 突撃銃 ×2
・ MG42 機関銃 ×1
・ 機関銃の弾帯 ×2
・ 機関銃の予備銃身ケース (2本タイプ) ×1
・ パンツァーファースト 60 ×1
・ 拳銃ホルスター ×2
・ ヘルメット ×2
・ 迷彩カバー付きヘルメット ×3
・ 迷彩帽 ×1
・ 手榴弾 ×3
・ MP43用 マガジンポーチ ×4
・ 銃剣 ×1
・ 携帯シャベル 2種 ×各2
・ 小型の携帯シャベル ×1
・ 雑嚢 ×5
・ ガスマスクケース ×5
・ 水筒 ×3
・ 水筒(後期型) ×2
・ マップケース ×1
・ 双眼鏡 ×1
・ 機関銃工具入れ ×1
など、となっています
●砲塔のネットのメッシュ、照準器の照星、照門、ジェリカンラックの上部バンドなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 ドイツ重装甲車 Sd.Kfz.234/1 (2cm砲搭載型) (タミヤ 1/35 タミヤ イタレリ シリーズ No.37019) 塗装・マーキング 】
●「ドイツ重装甲車 Sd.Kfz.234/1 (2cm砲搭載型)」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属部隊不明 (東部戦線 / 1944年~1945年冬)
・ 第2戦車師団 (ノルマンディ / 1944年夏)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 ドイツ重装甲車 Sd.Kfz.234/1 (2cm砲搭載型) (タミヤ 1/35 タミヤ イタレリ シリーズ No.37019) パッケージ内容 】
・ 8輪重装甲車 Sd.Kfz.234/1 ×1
・ フィギュア ×3
・ DKW NZ350 オートバイ ×1
・ アクセサリーパーツ 一式 (タミヤ社製「ドイツ歩兵装備品セット B (大戦 中・後期)」)
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●スポット生産品 (車体パーツはイタレリ社製)