GAZ-03-30 旅客バス
「GAZ-03-30 旅客バス (プラモデル) (ミニアート ミニチュアシリーズ No.38005 )」です
●1930年代に登場したソ連の旅客バス「GAZ-03-30」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●丸みを帯びたフェンダーの「1938年型」と、角張った形状のフェンダーの「1945年型」とを選択して作製することができます
●大型トラック「GAZ-AA」のシャーシをベースに、16席分の客席を持つ旅客バス「GAZ-03-30」を再現、ソ連車両らしい無骨で質素なフォルムを再現した内容となっています
●ミニアート社製「GAZ-03-30 Mod.1938」をベースとして、旅客バス「GAZ-03-30」を再現するために、フェンダーを追加、エッチングパーツ、デカールなどを変更したバリエーションキットです
【 「旅客バス GAZ-03-30」について 】
●1920年代のソ連は、ロシア革命による混乱により、アメリカやヨーロッパ諸国で起きたモータリゼーションの波に乗り遅れ、また、民間企業がないため自動車産業自体も存在しない状態となっていました
●しかし、広大な国土を持つソ連にとって自動車は輸送手段としてとても重要なものであり、当時関係が良好だったアメリカへと救いを求め、1929年にソ連とアメリカの「フォード・モーター」社の間で、「ゴーリキー自動車工場(GAZ)」を設立します
●もちろん、ソ連独自に自動車を作る能力はなく、設備をアメリカから輸入し、生産も自動車は「フォード・モーター」社の「フォードA」、トラックでは同社の「フォードAA」をライセンス生産する方式を採っています
●「フォードAA」のGAZ版が「GAZ-AA」で、このトラックは旧式化しつつも第2次世界大戦時まで生産が行われ、ソ連製の貴重なトラックとして民間用及び軍用で広く運用が行われました
●また、庶民の足として、この「GAZ-AA」をベースとしたバスも作られており、当初は16の座席を持つ「GAZ-3」を生産しました
●この「GAZ-3」の発展型として1936年に登場したのが「GAZ-03-30」で、以後の生産はこの「GAZ-03-30」が主流となりました
・ 「1938年型」は、50馬力エンジンを搭載、シャーシを強化したタイプとなります
●「GAZ-03-30」は、第2次世界大戦により1942年で一旦生産を終了、1945年から再生産が行われました
●この再生産にあたり、フェンダー形状などを変更、このため再生産により生み出された車両は「1945年型」と呼ばれています
●1949年には後継となる「GZA-651」(GAZではありません)が登場しますが、「GAZ-03-30」は1960年代頃まで運用を継続、庶民の貴重な足として活躍したのです
【 「GAZ-03-30 旅客バス」のキット内容について 】
●このソ連の旅客バス「GAZ-03-30」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成とエッチングパーツにより、旅客バス「GAZ-03-30」の細部再現に重きを置いた内容となっています
●丸みを帯びたフェンダーの「1938年型」と、角張った形状のフェンダーの「1945年型」とを選択して作製することができます
●「GAZ-03-30」は、「ボンネット」「キャビン」「エンジン」「シャーシ」の4ブロックで構成しています
【 ボンネット 】
●1920年代の設計となるクラシカルなボンネット形状を再現、側面のスリットは開口した状態となっており、フロントグリルは繊細なモールドでメッシュ状のパターンを再現しています
●ボンネットは、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「ボンネット」は実車の構造に沿ったパーツ構成となっており、中央部から側面パネルを展開した状態とすることができます
・ 側面の「把手」「固定フック」などを別パーツ化
・ 「前部フェンダー」は、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「前部フェンダー」は、丸みを帯びた「1938年型」と、角張った形状の「1945年型」の2種をセット、選択して使用することができます
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
【 キャビン 】
●バス仕様のボックスタイプとなる「GAZ-03-30」のキャビン形状を再現、乗降のために、前席を運転席のみとした構造を再現しています
●キャビンは各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「前部ドア」と「後部ドア」は別パーツ化しており、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 各「ウィンド」はクリアパーツにて再現しています
●前部ウィンドは、枠の部分を成型色パーツ、ウィンド本体はクリアパーツで再現しています
・ ウィンド本体は開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 「ワイパー」は、動力部分を再現したプラパーツと、ブレード部分を再現したエッチングパーツで構成
・ ウィンド上部には、バス仕様となる表示板を再現、表示板のプレートとライトはクリアパーツで再現しています
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています(ボックスに描かれているカーテンを再現したパーツは付属していません)
・ 運転席
・ メーターパネル
・ 各種レバー、ペダル
・ ハンドル
・ 後部座席
・ 室内灯(クリアーパーツ)
など
【 エンジン 】
●エンジンは19パーツで構成、エンジン本体、クラッチ、トランスミッション、冷却ファンなどを細かく再現しています
【 シャーシ 】
●シャーシは細分化したパーツ構成によりその構造を細かく再現、タイヤは7パーツに分割した構成でトレッドパターンを再現しています
●シャーシの「メインフレーム」は、縦方向のフレームと横方向のフレームとを組み合わせて作製します
・ 「リーフ式サスペンション」は一体成型のパーツで再現
・ 「デファレンシャル」は各6パーツで構成しています
・ 前部の「ステアリングゲージ」は5パーツで再現
・ ステアリングは前方に固定した状態となります
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とに分割しています
・ ゴムの部分は輪切り状に7分割しており、複雑な形状のトレッドパターンを再現しています
●各ウィンドと前照灯のガラス部、表示板などを再現するクリアパーツが付属
●ワイパー、ナンバープレートなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「GAZ-03-30 旅客バス」の塗装とマーキング 】
●「GAZ-03-30 旅客バス」のマーキングとして、ソ連の国内機関及び国営会社仕様となるの6種類の塗装例が説明書に記載されており、社名、社章、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「GAZ-03-30 旅客バス」のパッケージ内容 】
・ GAZ-03-30 旅客バス ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型