グランドパワー 2016年4月号
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「グランドパワー 2016年4月号 (雑誌) (ガリレオ出版 月刊 グランドパワー No.263 )」です
(2016年2月27日発売)
●第1次世界大戦から現代に至るまでの戦闘車両をピックアップして、キャプションのついた写真や線図イラストとともに深く掘り下げて解説する「月刊 グランドパワー」です
●今月の「グランドパワー 2016年4月号」では、防御陣地制圧用戦車として登場したソ連軍の重戦車「KV-2」を特集、開発の経緯、構造、戦歴などを詳細に解説、「KV-2」の実態に迫ります
【 「グランドパワー 2016年4月号」について 】
■特集 : KV-2の開発と構造
●ソ連軍では1930年代初め頃から、戦車をベースに大口径砲を搭載した「砲兵戦車」という戦車形態の自走砲を開発、運用していました
●1939年、ポーランド戦が終了するとソ連軍はフィンランドに軍事侵攻を開始、兵力、装備共に圧倒的だったソ連軍は一気にフィンランドを蹂躙すると予想していました
●しかし、フィンランド軍の粘り強い戦いによってソ連軍の進撃は停止、特にフィンランド南部に構築されていた要塞線「マンネルヘイム・ライン」の攻略にソ連軍は苦戦し、防御陣地制圧用の大口径砲を装備した戦車の必要を要請することになります
●これを受けてソ連軍では、制式化されたばかりの重戦車「KV-1」の車体を利用して152mm砲を装備した「KV-2」を短期間で開発、その試作車をフィンランド戦に投入します
●この「KV-2」は、極めて強力な火力と強靭な防御力によって活躍、その結果制式採用され、本格的な量産が開始されます
●「KV-2」は、破格な攻撃力と「KV-1」譲りの重装甲を有し、登場当時は最強戦車とも言うべき存在でしたが、「独ソ戦」を予期していなかったソ連軍内の戦争への準備は極めて低調で、「KV-2」を装備している部隊の訓練度は低く、弾薬や燃料などの補給状況も最悪な状態でした
●「独ソ戦」では、「KV-2」にとって最も状態が悪い時期に開戦したことから、「KV-2」本来の実力を発揮することができず、弾薬や燃料の不足、そして機械的トラブルによって放棄される車両が続出、さらに「独ソ戦」自体が機動戦となったことから「KV-2」は用兵上の存在感が希薄になってしまいます
●それでも、「KV-2」の火力と防御力はドイツ軍にとって脅威となり、各地において奮戦しています
●特に、1両の「KV-2」がドイツ軍の補給路に陣取ってドイツ軍の進撃を停止、「88mm高射砲」や急降下爆撃機「スツーカ」などからの攻撃にも耐えた事実は、「街道上の怪物」と評され後世にも名を残しているのです
●今月の「グランドパワー 2016年4月号」では、この「KV-2」を特集、開発までの経緯や各部の構造、生産における改修点などを詳しく解説します
●また、ドイツ軍侵攻時のソ連軍の対応状況や戦車部隊の教育訓練の状況も詳細に解説、上記のように伝説的な戦歴は有名なものの、詳細な資料には恵まれていなかった「KV-2」の決定版資料と言える内容です
●常識を打ち破るような巨大な砲塔を装備して、その姿から「ギガント」や「ドレッドノート」と呼ばれた「KV-2」、「KV-2」の真の姿を捉えた資料としてソ連軍戦車ファン必見の一冊となっています
【 「グランドパワー 2016年4月号」の内容目次 】
●第2師団 第26普通科連隊 中隊検閲
●スウェーデン・アーセナル戦車博物館 (1)
●ロシア中央軍事博物館の「KV-2」
●「KV-2」の開発と構造
●マニュアルで見る「M24」軽戦車 その16
●ソ連軽戦車の系譜(17) 水陸両用戦車追補編
【 「グランドパワー 2016年4月号」の内容について 】
■巻頭カラーページ (16ページ)
●2016年1月27日から30日に実施された、平成27年度「第2師団 第26普通科連隊 中隊検閲」(本年1月27~30日実施)の様子を収録、冬季装備や冬季におけるカモフラージュを身に纏った車両、隊員の姿を収めています
●「第2師団」の中隊検閲の続きとして、「第57回 旭川雪まつり」を支援する「第2師団部隊」を掲載
●後半は、スウェーデンのアーセナル戦車博物館の展示車両を掲載、軽戦車「IKV91」、装甲兵員輸送車「Syrv.301」、軽戦車「Strv. m21-29」というスウェーデンのオリジナル車両の姿を収録しています
●特集に合わせたカラー写真として、「KV-2」の唯一の現存車両であるロシア中央軍事博物館の「KV-2」を掲載しています
■「KV-2」の開発と構造 (101ページ)
●第2次大戦中にソ連軍が開発した重戦車「KV-2」の開発の経緯、戦場における試験、評価、車体各部の構造、生産中の変更点、教育訓練、部隊配備などを詳細に解説します
●独ソ戦の「KV-2」として、開戦前のソ連軍での「KV-2」の部隊編成と訓練状況、整備状態、補給状況などを解説
●そして、実戦での「KV-2」の戦歴を、独ソ両側からの戦闘記録により各部隊ごとに詳しく紹介します
■マニュアルで見る「M24」軽戦車 その16 (8ページ)
●アメリカ陸軍が1951年に製作した軽戦車「M24」のマニュアルより、今回は車体内部の無線機関連装置を中心に収録しています
■ソ連軽戦車の系譜 (17)水陸両用戦車追補編 (14ページ)
●ソ連軍の水陸両用戦車の開発史の追補です
●「グランドパワー 2015年11月号」の「水陸両用戦車 (8)」の追補として「T-37A」と「T-38」を収録
●バルバロッサ戦前のソ連戦車部隊と「T-37A」「T-38」、独ソ開戦と大戦終結までの「T-37A」「T-38」、外国で使用された「T-37A」「T-38」を解説します
【 「グランドパワー 2016年4月号」の仕様 】
●版型 : B5版
●全144ページ / モノクロ写真54枚、カラー写真31枚収録
●発行日 : 2016年4月1日
●コード : 4910135010460