九六艦戦 千歳航空隊
「九六艦戦 千歳航空隊 (プラモデル) (SWEET 1/144スケールキット No.034 )」です
●日中戦争から太平洋戦争初期にかけて日本海軍の艦上戦闘機として運用された「96式艦上戦闘機」を1/144スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●日本海軍において初めての低翼単葉、全金属製の艦上戦闘機として開発された「96式艦上戦闘機」を再現、旋回性能に優れた楕円形の主翼と太いカウリング、固定脚と開放型コクピットを備えた、骨太ながらも優美なスタイルを再現した内容となっています。
●「寿41型 エンジン」を搭載し3翔タイプのプロペラを装備、「96式艦上戦闘機」シリーズ中、最大の生産機数となった「96式4号艦上戦闘機」を再現しています。
●「96式艦上戦闘機」の機体パーツを2機分セットしています。
【 三菱 96式艦上戦闘機 について 】
●1920年代から1930年代にかけて航空機技術の躍進は目覚しいものがあり、速度、航続距離、積載力、そして攻撃力など、全ての能力が向上していく時代でした。
●また、1930年代前半になると、第1次世界大戦時から続いていた羽布張りの複葉機に代わり、全金属製で低翼単葉の機体が登場するようになります。
●日本海軍では、この1930年代に羽布張りの複葉機「90式艦上戦闘機」や「95式艦上戦闘機」などを運用意していましたが、欧米では高速性能を重視した低翼単葉の機体の運用が始まっていたため、これらの機体が早々に旧式化してしまうのは明らかなことでした。
●そこで、日本海軍では「95式艦上戦闘機」の後継機となる低翼単葉の機体の開発を「三菱航空機」社と「中島飛行機」社の2社に発注します。
●「三菱航空機」は、後に「零式艦上戦闘機」を生み出す「堀越二郎」技師を中心にして「9試単座戦闘機」を開発、この機体をベースに改良したのが「96式艦上戦闘機」として1936年に制式化されました。
・ 「96式艦上戦闘機」では、日本海軍初となる全金属製の機体構造を採用、表面のパネルの接合には空気抵抗を減らすために枕頭鋲を用いています。
・ 当時は、既に引き込み脚を装備した機体も存在していましたが、「96式艦上戦闘機」は脚強度を必要とする航空母艦での運用を前提に固定脚とし、空気抵抗を減らすためスパッツを取り付けています。
・ また、空戦性能向上のために主翼を「ねじり下げ」、着陸性能を向上させるフラップの採用など、最新の技術とアイデアを盛り込み創り上げた機体となっていました。
・ これらの装備のおかげで、「96式艦上戦闘機」は前型である「95式艦上戦闘機」よりも約50km早い最高速度406km/hを達成しています。
●この「96式艦上戦闘機」は、戦闘機として、速度、上昇力、空戦性能とも、当時の世界のトップクラスの性能を発揮し、日本の設計技術が世界的水準に達した事を実証しました。
●「96式艦上戦闘機」は約1,000機を生産、日中戦争から太平洋戦争の初期まで運用が行われ、各戦線や空母艦載機として活躍しています。
●「96式艦上戦闘機」の開発、生産で育まれた技術と経験は、後継機となった「零式艦上戦闘機」の誕生に大きく貢献したのです。
■ 千歳航空隊 戦闘機隊 について
●「千歳航空隊」は、北海道の千歳に1939年10月に開隊した陸攻隊で、戦闘機隊が付属していました。
●太平洋戦争開戦時には、マーシャル島のルオットとタロアに「千歳航空隊」の36機の「96式艦上戦闘機」が駐留していました。
●1942年2月1日、マーシャル群島はアメリカの空母機動部隊の空襲を受けます。
●これに対して、「千歳航空隊」の陸攻隊は敵空母への体当たり攻撃も交えて激しく反撃、戦闘機隊も来襲した敵艦載機と交戦して、17機に損害を与えました。
●遡ること1942年1月23日、日本軍は南方のラバウルを占領、このラバウルに初めて進出したのが「千歳航空隊」のラバウル派遣戦闘機隊です。
●進出直後の2月3日、ラバウル上空の夜間迎撃戦において、後に日本海軍のトップエースとなる「西澤広義」1飛曹は「96式艦上戦闘機」に搭乗して初撃墜を記録しました。
【 九六艦戦 千歳航空隊 (SWEET 1/144スケールキット No.34) プラモデルの内容 】
●この日本海軍の艦上戦闘機「96式艦上戦闘機」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●SWEET社のリサーチ力と実機への深い造詣、そして精度の高い成型技術を用いて「96式艦上戦闘機」を再現、機体のフォルムを小さなサイズに違和感なく収めながら、1/144のスケールに沿ってパネルラインや動翼のラインなどを精緻な表現で再現した内容となっています。
●ミニスケールながらパーツ表面の彫刻、ディテール表現は「96式艦上戦闘機」の特徴を良く捉え、極めてシャープなモールドで再現、パーツ構成は組み立てが苦にならないよう点数を抑えたパーツ数となっており、手のひらに収まるサイズで「96式艦上戦闘機」の精巧な「ミニチュア」の姿を気軽に楽しむことができます。
●カルトグラフ社製のプリントによる「千歳飛行隊」の機体2種のデカールが付属しています。
●「96式艦上戦闘機」の機体パーツを2機分セットしています。
■ 九六艦戦 千歳航空隊 のパーツ構成
■ 機体胴体
●「96式艦上戦闘機」の機体胴体は左右に分割したパーツ構成、エンジンカウリング部、主翼部は別ブロック化しています。
・ 機体全体には、パネルラインなどをスケール感に沿った繊細かつシャープな彫刻で再現しています。
・ 垂直尾翼は胴体左側パーツと一体成型化しており、胴体パーツは垂直尾翼の付け根ラインで分割しています。
・ 胴体前部の機銃カバー部を別パーツ化、機銃口を凹ライン化して再現しています。
・ 尾脚と着艦フックは別パーツ化して再現しています。
■ カウリング
●カウリング部は上下に分割したパーツ構成、カウル下部の排気管は別パーツ化しています。
・ カウリング部には、照準用の凹みも再現しています。
・ カウルフラップは凹ラインの彫刻で再現。
・ カウル内部の「寿41型エンジン」は別パーツ化して再現、カウリング前部から見える範囲の「寿41型エンジン」のシリンダーやパイプ、ギヤケースなどを非常に繊細な彫刻で再現しています。
●プロペラは、一体成型のパーツで再現。
・ プロペラブレードはピッチの入った状態で再現しています。
・ プロペラは「寿41型エンジン」の後部のキャップ状のパーツへと接着、完成後も回転させることが可能です。
■ 主翼・尾翼
●主翼は一体成型のパーツで再現しています。
・ 動翼の分割ラインは、パネルラインとは異なる奥行きのある彫刻で再現しています。
・ 動翼自体のならだかなラインもスケールに沿った表現で再現しています。
●水平尾翼は一体成のパーツで再現
・ 昇降舵部分は、パネルラインとは異なる深めのタッチの彫刻で再現しています。
・ 昇降舵表面のなだらかなラインもスケールに沿った表現で再現しています。
■ 脚
●主脚部は、スパッツも含めた一体成型のパーツで再現しています。
■ コクピット
●キャノピーは、1ピースのクリアパーツで再現しています。
・ キャノピー枠はクリアパーツ上に繊細な凸モールドで再現しています。
・ コクピット内部はフロアパネルと座席を再現、座席は別パーツ化しています。
・ コクピット前方の照準器と、後方に設置するアンテナは別パーツ化して再現、アンテナは装着の有無を選択することができます。
■ 兵装類
●「96式艦上戦闘機」の機外兵装として
・ 落下式増槽 ×1
が付属、装着の有無を選択できます。
【 九六艦戦 千歳航空隊 (SWEET 1/144スケールキット No.34) 塗装及びマーキング 】
●組立説明書に「千歳航空隊」所属機4種の機体マーキング例をカラーで記載しており、このうち2種を選択して再現することが可能です。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー / ガイアカラー)。
・「九六艦戦」の機体各部に使う塗料の種類は、組立説明書内の各組立工程中にて指示しています。
●「九六艦戦 千歳航空隊」のマーキング及び塗装例として
・ 千歳航空隊 戦闘機隊 (機体番号S-153) 報国-373 (千歳基地 / 1940年~1941年)
・ 千歳航空隊 戦闘機隊 (機体番号S-158) (千歳基地 / 1940年~1941年)
・ 千歳航空隊 戦闘機隊 (機体番号S-160) 報国-367 (千歳基地 / 1940年~1941年)
・ 千歳航空隊 ラバウル派遣戦闘機隊 (機体番号S-123) (ラバウル東飛行場 / 1942年1月末~1942年2月)
の4種が説明書内に記載されており、いずれか2種を選択して再現することが可能です。
●国籍マーク、胴体に記された識別帯、機体番号、機体標識、主翼の表示線、プロペラの表示線、注意表示などを再現したデカールが付属しています。
●デカールのプリントはカルトグラフ社製です。
【 九六艦戦 千歳航空隊 (SWEET 1/144スケールキット No.34) パッケージ内容 】
・ 96式艦上戦闘機 ×2
・ クリアーランナー ×2
・ デカールシート (4種2機分) ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型