フランス AMX-30B2 ブレンヌス 主力戦車
「フランス AMX-30B2 ブレンヌス 主力戦車 (プラモデル) (タイガーモデル 1/35 AFV No.TM-4604 )」です
●現用フランス軍の主力戦車「AMX-30B2 ブリュニュ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「AMX-30B2」をベースに爆発反応装甲を装着した「AMX-30B2 ブリュニュ」を再現、ブロック状の爆発反応装甲を鎧のように取り付けた、迫力あるフォルムを再現した内容となっています
【 「AMX-30B2 ブリュニュ」のキット概要 】
●輪郭をくっきりとさせたモールドを施して、細分化したパーツで「AMX-30B2 ブリュニュ」を再現
●最新装備の「BS G2」爆発反応装甲は車体と別ブロック化して再現
●主砲及び同軸機銃は金属製砲身
●キューポラや前照灯等のガラス部分はクリアパーツ
●エンジングリル・排気管カバー再現にはエッチング
●履帯は「ディール 234型」、履板1枚ごとに分割した接着連結式
●第7機甲旅団所属車両のデカール
●組立時に役立つランナー分類表記用のシール付き
【 「AMX-30B2 ブリュニュ」について 】
●第2次世界大戦後、フランス軍はアメリカ製の戦車を導入していましたが、1950年代に入ると自国での戦車開発を模索するようになります
●フランス軍は第2次世界大戦による戦訓を反映して戦車の機動力を重要視しており、これは隣国であるドイツ連邦軍(西ドイツ)も同様で、当初は共同開発が検討されたものの、戦車の細かな仕様での両国の見解の相違が発生、結局はそれぞれの国での独自開発となりました
・ このフランスと西ドイツとの戦車開発は、西ヨーロッパ全体の「標準」主力戦車となるべく開発が行われ、「走」「攻」「守」のバランスに優れ、同時にソ連製戦車に対抗できる十分な火力が求められています
●この結果、1963年にフランス独自の戦車として開発されたのが主力戦車「AMX-30」です
・ 「AMX-30」は装甲防御力を抑えながら機動能力を重視、軽快な機動性能で敵弾を回避することを意図しており、車体の重量は36tしかなく、戦後第2世代の戦車の中では最軽量となっています
・ 軽量であるがゆえ、「AMX-30」の装甲厚は最大80mm程度に抑えられており、同時期の戦車と比べてやや物足りない数値なのですが、最大速度は65km/h、「レオパルド 1」と並び当時の主力戦車の中で最速性能を有し、加えて避弾経始をつけた車体で防御力を補っています
・ 主砲には、フランス製の「CN-105-F1 105mm戦車砲」を搭載、当初、同砲は「成型炸薬弾(HEAT)」専用でしたが、後に「APFSDS弾」を発射できるよう改良されています
・ また、同車の最大の特徴とも言えるのが砲塔の同軸機銃(当初は「12.7mm機銃」、後に「20mm機関砲」に換装)で、この機銃は同軸機銃として使用するだけでなく、対空射撃用時に主砲軸線から独立して仰俯角を行い射撃できるようになっています
●「AMX-30」は、戦後第2世代戦車として確固たる地位を占め、フランス軍のみならず中東諸国なども採用します
●しかし、時を経て1970年代後半になると、もはや旧式化を免れることができず、1982年に近代化改修型として登場したのが「AMX-30B2」です
・ 「AMX-30B2」は射撃指揮装置を新型へと変更、砲塔後部には大型のNBC防護装置を装備しました
・ エンジンは680馬力のディーゼルエンジンから700馬力のディーゼルエンジンへと換装、近代化改修による重量増加に伴う機動力の低下を防いでいます
・ トランスミッションもトルクコンバーター式の半自動変速へと変更、これにより操縦手への負担は大きく低減しています
・ 砲塔右側には新たに低光量TVカメラを増設、スモークディスチャージャーは新型が追加されました
・ キューポラの機銃はボックス型の構造を持つリモコン機銃へと変更しています
●この「AMX-30B2」への改修を経て、戦後第2世代戦車として一線級の能力を持つようになった「AMX-30」シリーズでしたが、その後、アメリカやドイツなどの戦車先進国を先駆けに、120mm砲クラスの主砲と複合装甲、そして1500馬力級のエンジンを搭載した戦後第3世代戦車が登場するようになると、設計思想の異なる「AMX-30」シリーズとは性能差にかなりの開きが目立つようになります
●フランスでは、他国よりも若干遅れて、1990年に戦後第3世代戦車である「ルクレール」が登場しました
・ 戦車戦力として、本来ならば性能の良い「ルクレール」のような戦後第3世代戦車で統一化するのが望ましいのですが、高性能な戦車であるほど調達価格は高価になり、現在のところ、装備する戦車を戦後第3世代戦車に統一しているのは、アメリカ、ドイツ、イギリスなど、極めて限られた国に過ぎません
・ 他の多くの国では、戦後第3世代戦車と第2世代戦車というような、ハイ・ローミックスとなる編成を採らざるを得ないのが現状です
・ また、戦車というのは、性能差だけが全てではなく、たとえ性能が劣っていても、戦術や数で個々の性能差をカバーすることが可能な兵器です
●フランス軍では、「ルクレール」と「AMX-30B2」という2種類の戦車で戦車戦力を編成、そして、その「AMX-30B2」の防御力向上型として1995年に登場したのが「AMX-30B2 ブリュニュ」です
●この「AMX-30B2 ブリュニュ」では、「ジアット」社が開発した爆発反応装甲「BS G2」を112枚装着、この重量増加に対応すべく新型エンジンへと換装して機動力を確保しています
●「AMX-30B2 ブリュニュ」への改造は全ての「AMX-30B2」には行われませんでしたが、3個戦車連隊がこの「AMX-30B2 ブリュニュ」を装備、同車はフランス軍の戦車戦力の一翼を担っているのです
【 「フランス AMX-30B2 ブレンヌス 主力戦車」のキット内容について 】
●このフランス軍の主力戦車「AMX-30B2 ブリュニュ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●新興メーカーらしからぬカッチリとしたモールド、ペリスコープや前照灯、車長キューポラの視察装置はクリアパーツ、エンジングリルのメッシュや排気管カバーなどはエッチングパーツ、そして接着連結式履帯と、中国系メーカーのキットとしてはスタンダードともいえる細分化したパーツ構成により、「AMX-30B2 ブリュニュ」を再現した内容となっています
●「AMX-30B2 ブリュニュ」は、「砲塔」「車長キューポラ」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「AMX-30」シリーズの流れるような砲塔のフォルムを再現、表面のボルト穴、ボルト受け、フックなどを繊細なモールドで再現しています
●「CN-105-F1 105mm戦車砲」の砲身は金属製砲身で再現、基部にはプラパーツによる「防塵カバー」を一体成型化しています
・ 同砲の特徴となる砲身下部の穴を開口しています
●防盾は、外装部分と内装部分の2パーツで構成
・ 「同軸機関砲」の「防盾」は別パーツ化して再現
・ 「20mm同軸機関砲」は、金属製砲身となっており、基部の蛇腹部も再現しています
・ 照準口の対物レンズ部はクリアパーツで再現
・ 照準口の「蓋」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「防盾」は、基部に内蔵するポリキャップで完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は上下に分割したパーツで構成
・ 「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「アンテナマウント」のフレーム部は別パーツ化しています
・ 「スモークディスチャージャー」は1本ずつに個別にパーツ化、これをベース部分に取り付けて組立ます
・ 「砲塔バスケット」は上下に分割したパーツで再現
・ 「砲塔バスケット」に装着する、「収納箱」はそれぞれ3パーツで構成
・ 各「ペリスコープ」はクリアパーツで再現しています
・ 「シムファイアー」は前後に分割したパーツで再現、基部に内蔵するポリキャップにより完成後も左右に旋回させることができます
●砲塔前部の「低光量TVカメラ」は、3パーツで構成
・ カメラのレンズの「蓋」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ カメラのレンズ部はクリアパーツで再現しています
・ レンズ前部のガードは、エッチングパーツで再現
●砲塔の「爆発反応装甲」は、列ごとのパーツ構成で、取り付けベースへと接着して作製します
・ 砲塔前面部の「爆発反応装甲」は1個ずつ個別にパーツ化しています
【 車長キューポラ 】
●車長キューポラは、成型色パーツとクリアパーツとを組み合わせて再現、「AMX-30」シリーズ特有の視認性に優れた構造を再現しています
●車長キューポラは、防弾ガラス部を再現したクリアパーツに、2層で構成した成型色パーツを被せて作製します
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 車長用サイトは5パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
●リモコン機銃は、上下に分割した機銃基部を機銃架に取り付ける構成となります
・ 銃身は基部に一体成型化、銃口を開口しています
・ 機銃に装備される「サーチライト」は、ガラス部をクリアパーツで再現
【 車体上部 】
●車高が低く、特徴的な排気管カバーを装備した「AMX-30」シリーズの車体上部レイアウトを再現、エンジングリルのフィンやパネルラインなどを繊細かつシャープなモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「操縦手用ペリスコープ」はクリアパーツで再現
・ 車体後部側面のスリット部は、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ エンジングリルのメッシュはエッチングパーツで再現しています
・ 「前照灯」は、前照灯本体とガラス部とで構成、ガラス部はクリアパーツとなっています
・ 「ライトガード」は、プラパーツとエッチングパーツとをセット、選択して使用します
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の紐で作製します
●排気管は左右に分割したパーツで再現、「蓋」を上げた状態となっています
・ 排気管の先端部分はエッチングパーツで再現
・ 「排気管カバー」もエッチングパーツで再現しています
●車体の「爆発反応装甲」は一体成型のパーツで再現、最後部の列は別パーツとなっています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は前後に分割したパーツで構成、ポリキャップによる接合で回転させることができます
●車体後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「牽引装置」は一体成型のパーツで再現
・ 「ジェリカンラック」は、「ジェリカン」を積載した状態で、前後に分割したパーツで構成しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 履 帯 】
●履帯は、接地部分に四角形のラバー製パッドが付いた、ダブルピン履帯「ディール 234型」を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯となっています
・ 履板は、側面のコネクターが水平状態となったパーツと、斜めとなったパーツの2種をセット、上下の直線部分は水平となったパーツ、前後の曲線部は斜めとなったパーツを使用します
●前照灯のガラス部、車長キューポラの視察装置、ペリスコープなどを再現するクリアパーツが付属しています
●排気管カバー、エンジングリルのメッシュ、ライトガードなどを再現するエッチングパーツが付属
【 「AMX-30B2 ブリュニュ」の塗装とマーキング 】
●「AMX-30B2 ブリュニュ」のマーキングとして、フランス軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第7機甲旅団 第1・第2猟兵連隊
●説明書の塗装例に基づく、戦術マーク、部隊マーク、パーソナルネーム、ナンバープレート、アンテナに掲げるフランス国旗などを再現したデカールが付属しています
【 「フランス AMX-30B2 ブレンヌス 主力戦車」のパッケージ内容 】
・ AMX-30B2 ブリュニュ ×1
・ 金属製砲身 ×2 (主砲×1、同軸機関砲×1)
・ エッチングシート ×1
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ シールシート (ランナーの記号表示用) ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 完全新金型