ドイツ Sd.Kfz.221 軽装甲車 後期型
「ドイツ Sd.Kfz.221 軽装甲車 後期型 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83814 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の軽装甲車「Sd.Kfz.221」の「後期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●装甲偵察部隊の主要車両として活躍した「Sd.Kfz.221」を再現、直線を基調としたドイツ的デザインの車体にオープントップ式の小型の砲塔を装備した独特のフォルムを再現した内容となっています
●「Sd.Kfz.221」の本来の武装となる機銃ではなく、「28mm漸減砲 s.Pz.B.41 (ゲルリッヒ砲)」を搭載した車両を再現しています
●ホビーボス社製「ドイツ Sd.Kfz.221 軽装甲車 初期型」をベースに、「後期型」を再現するために、クラッペなどを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「軽装甲車 Sd.Kfz.221」について 】
●第1次世界大戦での敗戦によりドイツ軍は、弱小な兵力しか保有が認められず、戦車の開発も禁止されてしまいますが、1920年代中頃からは装甲車の開発が始まり、1930年代に入るとこれが本格化します
●ドイツ軍は当初、装輪式の装甲車「Kfz.13/14」を開発しますが、この車両の実体はトラックのシャーシに装甲ボディを取り付けただけであり、野戦に用いるには機動能力と防御力共に貧弱なものでした
●1934年、ドイツ軍は専用のシャーシを用いる本格的な4輪式の装甲車「軽装甲車」の開発を開始、この開発にあたっては規格化したシャーシ「1型」をまず製作、この「1型」シャーシに用途別の専用のボディを装着する方式を採りました
●この「1型」シャーシの開発過程に、1935年に誕生した軽装甲車が「Sd.kfz.221」「Sd.kfz.222」「Sd.kfz.223」の3種で、「Sd.kfz.221」は基本となる機銃装備型タイプ、「Sd.kfz.222」は機関砲を搭載した火力強化型、「Sd.kfz.223」は大型無線機を装備した無線通信型となっています
●「Sd.kfz.221」は、「Sd.kfz.222/223」と比べてボディは若干小型となる乗員2名タイプの軽装甲車で、車体形状はドイツ的となる直線を基調としたデザインを採用、その装甲は小銃弾を防ぐ程度でした
●車体上部には8角形のオープントップ式の小型銃塔を装備、武装としてこの銃塔には「MG34」を1丁搭載しています
●この「Sd.kfz.221」は、機甲部隊内の装甲偵察部隊などに配備され、偵察能力をいかんなく発揮し機甲部隊の目となって活躍、大戦初期における電撃戦に大きく貢献しました
●ただし、固有の武装が機銃1丁という装備は実質的に斥候任務に使用できる程度であり、徐々に汎用性の高い「Sd.kfz.222」が偵察部隊の主力を務め、「Sd.kfz.221」は1940年5月に生産を中止しています
●既存の「Sd.kfz.221」は、武装を変更することで延命措置が採られ、「MG34」の代わりに「Pz.B.39 対戦車ライフル」を装備した車両や、さらに装甲貫通能力の高い「28mm漸減砲 s.Pz.B.41(ゲルリッヒ砲)」を装備した車両が登場、「Sd.kfz.222」には及ばないものの、小型の装甲車としては強力な火力を擁する車両として活用されたのです
【 「ドイツ Sd.Kfz.221 軽装甲車 後期型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の軽装甲車「Sd.Kfz.221」の「後期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●銃塔や車体の主要部分は一体成型を多用しながら、シャーシ、サスペンション部などの細かなディテール部分は細分化したパーツ構成によって「Sd.Kfz.221 後期型」を再現した内容となっています
●エンジン部分も含めた車体内部構造も再現、開口部の大きなオープントップ式の銃塔や側面ドアなどから内部が見える演出を楽しむことができます
●「Sd.Kfz.221 後期型」は、「銃塔」「車体」「シャーシ」「車体」の3ブロックで構成しています
【 銃 塔 】
●牽引式の「28mm漸減砲 s.Pz.B.41 (ゲルリッヒ砲)」をそのまま搭載した銃塔を再現、砲を装備するために銃塔前部を切り欠いた状態を再現しています
●「28mm漸減砲 s.Pz.B.41 (ゲルリッヒ砲)」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口部分とフラッシュハイダーを開口しています
・ 「閉鎖器ハンドル」を別パーツ化
・ 「揺架」は左右に分割したパーツで再現
・ 前後の「防盾」は、それぞれを前後に分割したパーツ構成で、2重構造を再現しています
・ 「砲脚」は8パーツで再現、車体後部に取り付けます
●銃塔は上下に分割したパーツで再現
・ 側面の「クラッペ」は別パーツ化しています
・ 「車長席」、内部の「旋回装置」などを再現
・ 「Sd.Kfz.221」オリジナル装備となる手榴弾除けの金網は装備していない状態を再現しています
【 車 体 】
●「Sd.Kfz.221」としての直線を基調とした車体レイアウトを再現、車体各パネルの接合部分の溶接跡を繊細なモールドで再現しています
●車体は上下に分割したパーツで構成
・ 各「フェンダー」は個別にパーツ化、マッドフラップはエッチングパーツで再現しています
・ 「側面ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 操縦手用の「クラッペ」も別パーツ化しており、内部機能も再現しています
・ 「クラッペ」上部の「雨樋」はエッチングパーツにて再現
・ 車体天板部のグレーチングはエッチングパーツで再現します
・ 「車幅ポール」「方向指示器」「指示器ガード」がパーツ化
・ 「前照灯」は前後に分割したパーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツです
・ 後部のスリット状のパネルは1パーツで再現しています
・ 車体側面に装着する「Pz.B.39 対戦車ライフル」(×1)が付属
・ 「予備タイヤ」はカバーを掛けた状態を再現しています
【 車体内部 】
●車体内部構造を再現、以下のパーツで構成しています
・ エンジン
・ ラジエター
・ 操縦席
・ 各種レバー、ペダル
・ ハンドル
・ バッテリー
・ エンジン隔壁
・ 消火器
・ 手榴弾 (×6)
・ ガスマスクケース
・ 各種収納箱
・ 飯盒
・ 水筒
・ MP40 サブマシンガン
・ 斧
・ ワイヤーカッター
・ 機銃弾の弾薬箱固定具 (エッチングパーツ)
など
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、縦方向と横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ ダブルウィシュボーンサスペンションは、各9パーツで再現
・ 前部の動力伝達装置、後部のデファレンシャル、ステアリング機能は細分化したパーツ構成で再現しています
・ ステアリングは直進状に固定した状態となります
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とに分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
・ ホイールに装着する3角形のガードは別パーツ化
●前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属
●上部のグレーチング、マッドフラップ、ナンバープレートなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「Sd.Kfz.221 後期型」の塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.221 後期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●「ドイツ Sd.Kfz.221 軽装甲車 後期型」の完成時のサイズ
・ 全長 : 13.4cm
・ 全幅 : 5.7cm
●パーツ数 : 340点以上
【 「ドイツ Sd.Kfz.221 軽装甲車 後期型」のパッケージ内容 】
・ Sd.Kfz.221 後期型 (「28mm漸減砲 s.Pz.B.41」装備車両) ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2015年 一部新金型