イギリス海軍 戦艦 HMS ドレッドノート 1918
「イギリス海軍 戦艦 HMS ドレッドノート 1918 (プラモデル) (トランペッター 1/700 艦船シリーズ No.06706 )」です
●イギリス海軍の戦艦「HMS ドレッドノート」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●建造当時、それまでの戦艦を一気に旧式化させ、「ド級」「超ド級」という概念を生み出した戦艦「HMS ドレッドノート」を再現、主砲を集中的に装備した革新的なスタイルを再現した内容となっています
●トランペッター社製「イギリス海軍 戦艦 HMS ドレッドノート 1915」をベースに、1918年時の姿を再現するため、魚雷防御網のブームは省き、後部艦橋などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
●本キットと「イギリス海軍 戦艦 HMS ドレッドノート 1915」との違いは
・ 後部艦橋を短縮化して探照灯台を設置
・ 舷側の魚雷防御網のブームを撤去
・ 艦橋のフラットの縮小化
など、となっています
【 「イギリス海軍 戦艦 HMS ドレッドノート 1918」のキット内容について 】
●イギリス海軍の戦艦「HMS ドレッドノート」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●トランペッター社の艦船モデルのスタンダードな表現力により「HMS ドレッドノート」を再現、主要パーツは一体成型化しつつも、船体に装備された艤装品類などは細分化したパーツとエッチングパーツで「HMS ドレッドノート」を再現した内容となっています
●「HMS ドレッドノート」は、竣工した後、数度の改装を受けており、本キットでは第1次世界大戦終結の年となる1918年時の姿を再現しています
●「HMS ドレッドノート」の喫水線以下の部分も再現したフルハルモデルです
・ 船体パーツは喫水線部分で分割していますので、洋上モデルとして作製することもできます
●「HMS ドレッドノート」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体部は、船体上部と船底とに分割したパーツで構成
・ 船体上部及び船底パーツは一体成型化したパーツで再現しています
・ 船体側面には、「舷窓」「扉」「フェアリーダー」「ホースパイプ」などを繊細なモールドで再現しています
・ 船底の「舵」(×2)、「推進軸」(×4)、「スクリュー」(×4)を別パーツ化して再現しています
●上甲板と船首楼甲板は、それぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 甲板パーツ上には、木甲板表現の他、「ボラード」「昇降口」「通気筒」「天窓」などのディテールをモールドで再現しています
「HMS ドレッドノート」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は3層で構成しています
・ 羅針艦橋はエッチングパーツを四角形状に折り曲げて再現、「艦橋窓」の部分は開口しています
・ 艦橋下部の支柱はエッチングパーツにて再現
・ 艦橋に装備する、「測距儀」(×1)などを別パーツ化
●煙突
・ 煙突は左右に分割したパーツで構成、トップは別パーツ化して再現しています
・ 煙突トップのファンネルキャップはエッチングパーツで再現
・ 副管を別パーツ化しています
●メインマスト
・ メインマストは三脚檣型の形状を再現、マストトップは1本の単檣型となっています
・ 三脚檣部分は、3本の柱を組み合わせて再現、単檣部分は一体成型のパーツとなっています
・ 見張り台は2層で構成、下部のステーはエッチングパーツで再現しています
・ メインマストに装備する、「探照灯」(×2)を別パーツ化
●後部艦橋
・ 後部艦橋は、下部の艦橋は3層で構成、上部の探照灯台は一体成型のパーツで再現しており、探照灯台を支える支柱は1本ずつ別パーツ化しています
・ 後部艦橋に装備する、「探照灯」(×4)を別パーツ化
●主砲塔 「45口径 30.5cm連装砲」 ×5
・ 砲塔は上下に分割したパーツで再現、砲身部分は1本ずつ独立したパーツで再現しています
●「45口径 7.6cm単装砲」 ×28
・ 単装砲は一体成型のパーツで再現
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 内火艇 3種 ×各1
・ カッター 7種 ×各1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ ケーブルホルダー
・ 測距儀
・ ラッタル(エッチングパーツ)
・ 梯子(エッチングパーツ)
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 救命筏
などをセットしています
●展示用のディスプレイスタンドが付属
・ 艦名を表示したネームプレートもセットしています
●艦橋部、艦橋下部の支柱、ラッタル、見張り台のステー、梯子、各部のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マスト、旗竿に掲げるイギリス海軍旗などを再現したデカールが付属
●「HMS ドレッドノート」の完成時のサイズ
・ 全長 : 230mm
・ 全幅 : 36mm
●パーツ数 : 270点以上
【 「イギリス海軍 戦艦 HMS ドレッドノート 1918」のパッケージ内容 】
・ 戦艦 HMS ドレッドノート (1918年時) ×1
・ エッチングシート ×2
・ ディスプレイスタンド ×1
・ ネームプレート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2015年 一部新金型
【 「HMS ドレッドノート」について 】
●イギリスの戦艦「HMS ドレッドノート」は1906年に竣工した艦で、従来の戦艦の形式を破った革新的な存在です
●この艦が登場するまでの戦艦は、主砲を前後に連装式に4門程度、それに多数の副砲や中間砲を搭載するという武装配置が採られており、海戦ではそれらの砲が一斉に敵艦を射撃しました
●戦艦「HMS ドレッドノート」では副砲や中間砲を廃止して主砲を集中的に搭載(防御用の小口径砲は搭載しています)、連装状の主砲を5基10門を装備しました
●この革新的な発想は功を奏し攻撃力は倍増、同じ口径の主砲を集中的に運用した射撃は射撃指揮所による射撃修正が容易になり、実質的な攻撃力を大きく増大させることに成功しました
●また、機関も蒸気タービンを採用することで在来型の戦艦よりも速力が速く、総合的な能力は当時の列強の戦艦を凌駕していました
●この戦艦「HMS ドレッドノート」の登場により、従来の戦艦は一夜にして時代遅れとなり、各国は「HMS ドレッドノート」と同じ形式、そして同様な性能を持つ戦艦の建造を急ピッチで行なうようになりました
●この戦艦「HMS ドレッドノート」と同様のコンセプトで建造された艦は「ド(弩)級艦」と呼ばれ、この言葉は海軍用語としてだけではなく、通常の慣用句としても用いられるようになります
●この「ド級艦」は列強の戦艦の主流となり、「HMS ドレッドノート」以前に建造された艦は「前ド級艦」として2戦級兵器に格下げ、もしくは廃艦処分となりました
・ 日本の海軍でも、この「ド級戦艦」の影響を受け、既存の戦艦と建造中の戦艦は退役や予備艦などに配置替えされ、「超ド級艦」の建造技術を習得するために巡洋戦艦「金剛」の建造をイギリスに発注しました
●「HMS ドレッドノート」の設計思想をさらに推し進め、全ての主砲を中心線上に配置した戦艦が登場、このような艦は「超ド級艦」と呼ばれ、その後の戦艦のスタンダードな姿となります
●「超ド級艦」の登場によって、戦艦「HMS ドレッドノート」は竣工してからわずか10年満たない第1次世界大戦においてすでに時代遅れとなっており、大戦中は二戦級の艦として予備的な任務に就きます
●しかし、1915年3月、「HMS ドレッドノート」は当時では撃沈が困難であったドイツ海軍の「Uボート」を体当たりで撃沈するという戦果を挙げ、これは戦艦が潜水艦を撃沈した唯一の例となりました
●第1次世界大戦の終結後、1920年に戦艦「HMS ドレッドノート」は退役、その後解体処分となり、その短くも輝かしい生涯を閉じたのでした