英国海軍 航空母艦 アークロイヤル 1939 (竣工時)
「英国海軍 航空母艦 アークロイヤル 1939 (竣工時) (プラモデル) (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.010235 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス海軍の航空母艦「HMS アークロイヤル」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「HMS アークロイヤル」の1939年、竣工時の姿を再現しています
●日本海軍の「飛龍」、アメリカ海軍の「CV-5 ヨークタウン」と同様に、以後のイギリス海軍の航空母艦の雛形となった航空母艦「HMS アークロイヤル」を再現、飛行甲板を大きく張り出した船体と、それに伴うエンクローズド・バウ、そして大型の島型艦橋を備えたイギリス独特のシルエットを再現した内容となっています
●アオシマ社製「英国海軍 航空母艦 アークロイヤル 1941 (ビスマルク追撃戦)」をベースに、竣工時の状態を再現するために使用するパーツとデカールを変更したバリエーションキットです
・ 「HMS アークロイヤル」の竣工時は、上部艦橋前部のフラットに支柱が付き、飛行甲板上の表示線が多くなっています
【 「英国海軍 航空母艦 アークロイヤル 1939 (竣工時)」のキット内容について 】
●イギリス海軍の航空母艦「HMS アークロイヤル」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アオシマ社のウォーターラインシリーズのフォーマットに沿って航空母艦「HMS アークロイヤル」を再現、艦のディテール再現に重きを置きながらも、ウォーターラインシリーズとしての組みやすさを考慮した、艦船モデルとしてバランスが取れた内容となっています
●キットは1939年の「HMS アークロイヤル」の竣工時の状態を再現しています
●喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです
●「HMS アークロイヤル」は、「船体」「飛行甲板」「艦橋などの上部構造物」「高角砲などの艤装類」をそれぞれブロック化して分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、飛行甲板、構造物、艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、左右に分割したパーツで構成
・ 船体パーツは、格納庫側面を含めて一体成型して再現、格納庫部分などの開口部を奥行きのあるモールドで再現しています
・ 左右の舷側を合わせる際に船体に歪が生じないよう、間に「桁」を挟み込んで組み立てるようになっています
・ 船体パーツ上には「舷窓」「扉」「塵捨管」などの細部ディテールをモールドで再現、舷窓上部には「雨樋」も繊細なモールドで再現しています
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●飛行甲板は、兵員用のスポンソン部も含めて一体成型のパーツで再現、エレベーターは別パーツ化しています
・ 飛行甲板上には「カタパルト」「遮風柵」「着艦制動装置」「滑走静止装置」などの細かなディテールをモールドで再現しています
・ エレベーターは昇降状態を選択して組み立てることができます
「HMS アークロイヤル」の艦上の構造物は下記のパーツで構成しています
●艦橋構造物
・ 艦橋構造物は左右に分割したパーツで再現、これに「羅針艦橋部」「戦闘艦橋部」「防空指揮所」「煙突」「マスト」などを取り付けて作製します
・ 艦橋窓枠は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現、立体感を演出しています
・ 艦橋構造物の舷窓、扉、配管などを繊細な凹凸をつけたモールドで再現
・ 艦橋に装備する、「探照灯」(×4)、「測距儀」(×1)、「双眼鏡」(×5)などを別パーツ化
●煙突
・ 煙突は左右に分割したパーツで再現、トップのファンネルキャップと内部の整風板は別パーツ化して再現しています
・ ファンネルキャップは開口した状態となっています
・ 副管も別パーツ化して再現しています
●マスト
・ マストは一体成型のパーツで再現、前部の下部の支柱は別パーツです
・ マスト上部に装備するレーダーは別パーツ化しています
●通信マスト
・ 通信マストは一体成型のパーツで再現
・ 側面部分のトラス構造をモールドにより再現しています
●クレーン
・ クレーンは一体成型のパーツで再現
・ スライド金型を使用して、クレーン側面のトラス構造を凹凸をつけたモールドで再現しています
●高角砲スポンソン、機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツ化
●高角砲 「45口径 11.4cm 連装両用砲 Mk.1」 ×8
・ 高角砲は、一体成型のパーツで再現しています
●対空機銃 「8連装 ポンポン砲」×6
・ 8連装ポンポン砲は、機銃本体と砲架の2パーツで構成
●対空機銃 「ビッカース 12.7mm 8連装機銃」×8
・ 機銃は一体成型のパーツで再現
●飛行甲板上を飾る艦載機が付属しています
・ 水上偵察機 スーパーマリン ウォーラス ×2
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ(主翼を折りたたんだ状態) ×2
・ 艦上爆撃機 ブラックバーン スクア ×2
●艦載機のパーツ構成
・ 「スーパーマリン ウォーラス」は、胴体、エンジン、上部翼、水平尾翼に分割したパーツ構成
・ 「ソードフィッシュ」は、胴体、上部翼、魚雷に分割したパーツ構成で、1機は主翼を展開した状態、1機は主翼を畳んだ状態となります
・ 「ブラックバーン スクア」は一体成型のパーツで再現
●上記パーツとは別に、アオシマ社製「イギリス海軍 航空母艦 ビクトリアス」「イギリス航空母艦 イラストリアス」に含まれている艦載機ランナー(×1)が付属、艦載機の一部は同ランナーを使用します
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ ×4
・ 「ソードフィッシュ」は、胴体、上部翼に分割した2パーツで再現
・ 他の機体(「シーファイアー」「マートレット」「コルセア」)は「HMS アークロイヤル」に搭載していません
●内火艇、カッターなど
・ 内火艇 ×1
・ カッター ×6
・ 救命ボート ×10
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ 艦首ホースパイプ
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 測距儀
・ 遮風柵(立てた状態)
などをセットしています
●イギリス海軍旗、イギリス国旗、飛行甲板の表示線、艦載機の国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「英国海軍 航空母艦 アークロイヤル 1939 (竣工時)」のパッケージ内容 】
・ 航空母艦 HMS アークロイヤル (竣工時) ×1
・ 水上偵察機 スーパーマリン ウォーラス ×2
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ ×4
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ(主翼を折りたたんだ状態) ×2
・ 艦上爆撃機 ブラックバーン スクア ×2
・ デカールシート ×1
・ 金属製バラスト×2
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 デカール変更バージョン
・ アオシマ社製「英国海軍 航空母艦 アークロイヤル 1941 (ビスマルク追撃戦)」をベースに、使用するパーツとデカールを変更したバリエーションキット
【 「HMS アークロイヤル」について 】
●第2次世界大戦の開戦時、イギリス海軍は世界一の規模を誇り、航空母艦も日米よりも若干多くの隻数を保有していました
●1920年代~1930年代初期、世界の海軍では、航空母艦は戦艦などとは異なる補助艦艇として見られ、世界で始めて航空母艦を建造したイギリス海軍も、航空母艦は艦隊に航空戦力を持たせる程度の存在としていました
●1930年代初期、イギリス海軍では6隻の航空母艦を保有していましたが、1922年に締結したワシントン軍縮会議によって保有枠に余裕があり、それまでの航空母艦とは異なる新設計の航空母艦として建造が行われ、1938年に竣工したのが「HMS アークロイヤル」です
●「HMS アークロイヤル」の最大の特徴が、飛行甲板を前後に区切ったことで、前方は発艦用、後方は着艦用となっています
●これは当時最新鋭の装備となる艦載機用のカタパルトを実用化できたことによるもので、このカタパルトにより発艦する艦載機は滑走する必要がなく、飛行甲板を効率良く運用することができました
・ 日本海軍では航空母艦用の油圧式カタパルトは実用化できませんでした
●船体は、格納庫を外壁で覆うエンクローズド・バウを採用、このエンクローズド・バウは気化した航空機用燃料が溜まり易いという欠点を持っていましたが、波浪性が高く、広大な戦域を移動する必要があるイギリス海軍の艦艇としては必要な構造でした
●この前後に区切った飛行甲板の大きさとエンクローズド・バウの構造から、「HMS アークロイヤル」は喫水線から上に向かって広がるような船体形状となっています
●第2次世界大戦が開戦すると、「HMS アークロイヤル」はドイツ軍艦艇の捜索任務に従事します
・ ヨーロッパ方面の戦いは大西洋、地中海、インド洋といった広大な戦域となり、イギリス海軍は通商破壊を行うドイツ軍艦艇を追い求め、航空母艦は艦隊の目となる役割を担いました
●1940年、「HMS アークロイヤル」は地中海方面に移動、ドイツの傀儡国家であるフランスのヴィシー政府の指揮下となったフランス海軍艦艇に対して航空攻撃を行います
●1940年7月、「HMS アークロイヤル」は地中海のイギリス軍の拠点「マルタ島」に対する航空機輸送任務の護衛として参加、上空護衛の他、敵飛行場への爆撃などを行いました
●1941年、「HMS アークロイヤル」は大西洋方面に移動、同年5月のドイツ戦艦「ビスマルク」の追撃戦に参加します
●この追撃戦において、「HMS アークロイヤル」は艦上攻撃機「ソードフィッシュ」を攻撃隊として送り出し、3本の魚雷を「ビスマルク」に命中させることに成功、この被雷によって「ビスマルク」は速力が落ち、後の撃沈に大きく貢献したのでした
●1941年11月、「HMS アークロイヤル」は再び地中海方面に展開、「マルタ島」への航空機輸送作戦に参加します
●「HMS アークロイヤル」は無事「マルタ島」への輸送に成功しますが、ジブラルタルへの帰還時に「Uボート」の攻撃を受け被雷、その損傷により被雷した翌日に横転、短い生涯を閉じたのでした