ドイツ 4号戦車B型
「ドイツ 4号戦車B型 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.80131 )」です
●第2次世界大戦初期におけるドイツ軍の中戦車「4号戦車B型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「4号戦車」シリーズの2番目の開発型として少数のみの生産にとどまった「4号戦車B型」を再現、内装式の防盾を備え、戦闘室前面を平面装甲とした「4号戦車」シリーズの黎明期の姿を再現した内容となっています
【 「4号戦車B型」について 】
●1935年、ドイツは「「ベルサイユ条約」を破棄して再軍備化を宣言、条約下では「戦車」の保有が認められていなかったドイツ軍は本格的な戦車を開発を開始します
●この戦車開発は、「1号戦車」~「4号戦車」という4つの車種ごとに行われ、「4号戦車」は他の3種よりも車格が大きく、対戦車及び対歩兵用の支援戦車としての役割を充てられており、他の3種の戦車よりも大型の火砲「24口径 75mm戦車砲」を搭載していました
●「4号戦車」は数度の試作車輌を経て、その最初の量産型「4号戦車A型」は1937年11月に完成、35両を生産します
●この「4号戦車A型」は先行量産型とも言うべき存在であり、車体と砲塔の装甲厚は全周「14.5mm」しかなく、この程度の装甲では対戦車ライフルでも易々と撃ち抜かれるのは必至でした
●そこで、1938年5月から生産を開始したのが「4号戦車B型」で、「4号戦車A型」の装甲強化型となります
・ 「4号戦車B型」では、車体前面の装甲厚を「30mm」に増加、砲塔は全周「30mm」となり、また、エンジンを「A型」の230馬力から285馬力へとパワーアップし、トランスミッションなども改良を行い、重量の増加に伴う駆動系の不都合を補いました
・ 操縦席前面パネルも、「A型」では操縦席部分を張り出していたのに対し、平面上の装甲へと変更、視察装置の防弾ガラスの厚みも増しています
・ 砲塔部分は、「A型」では前面に視察用の大型ハッチを設けていましたが、小型の装甲クラッペに変更、車体全体の防御力は格段に向上しています
●ただ、この「4号戦車B型」も進化し続ける「4号戦車」の開発過程に過ぎず、生産は42両で終了、引き続いて「4号戦車C型」に生産が移行しています
●「4号戦車B型」は、「ポーランド侵攻作戦」や「ノルウェー」「フランス戦」「バルカン半島戦」などで活躍、しかし、「独ソ戦」の初期になると旧式化は免れず、二線級の部隊や訓練部隊向けの車輌となってしまいます
●もっとも、後に慢性化するドイツ軍の戦車不足を補うべく、同車を第一線部隊に配備(本来の目的は部隊の訓練用でしたが)することも行われており、1944年の「ノルマンディ戦」では「第21戦車師団」の編成内に「4号戦車B型」が加えられています
●「4号戦車B型」は、後の型式への繋ぎ的な役目となりましたが、その仕様は「C型」の開発ベースとなり、「4号戦車」シリーズの発展に大きく貢献したのです
【 「ドイツ 4号戦車B型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の中戦車「4号戦車B型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●パーツの細分化とエッチングパーツの構成により「4号戦車B型」のディテールを徹底追及しながら、装甲板、ハッチ、ルーバーなどのパーツを薄く成型、実車の装甲の薄さと、「4号戦車」初期シリーズの繊細さの再現に重きを置いた内容となっています
・ パーツ数は多く、エッチングパーツも含まれていますから、中級者以上のユーザーを対象としたキットです
●「4号戦車B型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●薄く成型したパーツで「4号戦車B型」の砲塔装甲の薄さを再現、エッジ部分の溶接跡、天板部分のボルト穴などのディテールを繊細かつシャープなモールドで再現しています
●「24口径 75mm戦車砲」の砲身は、前後方向に3分割したパーツで再現、砲口を開口しています
・ 「駐退装置カバー」は、前後に分割したパーツで再現
・ 砲身の「アンテナ除け」は装着の有無を選択することができます
・ 「防盾」は前後に分割したパーツで再現、「同軸機銃」は別パーツ化しています
・ 「砲尾」は左右に分割したパーツで構成、「防危板」「閉鎖ハンドル」「薬莢受け」などを別パーツ化して再現しています
・ 砲身は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、天板、上部、底部、前面の4パーツにて構成
・ 各「クラッペ」は別パーツ化しています
・ 「砲手ハッチ」「装填手ハッチ」、上部の「通気ハッチ」も別パーツ化、開閉状態を選択できます
●車長キューポラは、上下に分割した内側部分に外側の装甲バイザーを取り付けて作製します
・ 「装甲バイザー」は個別にパーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化しており、開閉状態を選択できます
・ キューポラ前部の「指針」はエッチングパーツで再現
●砲塔内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 砲塔バスケット
・ 各座席
【 車体上部 】
●戦闘室前面パネルが平らな形状となり、後部の通気口のルーバーの枚数が多い「4号戦車B型」の車体上部レイアウトを再現、各部のボルト穴、フェンダーの滑り止めパターンなどを繊細かつシャープなモールドで再現しています
●車体上部は、フェンダーを含めた一体成型のパーツで再現、車体前部パネル、戦闘室の前面及び側面パネル、車体後部パネルは別パーツとなっています
・ 「操縦手ハッチ」「無線手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 各「クラッペ」、「ピストルポート栓」も別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ フェンダーの前部内側と後部、前後の「マッドフラップ」は別パーツ化しています
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、固定具の一部を一体成型化しており、「固定クランプ」などはエッチングパーツで再現します
・ 車載工具の固定具の「蝶ネジ」は、プラパーツとエッチングパーツの2種をセット、選択して使用します
●車体前部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「ブレーキ点検ハッチ」「トランスミッション点検パネル」は別パーツ化しています
●車体後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「排気管」は5パーツで構成、先端部は開口しています
・ 補助エンジンの「排気管」は4パーツで構成
・ 「発煙装置」は10パーツで構成、発煙装置の蓋の脱落防止チェーンを再現したエッチングパーツが付属しています
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の銅製ワイヤーで作製します
【 車体下部 】
●細分化したパーツ構成でサスペンションなどの足周りを再現、履帯は接着連結式となっています
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 車体の歪みを防ぐためパーツ内側に「桁」パーツを挟んで作製します
・ 車体前部の「追加装甲板」の装着を有無を選択できます
・ 前部の「牽引ピントル」は4パーツで構成、脱落防止用のチェーンを再現したエッチングパーツが付属しています
・ 「誘導輪基部」は3パーツで構成
・ 「牽引装置」などは別パーツ化しています
・ 「サスペンションユニット」は各7パーツで構成(全8ユニット)
・ 「ダンパー」は上下に分割したパーツで再現しています
・ 「起動輪」「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現
・ 「転輪」は、ホイール、ゴムの部分、ハブキャップに分割しています
【 履 帯 】
●履帯は、38cm幅となる「4号戦車」用の「初期型」履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式となっています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「4号戦車 初期型用 (38cm幅)履帯 (可動式)」が対応しています
●前照灯のガラス部、クラッペ内側の防弾ガラスを再現したクリアパーツが付属
●車載工具の固定クランプ、各脱落防止チェーン、キューポラの指針などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「4号戦車B型」の塗装とマーキング 】
●「4号戦車B型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる6種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第10戦車師団 (フランス / 1940年)
・ 第5戦車師団 (ポーランド / 1940年)
・ 第5戦車師団 (フランス / 1939年~1940年)
・ 第1戦車師団 (フランス / 1940年)
・ 所属不明
・ 所属不明
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ 4号戦車B型」のパッケージ内容 】
・ 4号戦車B型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 銅製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●再販アイテム (旧トライスター製)