ビュッシング・NAG 4500A 3tクレーン車
「ビュッシング・NAG 4500A 3tクレーン車 (プラモデル) (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35279 )」です
● 第2次世界大戦時におけるドイツ軍の「ビュッシング NAG L4500A」ベースのクレーン車「Kfz.100」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●戦車部隊などの整備車両として欠かせない存在だったクレーン車「Kfz.100」を再現、荷台部分にビルシュタイン製の「3t クレーン」を装備した、独特のスタイルを再現した内容となっています
●AFVクラブ社製「ビュッシング NAG L4500A トラック」をベースに、荷台を変更、クレーンなどの新規パーツを追加したバリエーションキットです
【 「Kfz.100」について 】
●ドイツ軍は、軍の機械化を進めるにあたり、「アインハイツ計画」や「シェル計画」によって車両を規格して開発、生産を行いました
●この規格では、トラックを積載量により「1t」「1.5t」「3t」「4.5t」「6.5t」の5種類に分類、「4.5t」クラスの重トラックとして1938年に登場したのが「ビュッシング NAG L500」です
●この「ビュッシング NAG L500」をベースに各部を簡略化した戦時簡易型が「ビュッシング NAG L4500」で、1942年から生産が始まっています
・ 「ビュッシング NAG L4500S」は後輪駆動型、「ビュッシング NAG L4500A」は4輪駆動型となります
●この「ビュッシング NAG L4500」は、車体が大きく、搭載するエンジンに馬力があることから自走砲を含めた様々な派生車両が作られ、クレーンを搭載したクレーン車が「Kfz.100」です
●「Kfz.100」は、荷台部分に「3t」の吊り下げ能力を持つ「ビルシュタイン」社製のクレーンを装備しています
●このクレーンは360度の旋回能力と15度の傾斜でも作業が可能な能力を持ち、3tの吊り下げ時には3.85m、2tの吊り下げ時には4.85mの長さにアームを伸ばすことができました
●「Kfz.100」は、重戦車「タイガー1」をはじめとした各種戦車のエンジン換装や主砲の交換作業に用いられ、「3号戦車」や「4号戦車」クラスならば砲塔の吊り上げも可能でした
●また、車体の後部には牽引装置も装備しており、スタックした軽車両の回収作業にも用いられています
●このように「Kfz.100」は、戦車などの戦闘車両の整備には欠かせない車両で、戦車連隊、戦車大隊内の整備中隊をはじめ、戦車師団、装甲擲弾兵師団の整備大隊などに配備、ドイツ機甲部隊の運用を影から支える存在となったのでした
【 「ビュッシング・NAG 4500A 3tクレーン車」のキット内容について 】
●このドイツ軍の「ビュッシング NAG L4500A」ベースのクレーン車「Kfz.100」を再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ軍の装甲戦闘車両の整備に欠かせないクレーン車「Kfz.100」を再現、AFVクラブ社のスタンダードなパーツ構成で、細分化したパーツとエッチング、そしてパーツ上に施された繊細なモールドで、「Kfz.100」のディテール再現に重きを置いた内容となっています
●「Kfz.100」は、「キャビン」「ボンネット」「エンジン」「荷台」「クレーン」」「シャーシ」の6ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●「ビュッシング NAG L4500A」としての箱型ながら丸みを帯びたキャビン形状を再現、ウィンドのフレームなどを繊細なモールドで再現しています
●キャビンは、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 左右の「ドア」は別パーツ化、開閉状態が選択できます
・ 各「ウィンド」はクリアパーツとなっており、「フロントウィンド」の「ワイパー」はプラパーツで再現しています
・ 牽引状態を示す「3角板」「サイドミラー」などを別パーツ化、「3角板」は起倒状態を選択できます
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ メーターパネル (各メーターは微細な凹凸をつけたモールドで再現)
・ 座席
・ ハンドル
・ レバー類
・ ペダル類
など
【 ボンネット 】
●水平上にスリットを設けたフロントグリル形状を再現、フロントグリルと両側面の排気スリットはヌケた状態で開口しています
●ボンネットは、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「天板」は一体成型のパーツで再現
・ フロントグリル内部の「ラジエター」は付属のエッチングで再現
【 エンジン 】
●エンジン本体は左右に分割したパーツで再現、これに「シリンダーヘッド」「発電機」「冷却ファン」「ファンベルト」「クラッチ」「トランスミッション」などを取り付けて作製します
・ エンジン関係は39パーツで構成、先端部の「ラジエター」部分から後部の「ドライブシャフト」に至るまでの動力伝達装置機能を細かく再現しています
【 荷 台 】
●前部の収納庫を含めて、金属製のフレームと木製パネルとを組み合わせた「Kfz.100」の荷台構造を再現、木パネル表現と、木製部分の質感表現とを繊細なモールドで再現しています
●荷台は、一体成型のパーツで再現
・ 荷台下部のフレーム構造は、縦方向のフレームと横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ 荷台下部の「収納箱」などは別パーツ化して再現
・ 「後部フェンダー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 荷台後部の「牽引装置」は1本ずつ個別にパーツ化、「固定具」は別パーツとなります
・ 荷台下部の「ジャッキ」は各7パーツで構成、展開した状態と収納した状態とを選択することができます
●荷台前方の「収納庫」は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 内部の仕切り板も再現しています
・ 内部に積載する「予備タイヤ」「滑車」などが付属
・ 「収納庫」の左右の「蓋」は開閉状態を選択することができます
・ 「収納庫」に装備する「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 収納庫下部の「ジェリカンラック」は各フレームを組み合わせて作製、ラックに積載する「ジェリカン」(×5)が付属しています
【 クレーン 】
●クレーンは、無骨なデザインとなる「ビルシュタイン」社製の「3tクレーン」を再現、特徴的な各部のボルトなどを繊細なモールドで再現しています
●クレーンは左右に分割したパーツで再現、これに「アーム」とその「フレーム」などを取り付けて作製します
・ クレーン内部の「ギア」「リール」などを別パーツ化
・ 「アーム」は前後に分割したパーツで再現、「アーム」の「フレーム」は1本ずつ個別にパーツ化しています
・ 「アーム」は伸縮の長さを選択することができます
・ 「アーム」は上下に可動させることができます
・ 「アーム」に伸びる「ワイヤー」は付属の紐で作製します
・ 先端の「滑車」は左右に分割したパーツで再現、これに外側のフレームを取り付けて作製します
・ クレーン各部の「銘板」や「注意表示」などを再現したデカールが付属
・ 「クレーン」は左右に旋回させることができます
【 シャーシ 】
●シャーシは、「ビュッシング NAG L4500A」としての4輪駆動の足周りを再現、デファレンシャルは細分化されたパーツ構成でその構造を再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームを組合せて作製します
・ 最前部となる「バンパー」は、幅の広いタイプを再現
・ 「燃料タンク」は前後方向に5分割したパーツで再現
・ 「リーフサスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 後部の「デファレンシャル」は5パーツで再現
・ 前部の「デファレンシャル」はステアリング機能も含めて27パーツで構成しています
・ 「ステアリング」は左右にステアさせることができます
・ 「前照灯」は通常のタイプ(ガラス部はクリアーパーツ)と、管制カバー付きとを選択できます
●「タイヤ」は、ホイール部とゴムの部分とに分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、複雑な形状のトレッドパターンを再現しています
・ タイヤは内蔵するポリキャップにより回転可動します
●前照灯のガラス部、各ウィンドを再現するクリアパーツが付属
●ラジエター前部のメッシュ、後部ナンバープレート、ジェリカンのプレス部などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「ビュッシング・NAG 4500A 3tクレーン車」の塗装とマーキング 】
●「ビュッシング・NAG 4500A 3tクレーン車」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第209突撃砲大隊 (東部戦線 / 1942年~1943年)
・ 「グロースドイッチュラント」装甲擲弾兵師団 (東部戦線 / 1943年秋)
・ 第501重戦車大隊 (チュニジア / 1942年~1943年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊記号、戦術マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「ビュッシング・NAG 4500A 3tクレーン車」のパッケージ内容 】
・ Kfz.100 (「ビュッシング・NAG 4500A」ベース) ×1
・ エッチングシート ×1
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型
・ AFVクラブ社製「ビュッシング NAG L4500A トラック」をベースとした、荷台やクレーンなどの新規パーツを追加したバリエーションキット