ソビエト MT-LB 汎用装甲輸送車
「ソビエト MT-LB 汎用装甲輸送車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05578 )」です
●1960年代に誕生したソ連軍の装軌式汎用装甲輸送車「MT-LB」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●高い汎用性で現在も運用が続けられる汎用装甲輸送車「MT-LB」を再現、装甲兵員輸送車のように後部に兵員室を持ち、車体前部に小型の銃塔を備えた、個性的なフォルムを再現した内容となっています
【 「ソビエト軍 MT-LB 汎用装甲輸送車」のキット概要 】
●トランペッター社のスタンダードなフォーマット、車体の主要部は一体成型化したパーツ、ディテールに関しては細分化したパーツとエッチングパーツを交えて再現
●銃塔に「7.62mm機関銃 PKT」を装備
●操縦席や兵員席を始めエンジン部などの車体内部も再現
●各ハッチ、ドアは別パーツ化、開閉状態を選択可能
●車体前部の装甲カバーも開閉状態を選択可能
●車体尾部の水上推進装置用スリットはエッチングパーツで再現
●履帯はシングルピン式履帯、履板1枚ごとに分割した接着連結式
●マーキング指示はロシア軍仕様など8種、カラー塗装図、デカールはロシア、ウクライナの他、アラビア語表記のマークを再現
【 「MT-LB 汎用軽装甲牽引車」について 】
●1950年代、ソ連軍は歩兵の機械化と装甲化を進め、装甲兵員輸送車として装輪式の「BTR-60」と装軌式の「BTR-50」などを開発します
●装軌式の「BTR-50」は、搭載可能な兵員数が20名という大きなキャパシティを持ち、エンジン馬力にも余裕があることや、装軌式車両として不整地での機動性能も高いことから、火砲の牽引などにも使用することができました
●しかし、大きなキャパシテイを持つ「BTR-50」を火砲牽引に用いることは明らかにオーバースペックで無駄であり、本来の目的たる兵員輸送車としての用途に集中させるため、火砲の牽引や兵員、物資の輸送を行うための汎用型の装軌式装甲輸送車の開発が進められ、1964年に誕生したのが汎用装甲輸送車「MT-LB」です
・ 汎用装甲輸送車「MT-LB」は、「BTR-50」から転輪などを流用していますが、車体は全くの新設計となり、「BTR-50」よりも小型化しています
・ ただし、「BTR-50」の車体レイアウトを継承しており、車体前部にはトランスミッション、エンジンルームと操縦席を挟んで、後部には兵員室を設けています
・ 輸送車両としては珍しく、固有の武装も装備、車体前部の小型銃塔には「7.62mm機関銃 PKT」を1丁搭載しています
・ また、水陸両用機能やNBC防御装置も装備、最前線や核攻撃下での運用を考慮した車両となっています
●「MT-LB」は、2名の乗員の他に、11名の兵員、もしくは2tの物資を積載することが可能で、122mm砲クラスまでの火砲を牽引する能力を持っています
●「MT-LB」は装甲車両としては特に記すことがない凡庸な車両でしたが、逆に高い汎用性を生み出し、火砲牽引だけではなく、様々な任務に使用できる車両となりました
●このため、「MT-LB」は大量生産が行われ、東側諸国を中心に広く運用、ソ連崩壊後も継続運用され、地味な車両ながら現在でも世界各地でその姿を見ることができるのです
【 「ソビエト MT-LB 汎用装甲輸送車」のキット内容について 】
●このソ連時代に登場した「MT-LB 汎用軽装甲牽引車」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の主要部分には一体成型を多用しながらも、車体上の細かなディテールは細分化したパーツとエッチングパーツを交えた構成で、「MT-LB」を再現した内容となっています
●エンジンやトランスミッションを含めて車体内部も再現しています
●「MT-LB」は、「車体上部」「車体下部」の2ブロックで構成しています
【 車体上部 】
●突起物の少ない「MT-LB」の車体上部形状を再現、エンジングリルやフェンダーのボルトなどのディテールを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現
・ 「フェンダー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現、「マッドフラップ」は装着の有無を選択できます
・ 前部のウィンドはクリアパーツで再現、「ワイパー」はプラパーツとなっています
・ ウィンドの「装甲カバー」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 車体上部の各「ハッチ」も別パーツ化、開閉状態を選択可能です
・ エンジンルームの「点検ハッチ」は別パーツ化、各固定具などを個別にパーツ化しています
・ 車体後部のパンチング状のフレームはエッチングパーツで再現
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「サイドミラー」は、ミラー本体と2パーツで構成するフレームとで再現
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の銅製ワイヤーで作製します
●銃塔は、上下に分割したパーツで再現
・ 「7.62mm機関銃 PKT」は一体成型のパーツで再現、完成後も上下に可動させることができます
・ 照準口を開口しており、表面のガラス部はクリアパーツで再現
●エンジンを含む車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ トランスミッション
・ 最終減速器
・ 前部隔壁
・ メーターパネル (メーターを再現したデカールが付属)
・ 操縦席
・ 車長席
・ 操行レバー
・ 各種レバー
・ ペダル類
・ ドライブシャフト
・ エンジン
・ エンジンルームの隔壁
・ 兵員室の座席
・ 燃料タンク
など
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツ化しています
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化して再現
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「後部ドア」を別パーツ化し、開閉状態を選択することができます
・ 尾部左右の水上推進装置用に設けられたスリット状の構造物は各パネルごとに分割したエッチングパーツで作製します
・ 「スリット状構造物」は、下げた状態と跳ね上げた状態とを選択して作製することができます
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚となる「MT-LB」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式となっています
・ 履板は、履板本体と2枚のガイドの3パーツで構成
●前部ウィンド、前照灯のガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●車体後部のスリット構造物や車体各部のディテールなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「MT-LB 汎用軽装甲牽引車」の塗装とマーキング 】
●「MT-LB」のマーキングとして、ロシア軍仕様やウクライナ軍仕様となる8種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト MT-LB 汎用装甲輸送車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 180.5mm
・ 全幅 : 82mm
●全パーツ数 : 1100点以上
【 「ソビエト MT-LB 汎用装甲輸送車」のパッケージ内容 】
・ MT-LB 汎用軽装甲牽引車 ×1
・ エッチングシート ×3
・ 銅製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型(転輪などはトランペッター社製「ソビエト 2S1 グヴォズジーカ 122mm 自走榴弾砲」のパーツを使用)