T-34/85 ソビエト中戦車
「T-34/85 ソビエト中戦車 (プラモデル) (ズベズダ 1/72 ミリタリー No.5039 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の中戦車「T-34/85」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦後期においてソ連軍の戦車部隊の中軸となって活躍した「T-34/85」を再現、大型化した砲塔に長砲身砲を装備した、均整の取れたフォルムを再現した内容となっています
【 「T34/85 ソビエト中戦車」のキット概要 】
●「T-34/85」の「1944年型」を再現
・ 主砲は「85mm戦車砲 S-53」を装備
・ 前部フェンダーは角形タイプ
・ 砲塔上部のベンチレーターは後部に2基装備
・ 転輪は全てゴム付きタイプ
●接着剤不要で組立可能なスナップキット
●履帯は「M41」、プラスチック製パーツによるベルト式履帯
●デカール及び塗装指示はソ連軍仕様の1種
【 「T-34/85 中戦車」について 】
●「T-34」は、スペイン内戦において破格の火力で活躍するも、脆弱な装甲で被害も多かった「BT-7」の防御力向上型として開発が始まりました
●防御力を向上させるために、傾斜装甲を大幅に採り入れ、車格が大きくなったことから主砲を「76mm砲」へと拡大、その試作車は徐々に拡大発展し、最終試作車の「A-34」が、1940年に「T-34」(「T-34/76」)として制式採用されています
●この「T-34/76」は、口径「76.2mm」という強力な主砲を装備、避弾経始を重視した傾斜装甲を採用、そして「BT-7」譲りのクリスティーサスペンションと幅広の履帯を備え、「走」「攻」「守」に優れた、当時の他国の主力戦車を凌駕する存在でした
●「独ソ戦」が開戦すると、緒戦ではドイツ軍の作戦の妙と、ソ連軍側の対応の悪さにより「T-34/76」は真価を発揮できませんでしたが、戦線が安定すると「T-34/76」はドイツ軍の最大の脅威となります
●ただ、性能的には優位には立っていたものの、「T-34/76」は2人用の砲塔という欠点を持っており、機能的な3人用の砲塔を装備したドイツ戦車に後塵を拝することも少なくありませんでした
●ソ連軍は、「T-34/76」が持つこのような欠点を把握していましたが、ソ連国内に深く浸透したドイツ軍に対応すべく、生産数を増やすことを優先し、生産ラインに混乱の生ずる恐れのある改良型の開発、生産は後回しとなりました
●1943年、「独ソ戦」の戦況が落ち着くと、ソ連軍は試作中戦車「T-43」をベースとして、3人用砲塔と「85mm砲」を装備した「T-34/85」を開発、この「T-34/85」は「T-34/76」よりも格段に攻撃力が向上し、ドイツ軍の重量級の戦闘車両に対抗することができました
●この「T-34/85」は、1944年の初め頃から実戦に投入、その後のソ連軍の勝利に大きく貢献しています
●また、「T-34/85」は戦後も東側諸国を中心に世界中で広く使用、朝鮮戦争やユーゴ内戦でもその姿が見られ、現在においても一部の国では運用が続いているのです
【 「T-34/85 ソビエト中戦車」のキット内容について 】
●このソ連軍の中戦車「T-34/85」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●接着剤不要の「スナップキット」としてパーツ数を抑えながらも、通常の組み立てキットと比べて全く遜色ないディテール表現で「T-34/85」を再現した内容となっています
●細分化したパーツ構成によりそのディテールを追求するものではなく、1/72というスケールに沿ってディテールのポイントを捉えて模型化するという、本来の模型の視点に立って「T-34/85」を再現しており、戦車模型の楽しさを充分に味わうことができることでしょう
●また、実車のフォルムはもちろん、エンジングリルのスリット部分や吸気グリルのメッシュのモールドなど、ストレート組みでも充分なディテールで再現しており、パーツの少なさも相まって、何度作っても飽きることない魅力を持っています
●接着剤不要で組立てができるスナップキットです
●ズベズダ社製「ソビエト 中戦車 T-34/76 (Mod.1943)」のバリエーションキットではなく、車体、転輪を含めて新たに作り起こしたものとなります
●「T-34/85」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔は、パーツ数を極力抑えて「T-34/85」の砲塔形状を再現、天板部分のディテールだけではなく、側面のピストルポートや砲塔後部の縦のラインなどもモールドで再現しています
●「85mm戦車砲 S-53」の砲身は一体成型のパーツで再現
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現
・ 「防盾」は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、実車の溶接跡のラインに沿って上下に分割したパーツで構成
・ 「装填手ハッチ」「車長ハッチ」「ベンチレーター」はモールドにて再現
・ 「車長キューポラ」は一体成型のパーツで再現、キューポラ下部には視察装置をモールドで再現しています
【 車体上部 】
●車体上部は、「T-34」の特徴となるエンジングリルのスリットとメッシュ状の異物防止用のネットを繊細なモールドで再現、側面のグリルもスリット状に開口しています
●車体上部は、フェンダーを含めた一体成型のパーツで構成
・ 「操縦手ハッチ」はモールドにて再現
・ 「前方機銃」は、防盾を含めた一体成型のパーツで再現
・ 「排気管」も、装甲カバーを含めた一体成型のパーツで再現
・ 「前照灯」「ホーン」「ノコギリ」「雑具箱」「予備履帯」「牽引ワイヤー」「牽引フック」を別パーツ化、「牽引ワイヤー」は車体に沿った形状で成型しています
・ 「予備燃料タンク」は、3パーツで構成しています
【 車体下部 】
●車体下部もパーツ数を抑えて再現、転輪の肉抜き穴はヌケた状態で開口しています
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 「サスペンションアーム」は車体に一体成型化しています
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、接地部分にワッフル状の滑り止めパターンが付いた、「T-34」用の「M41履帯」を再現しています
・ 履帯は、弾力があるプラスチック製パーツによるベルト式履帯となっています
・ 裏表共細かなモールドとなっており、センターガイドも一体成型で再現しています
・ 履帯パーツ中央の突起を転輪の軸の部分に取り付けて、車体へと装着します
【 「T-34/85」の塗装とマーキング 】
●「T-34/85」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、スローガン、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「T-34/85 ソビエト中戦車」のパッケージ内容 】
・ T-34/85 中戦車 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型