ソビエト T-70M 軽戦車 w/ソビエト戦車兵
「ソビエト T-70M 軽戦車 w/ソビエト戦車兵 (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35194 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の軽戦車「T-70M」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●2人乗りの軽戦車ながら、ソ連軍の戦車戦力の一翼を担った「T-70M」を再現、いち早く傾斜装甲を多用した、近代的なスタイルを再現した内容となっています
●ミニアート社製「T-70M ソビエト軽戦車」と「ソビエト戦車兵セット (防寒服) 1943~1945」とをワンパッケージにしたスペシャルバージョンです
【 「軽戦車 T-70M」について 】
●1930年代のソ連軍は、生産コストが低く、数を揃えやすい「軽戦車」を重要視しており、高い機動の「BT戦車」、歩兵支援を主眼とした「T-28」、水陸両用の「T-37」系列の3種を主流に据えていました
●「T-37」は水上浮航機能を持たせたため機銃のみしか装備できぬ弱装甲の戦車となり、部隊配備での運用面や戦訓などにより、「T-38」「T-40」へと発展して行くことになりました
●しかし、第2次世界大戦が勃発するとソ連軍は戦車の大増産を決定、生産の障害となり、実戦での有効性も疑われた水上浮航装置は「T-40」の生産途中から廃止されます
●この浮航装置の廃止を境に、本格的な武装と装甲の強化を図り、全体を大型化した「T-60」を開発、そしてその後継として1942年後半に登場したのが「T-70」です
●「T-70」は、2人乗りの小型の車両ながら強力な「45mm対戦車砲」を装備、車体及び砲塔は傾斜装甲を中心に構成、最大装甲厚は60mmと軽戦車としては優秀な防御力を誇っていました
●搭載するエンジンは、70馬力のガソリンエンジンを2基直列に配置しているのが特徴で、最高速度45km/hを発揮しました
●「T-70M」は「T-70」の改良型で、エンジンを85馬力2基へと変更、「T-70」では1基のエンジンが片側の履帯を駆動するのに使われたのに対して、この「T-70M」ではエンジンを同調させて両側の履帯を駆動させるシステムとなりました
●「T-70/70M」は1943年10月までに8,226両を生産、大戦の前半において大量の戦車を失い、実質的にはかなりの戦車不足に悩まされていたソ連軍にとって戦車戦力の重要な一翼を担っていました
●また、大戦後半においては、傑作自走砲「SU-76」の車体ベースとして活用され、ソ連軍を代表する戦車の一つとして活躍したのです
【 「ソビエト T-70M 軽戦車 w/ソビエト戦車兵」のキット内容について 】
●このソ連軍の軽戦車「T-70M」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ミニアート社がパーツの細分化を進める以前に製品化したもので、履帯を除くとパーツ数を抑えており、最近の同社のニューキットと比べると容易に「T-70M」の姿を楽しめる内容となっています
・ エンジングリルのルーバーとメッシュはエッチングパーツで再現しますので、パーツ数は少ないものの、中級者以上のユーザーを対象としたキットとなります
●「T-70M」は防盾及び操縦手ハッチの形状の違い等により「前期型」「後期型」とに区分されており、本キットでは両タイプのパーツをセット、選択して作製できるようになっています
●「T-70M」は、「砲塔」「車体」「左右のフェンダー」の4ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「45mm戦車砲」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口を開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、同軸機銃とフックは別パーツ化しています
・ 「防盾」は丸みを帯びた「前期型」と、角張った「後期型」との2種をセット、選択して作製することができます
・ 「砲尾」、機関銃の「機関部」、「照準器」などの砲塔内部を再現したパーツが付属
●砲塔は、上下に分割したパーツで再現、前部パネル部は別パーツとなっています
・ 砲塔には細かな溶接跡をモールドで再現
・ 「砲塔ハッチ」は別パーツ化、開閉が選択できます
・ 「砲塔ハッチ」の「ペリスコープ」は、フード付きの「前期型」と、イギリスタイプの「後期型」の2種をセット、選択して使用します
【 車 体 】
●車体は、バスタブ状に一体成型となった車体下部パーツに、上部パネルを貼り合せて作製します
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「操縦手ハッチ」は、角張った形状の「前期型」と、丸みを帯びた「後期型」の2種をセット、選択して使用することができます
・ 前部の「点検ハッチ」「フック」、前後の「牽引フック」、後部の「予備転輪」などは別パーツ化しています
・ 「吸気グリル」は一体成型のパーツで再現、上部の「メッシュ」はエッチングパーツで再現します
・ 「エンジングリル」は、枠の部分のみをモールドで再現しており、これにエッチングパーツによる「ルーバー」「メッシュ」を取り付けて作製します
・ 「排気管」は上下に分割したパーツで再現、先端部は開口しています
●車体下部は、シンプルな構造となる「T-70M」の足周りを再現
・ 「サスペンションアーム」は別パーツとなっています
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」はそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
【 フェンダー 】
●フェンダーは左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・「フェンダー支持架」はベース部分をフェンダー上にモールドで再現しており、上部のプレートを再現したパーツを取り付けて作製します
・「雑具箱」は一体成型のパーツで再現、「ヒンジ」はパーツ上にモールドで再現したものと、エッチングパーツとを選択することができます
・「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで再現、ガラス部はクリアパーツとなります
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚となる「T-70」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯となっています
●前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●吸気グリルのメッシュ、エンジングリルのルーバー、メッシュなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「「T-70M 軽戦車」の塗装とマーキング 】
●「T-70M 軽戦車」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる9種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (ベラルーシ / 1944年)
・ 第2戦車旅団 (1942年12月)
・ 所属不明 (Dnepropetrovsk / 1942年秋)
・ 第1親衛機械化軍団 (ドン河戦区 / 1942年12月)
・ 所属不明 (1943年春)
・ 所属不明 (1943年春)
・ 第3戦車軍団 (クルスク戦 / 1943年7月)
・ 所属不明 (ハリコフ / 1943年冬)
・ 第28親衛戦車旅団 (1943年8月)
●説明書の塗装例に基づく、車体番号、スローガンなどを再現したデカールが付属しています
【 「ソビエト T-70M 軽戦車 w/ソビエト戦車兵」のパッケージ内容 】
・ T-70M 軽戦車 ×1
・ 「ソビエト戦車兵セット (防寒服) 1943~1945」 ×1 (ソ連軍戦車兵フィギュア ×5)
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●スポット生産品