アメリカ 装甲ブルドーザー
「アメリカ 装甲ブルドーザー (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35188 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の装甲ブルドーザー「キャタピラー D7A」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●前線にて工兵活動を行うために「キャタピラー D7 7M ブルドーザー」を装甲化した「キャタピラー D7A」を再現、キャビンを装甲板で覆った重厚なスタイルを再現した内容となっています
●ミニアート社製「アメリカ陸軍 ブルドーザー」をベースに、「キャタピラー D7A」を再現するために、キャビン部分などの新規パーツを追加したバリエーションキットです
【 「キャタピラー D7A 装甲ブルドーザー」について 】
●アメリカの建機メーカー「キャタピラー」社は、ブルドーザーや油圧ショベルなどの土木車両を取り扱う世界的なトップメーカーです
●「キャタピラー」社は20世紀初頭に創業した「ホルト」社が元となっており、この「ホルト」社では履帯を使用する装軌式車両の一形式を1920年代に開発、これを「キャタピラー」として商標登録を行い、社名も「キャタピラー」社へと変更しています
●第1次世界大戦後、「キャタピラー」社の装軌式車両は世界へと輸出が行われ、民間用の農業トラクターや軍用の火砲牽引車などに広く運用されました
●しかし、意外なことに「キャタピラー」社ではブルドーザーの製作にはあまり力を入れておらず、1940年には「ル・トゥルノー」社が開発したドーザーブレードとアタッチメントを装備した「キャタピラー D7 7M」のブルドーザー型を市場に出したのみで、自社のみで開発したブルドーザーの登場は1944年となりました
●ブルドーザーは大きな作業量から工兵活動において目覚しい働きを発揮しましたが、露出した状態で乗員が運転台に収まり、ボディも装甲化していないことから、基本的には後方で活動する車両として想定されていました
●ところが、工兵活動を最も必要とするのは前線であり、障害物の撤去や壕を埋める作業、道路の整地など、ブルドーザーが活躍する場所や機会は枚挙がないものでした
●このような戦場での必要性から登場したのが装甲ブルドーザー「キャタピラー D7A」です
・ 「キャタピラー D7A」は、「キャタピラー D7 7M」をベースとして装甲化、ボンネットと運転台の部分を装甲板で覆った構造となっています
・ その装甲は小火器射撃に耐えうる程度で、戦車とは比べ物にはなりませんが、それでも従来のオープンな状態と比べれば破格に強力な防御力を持っており、これにより前線での使用が可能となりました
●この「キャタピラー D7A」は、前線での工兵活動や進撃路の啓開などに活躍、人力では及ばぬ効率的で大きな作業力で連合軍の勝利に貢献したのです
【 「アメリカ 装甲ブルドーザー」のキット内容について 】
●このアメリカ陸軍の装甲ブルドーザー「キャタピラー D7A」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●徹底して細分化したパーツ構成と細部ディテールを再現したエッチングで、建設機械特有の構造を持つ装甲ブルドーザー「キャタピラー D7A」を再現、細部再現に重きを置いた内容となっています
・ 小柄な車両ながら極めてパーツ数が多く、繊細なパーツの取り付けも必要となりますから上級者を対象としたキットとなります
●「キャタピラー D7A」は、「ボンネット」「エンジン」「キャビン」「ドーザー」「シャーシ」の5ブロックで構成しています
【 ボンネット 】
●ボンネットは各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 繊細なモールドでフロントグリル部のメッシュパターンを再現しています
・ フロントグリルの前方の「パンチングパネル」は一体成型のパーツで再現、繊細なモールドでパンチング状のパターンを再現しています
・ ボンネット上部の「排気管」「始動ハンドル」は別パーツ化して再現
・ 「前照灯」は、本体、ガラス部、アームの3パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
【 エンジン 】
●細分化したパーツ構成でエンジン部を詳細に再現、トランスミッション、クラッチ、ラジエターなどの基本構造をはじめ、上方に伸びる排気管、冷却ファン、ファンベルト、キャブレター、エアフィルターなどの補器類も細かく再現しています
・ 「エンジン」は約50パーツ、「トランスミッション」は11パーツ、「クラッチ」は5パーツで構成
・ 「ラジエター」は前後方向に3枚のパネルを貼り合わせて作製します
【 キャビン 】
●キャビンは、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 前後部の「視察ハッチ」、側面の「ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「視察ハッチ」内部の開閉機能をパーツ化して再現
・ 側面の「ステップ」は、ステップ本体と支持架とで構成
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ 運転席
・ レバー類
・ 操行レバー
・ ペダル類
など
【 ドーザー 】
●ドーザーは、「ブレード」と「フレーム」、左右の「アーム」「駆動シリンダー」の各ブロックに分割した構成
・ 「ブレード」は、前後に分割したブレード本体に左右のパネルを取り付けて作製します
・ 「フレーム」は上下に分割したパーツで再現
・ 左右の「アーム」は、それぞれ3パーツで構成、接地パッドとその基部は別パーツ化しています
・ 「駆動シリンダー」は前後に分割したパーツで再現、各パネルで構成するドーザー基部へと取り付けます
・ 「駆動シリンダー」の配線をプラパーツにで1本ずつ個別にパーツ化しています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、各パネルを貼り合わせて作製します
・ 足周りの「ガータービーム部」は左右に分割したパーツ構成で、転輪と内部の各パネルを挟んで接着します
・ 「ガータービーム部」の上部の「スプリング」は、螺旋状の彫刻を施した2つのパーツを組み合わせて再現、上部のカバーを取り付けて作製します
・ 「転輪」は前後に4分割もしくは6分割したパーツで再現
・ 「起動輪」は1パーツ、「誘導輪」は3パーツで構成
【 履 帯 】
●履帯は、履板の接地部分が薄い構造となる「キャタピラー D7」シリーズ用の履帯を再現
・ 履帯は、1枚ずつに分割した連結可動式履帯となっています
・ 1枚の履帯(履板)は、左右に分割した内側フレームと軸、外側の履板との4パーツで構成、フレーム部を繋いで接着することにより可動とすることができ、これに履板表面部を貼り付けて完成させます
●前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●シャーシのスプリング部のプレートなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「キャタピラー D7A」の塗装とマーキング 】
●「キャタピラー D7A」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第237工兵大隊 (ドイツ / 1945年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●総パーツ数 : 767点
【 「アメリカ軍 装甲ブルドーザー」のパッケージ内容 】
・ キャタピラー D7A 装甲ブルドーザー ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型