ロシア BRDM-1 軽装甲偵察車
「ロシア BRDM-1 軽装甲偵察車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05596 )」です
●1960年代に登場したソ連軍の軽装甲偵察車「BRDM-1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ソ連軍の軽装甲偵察車「BRDM」シリーズうち、最初の生産型「BRDM-1」を再現、ソフトスキン車両をそのまま装甲化したような、シンプルな姿を再現した内容となっています
【 「ソビエト軍 BRDM-1 軽装甲偵察車」のキット概要 】
●「BRDM」シリーズの最初生産型
●トランペッター社のスタンダードなフォーマット、車体の主要部は一体成型化したパーツ、ディテールに関しては細分化したパーツとエッチングパーツを交えて再現
●武装に「SG-43 機関銃」
●車体下部の補助タイヤは展開収納状態を選択して作製可能
●車体尾部の「水上推進装置」も再現、ハッチは別パーツ化
●前輪のステアリングは可動
●前部ウィンドや前照灯などのガラス部はクリアパーツで再現
●機銃マウントや車体のディテールを再現したエッチングパーツが付属
●タイヤのゴムの部分は軟質素材製
●牽引用のワイヤーは金属製パーツで再現
●マーキング指示及びデカールはロシア軍仕様を5種
【 「軽装甲偵察車 BRDM-1」について 】
●第2次世界大戦時、ソ連軍はアメリカの装甲偵察車「M3 スカウトカー」の大量供与を受けました
●この「M3 スカウトカー」は、1個分隊の兵員を収容することができず、また、装輪式のため不整地での機動性が低くかったので、アメリカ軍では短期間の運用にとどまりましたが、国産の装甲兵員輸送車がなかったソ連軍にとって極めて有用な車両となり、戦場での兵員輸送だけではなく、偵察任務にも運用されました
●戦後のソ連軍では、この「M3 スカウトカー」を参考にして軽装甲兵員輸送車「BTR-40」を開発しますが、さらに小型で偵察任務に特化した車両として1959年に開発されたのが軽装甲偵察車「BRDM-1」です
●この「BRDM-1」は、ソフトスキン車両をそのまま装甲化したような車体レイアウトを採用していますが、車体下部には補助輪を装備、不整地でも車体下面が地面に接触することはなく、不整地での機動力を維持するようになっています
●装甲は、最大部分が10mm厚程度と、小火器射撃に耐えうる程度の防御力しか持っていませんが、斥候的な偵察を主任務とする「BRDM-1」にとって大きな欠点にはなっていません
●武装として機銃を1~2丁装備、この武装も積極的に火力を使用することを目的としないため、露出した状態で搭載しています
●「BRDM-1」は手頃な装甲車両として大量に生産され、ソ連軍だけでなく東欧諸国にも配備されましたが、1966年より本格的な装甲車として「BRDM-2」を開発、この「BRDM-2」が登場すると、ソ連軍を中心に「BRDM-1」の退役が一気に進みました
●しかし、「BRDM-1」のシンプルな構造に基づく「運用のしやすさ」といったメリットは捨てがたいところもあり、「BRDM-2」の登場後も運用を続ける国もありました
●また、2000年代から頻発する低強度紛争において、軽装甲車の必要性が高まっており、生産終了から半世紀を迎える現在でも600両程が現役として運用されています
【 「ロシア BRDM-1 軽装甲偵察車」のキット内容について 】
●このソ連軍の軽装甲偵察車「BRDM-1」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の主要部分は一体成型化したパーツを多用しながらも、車体上の細かなディテールは細分化したパーツとエッチングパーツの構成で、軽装甲偵察車「BRDM-1」を再現した内容となっています
●「軽装甲偵察車 BRDM-1」は、「車体上部」「車体下部」の2ブロックで構成しています
【 車体上部 】
●操縦席を車体後方に配置した「BRDM-1」の車体上部レイアウトを再現、通気口はヌケた状態に開口しており、プレスラインなどの車体表面上のディテールは、メリハリのあるモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現
・ 前部の「ウィンド」はクリアパーツで再現
・ ウィンドの「装甲カバー」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「上部ハッチ」も別パーツ化、開閉状態を選択可能です
・ 「前照灯」「サーチライト」は、本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「ライトガード」はプラパーツで再現
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の銅製ワイヤーで作製します
・ 機関銃のマウントはエッチングパーツで再現
・ 「リール」は前後に分割したパーツで再現、ワイヤーのアイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の紐で作製します
●「SG-43 機関銃」は、機関銃本体とグリップ部、機関部の蓋の3パーツで構成
・ スライド金型を使用して銃口を開口しています
・ 「銃架」は7パーツで再現
・ 「弾薬箱」は前後に分割したパーツで再現、蓋はエッチングパーツとなっています
【 車体下部 】
●車体中央に補助タイヤを装備した「BRDM-1」の車体下部の足周りを再現、車体下部の特徴的なプレスラインを深めのモールドで再現しています
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「リーフサスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「前部デファレンシャル」は19パーツ、「後部デファレンシャル」は6パーツで構成
・ 前輪のステアリングは、完成後も可動させることができます
・ 補助タイヤの「サスペンションアーム」を個別にパーツ化、補助タイヤは出した状態と収納した状態とを選択できます
・ 車体後部の「水上推進装置」をパーツ化して再現、「蓋」は別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
●タイヤ及び補助タイヤは、ホイール部分とゴムの部分に分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●前部ウィンド、前照灯やサーチライトのガラス部を再現したクリアパーツが付属
●機関銃のマウント、弾薬箱の蓋、車体のディテールなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「BRDM-1 軽装甲偵察車」の塗装とマーキング 】
●「BRDM-1」のマーキングとして、5種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、海兵隊マーク、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「ロシア BRDM-1 軽装甲偵察車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 149.2mm
・ 全幅 : 61.5mm
●全パーツ数 : 300点以上
【 「ロシア BRDM-1 軽装甲偵察車」のパッケージ内容 】
・ BRDM-1 軽装甲偵察車 ×1
・ エッチングシート ×2
・ 銅製ワイヤー ×1
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 完全新金型 (タイヤのゴムの部分を除く)