ソビエト JS-1 重戦車
「ソビエト JS-1 重戦車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05587 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の重戦車「JS-1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ軍の重戦車「タイガー 1」に対抗するために開発されたソ連軍の重戦車「JS-1」を再現、避弾経始を大幅に採り入れた車体に長砲身の「85mm砲」を搭載した、均整の取れたフォルムを再現した内容となっています
【 「重戦車 JS-1」について 】
●1942年末、ドイツ軍はそれまでのドイツ戦車の能力を大きく超える重戦車「タイガー 1」を戦場に投入しました
●「タイガー 1」は、最大で100mmを超える厚い装甲と、戦車キラーとして評価されていた「88mm高射砲」を車載型へと改良した「88mm戦車砲 KwK36」を搭載、この「タイガー 1」を鹵獲したソ連軍は大きな衝撃を受けます
●「タイガー 1」が持つ能力は、ソ連軍が保有する戦車の能力を凌駕し、当時最新鋭だった「T-34」を持ってしても、よほどの近距離戦闘でもなければ「タイガー 1」を撃破できませんでした
●ソ連軍は、この「タイガー 1」に対抗するために新型の重戦車の開発を指示、この開発には「KV-1」シリーズを担当していた開発陣と、「T-34」と「KV-1」との融合を進めていた開発陣の2つのチームが参加します
●「KV-1」シリーズの開発陣は、「KV-1」シリーズの最新型となる「KV-1S」に「85mm砲」を装備することを計画し、試作車も作られますが、「KV-1S」の砲塔にそのまま「85mm砲」を搭載するには砲塔容積が不足していることが判明します
●「T-34」と「KV-1」との融合を進めていた開発陣では、以前に開発していた試作戦車「KV-13」と「KV-1S」とを発展改良し、新型車体を開発、砲塔も新たに新造し、この車両は「JS-1」として制式化されました
●しかし、新型車体の「JS-1」の量産が軌道に乗るまでの間、繋ぎとして、「JS-1」用の砲塔を「KV-1S」の車体へと搭載した「KV-85」を開発、先行して量産を始めます
●この「KV-85」に次いで、「JS-1」も量産が始まり、この「JS-1」と「KV-85」は、実戦テストを兼ねて戦場へと投入されました
●「JS-1」と「KV-85」は、当時のソ連戦車の中では最も強力な打撃力を有していましたが、搭載する「85mm戦車砲 D-5T」はドイツ軍の「88mm戦車砲 KwK36」程の威力はありませんでした
●また、同様に「JS-1」の装甲はソ連戦車の中では厚いものでしたが、「KV-1」の軽量化版である「KV-1S」の車体を使用した「KV-85」の装甲は充分とは言えず、打撃力の劣る「KV-85」はアウトレンジからの攻撃で撃破されてしまう車両が続出、「JS-1」と「KV-85」の実戦デビューは散々なものとなります
●この結果、「KV-1」シリーズは命運を断つことになってしまうのですが、主砲の威力は劣るものの、装甲が厚く、避弾経始にも優れた「JS-1」は、「KV-1」に代わる重戦車として評価を獲得、打撃力不足を補うべく主砲の選択が急ピッチで行われ、「JS-1」の主砲を「122mm戦車砲 D-25T」へと換装した「JS-2」が程なく誕生します
●「JS-1」は、生産期間が3ヶ月、生産数は107両というもので、その実戦デビューも芳しいものではありませんでしたが、「JS-2」をはじめ、以後に繋がる「JS」シリーズの始祖として、ソ連戦車の歴史に大きな足跡を残しているのです
【 「ソビエト JS-1 重戦車」のキット内容について 】
●このソ連軍の重戦車「JS-1」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社の「KV-1」シリーズのフォーマットを踏襲して「JS-1」を再現、一体成型のパーツを多用しパーツ数を抑え、パーツ上に施したモールドで「JS-1」ディテールを再現、同社のキットの中では作りやすさを考慮した内容となっています
・ トランペッター社の「KV-1」シリーズは、ディテール表現、作りやすさ、雰囲気など、同社のキットの中でも最良なものですが、当キットもその流れを汲んだものとなります
●「JS-1」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔は、楕円状に張り出した防盾と、左側面に膨らみのある「JS-1」の砲塔形状を再現、繊細なタッチで鋳造肌を再現しています
●「85mm戦車砲 D-5T」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口は開口しています
・ 「防盾」は、防盾本体と装甲スリーブの2パーツで構成
・ 「防盾」は完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は上下に分割したパーツで構成
・ 「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「ペリスコープ」「ベンチレーター」「吊り下げフック」を別パーツ化
・ 「後部機銃」は、機銃銃身、防盾、マウント部に分割したパーツ構成
・ 砲塔に付けられた「手摺り」をパーツ化しています
●車長キューポラは2パーツで構成、キューポラ下部は砲塔パーツに一体成型化して再現しています
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
【 車体上部 】
●車体前方に向かって絞った形状で、エンジングリル部には大きなスリットを配した「JS-1」の車体上部レイアウトを再現、表面の鋳造肌や溶接跡などを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は、前後に分割したパーツで再現、後部パネルとフェンダーは別パーツとなっています
・ 「操縦手視察ハッチ」、後部の「エンジン点検ハッチ」は別パーツ化
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「フェンダー支持架」を1枚ずつ個別にパーツ化して再現
・ 「車幅灯」「尾灯」を別パーツ化しています
・ 「エンジン吸気グリル」は、仕切り板をパーツ化、上部にエッチングパーツによるメッシュを貼って作製します
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分をプラパーツ、ワイヤー本体は付属の銅製ワイヤー使用します
・ 「予備燃料タンク」は前後に分割したパーツで再現、タンクの支持架は個別にパーツ化しています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、前後のパネルは別パーツとなっています
・ 「サスペンションアーム」「ダンパー」を別パーツ化して再現
・ 「起動輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現、ハブキャップは別パーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、「KV」「JS」用の「650mm 軽量型履帯」を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式にて再現
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「KV&JS戦車用履帯 (可動式)」がこれに対応しています
●前照灯のガラス部を再現したクリアパーツが付属
●吸気グリルのメッシュを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「JS-1 重戦車」の塗装とマーキング 】
●「JS-1 重戦車」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、車体番号、親衛マークなどを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト JS-1 重戦車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 230mm
・ 全幅 : 100mm
●全360パーツ
【 「ソビエト JS-1 重戦車」のパッケージ内容 】
・ JS-1 重戦車 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 銅製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 完全新金型 (砲身、履帯などを除く)