ロシア GAZ-66 軍用トラック w/ZU-23-2
「ロシア GAZ-66 軍用トラック w/ZU-23-2 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01017 )」です
●ロシア製の中型トラック「GAZ-66」に「ZU-23-2 対空機関砲」を搭載した車両を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●軽便な自走砲として紛争地域などで運用されている「GAZ-66 ZU-23-2 対空機関砲搭載車両」を再現、荷台部分に直接機関砲を搭載した、シンプルな車輌形態を再現した内容となっています
●トランペッター社製「ロシア GAZ-66 軽トラック」と「ソビエト ZU-23-2 対空機関砲 」とをワンパッケージとして、「GAZ-66」用の幌のパーツなどを省いたバリエーションキットです
【 「GAZ-66 ZU-23-2 対空機関砲搭載車両」について 】
●第2次世界大戦時、ドイツ軍を中心に、各国では通常のトラックに機関砲を搭載した軽便な対空自走砲を使用しました
●このようなトラックをベースとした対空自走砲は、低いコストに高い汎用性といった長所を持っていましたが、トラックは対空機関砲のプラットフォームとしては貧弱であり、対空能力は限定的でしかなく、防御力も無きに等しいものでした
●このため、トラックベースの対空自装砲は、大戦が終結すると役割を終え、戦後になると戦車や装軌車両をベースとした本格的な対空自装砲が次々と登場し、トラックベースの対空自装砲という形態は一旦は消滅します
●1989年のソ連崩壊に伴う冷戦構造の瓦解により、世界は平和な時代が到来するかに見えました
●しかし、大国からの影響がなくなったことから世界中で民族紛争が多発、戦争という国家間の戦いこそ少なくなったものの、現在の世界は紛争事案があちこちで多発する時代になりました
●国家内部の紛争事案は、様々な兵器を必要とし、軽便な自走砲として民間用のトラックに各種火砲を搭載した車両が極めて多く登場しています
●上記のように、トラックは火砲のプラットフォームとしては貧弱であり、特に大戦後は大戦時よりも火砲の口径が大きくなっていることから、発砲時の反動吸収能力は低く、次弾発射の照準もままなりません
●しかし、正規軍同士の戦闘では正確な照準が大きな意味を持ちますが、紛争に参加する武装勢力は砲弾をバラ撒くことを主眼に置いており、このトラックベースの自走砲の欠点はあまり意識されていないようです
●このため、明らかにベースとなる車両のスペックやキャパシティ-を大きく超える火砲を搭載した自走砲も見受けられ、現在の混沌とした世界を象徴する存在ともなっているのです
【 「ロシア GAZ-66 軍用トラック w/ZU-23-2」のキット内容について 】
●このロシア製の中型トラック「GAZ-66」に「ZU-23-2 対空機関砲」を搭載した車両を再現したプラスチックモデル組立キットです
●「GAZ-66」のプレス式のボディ形状や荷台、高い走破性能を示すタイヤの深めのトレッドパターン、車体の構造や細かなディテール類、そして「ZU-23-2 対空機関砲」のメカニカルな構造などを、細分化したパーツ構成とトランペッター社の高い成型技術で再現した内容となっています
●「GAZ-66 ZU-23-2 対空機関砲搭載車両」は、「キャビン」「エンジン」「荷台」「機関砲」「シャーシ」の5ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●「GAZ-66」トラックのプレス式による独特なキャビン形状を再現、補強用のプレスラインをモールドで再現しています
●キャビンは、一体成型のパーツで再現、天板とフロアパネルは別パーツ化しています
・ 「側面ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択して作製できます
・ 「フロントグリル」はキャビンとは別パーツ化して再現、スリット部分は開口しています
・ 各ウィンドはクリアパーツとなっており、ゴムの窓枠部分をパーツ上にモールドで再現しています
・ 「ワイパー」はプラパーツにて再現
・ 埋め込み状態の「前照灯」は本体とガラス部とに分割しており、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「ウインカー」もクリアパーツとなります
・ 「サイドミラー」は、ミラー本体とステー部分とに分割したパーツで構成
●キャビン内部を再現しています
・ 「ハンドル」や各種「ペダル」が接続する操縦装置は細分化したパーツ構成により再現
・ 「メーターパネル」は一体成型のパーツで再現、 各メーターを再現するデカールが付属
しています
・ 各種レバー類は個別にパーツ化しています
【 エンジン 】
●細分化したパーツ構成で、シリンダーヘッド、冷却ファン、ファンベルト、発電機、キャブレターなどのエンジン構造を詳細に再現しています
・ エンジンルーム内部のラジエターなども再現
・ ラジエターのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
【 荷台部 】
●荷台は、プレス加工となるフロアパネルの形状と周囲のパネルを再現、プレスパターンなどを深めのモールドで再現しています
●荷台部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 幌を固定するフックを別パーツ化
・ 後部パネルは開閉状態を選択して組み立てることができます
【 ZU-23-2 対空機関砲 】
●連装の各機関砲の砲身は、真鍮製パイプの砲口部、砲身、6パーツで構する機関部とで構成
・ 砲口部の真鍮製パイプはカット加工済みです
・ 砲身下部の「揺架」は11パーツで構成
・ 「揺架」は、完成後も上下に可動させることができ、その動きに合わせて「照準器」も可動する構造となっています
●砲架は、左右及び円形台座に分割、中央部砲身部を挟み込むようにして組立てます
・ 「照準器」は支柱部分も含めて18パーツで構成
・ 「照準席」は、フレーム構造を再現したパーツに、クッション部を取り付ける構成となっています
・ 「砲架」は嵌め込みで台座部分に装着します
●「弾薬箱」は固定具部分を含めた状態で各7パーツにて再現、蓋の部分は別パーツとなっています
・ 「弾薬箱」の前後面部と蓋の部分には、特徴的なプレス状の星のマークをモールドで再現しています
●台座部分は上下に分割したパーツで再現、接地パッドは別パーツです
・ 「牽引装置」は4パーツで構成
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とに分割、ゴムの部分は軟質素材製となります
●アクセサリーパーツとして、機関砲弾2種(×各10)が付属しています
【 シャーシ 】
●シャーシは細分化したパーツで構成、フレーム構造を再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦と横のフレームを組合せて組み立てます
・ 「リーフサスペンション」は、それぞれ本体と基部の蓋の部分との3パーツで構成しています
・ 各「デファレンシャル」は、細分化したパーツ構成で再現
・ 前輪のステアリングは任意の角度で固定できます
・ 前後の「バンパー」は個別にパーツ化、後部バンパーはエッチングパーツで再現します
・ 「燃料タンク」は上下に分割したパーツで再現、プレス構造の形状を再現し、給油口部分は別パーツ化して再現しています
●タイヤはホイール部とゴムの部分とに分割して再現しています
・ ゴムの部分はラバー製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
・ ホイール部は前後に分割したパーツで再現しています
●前照灯のガラス部、ウインカー、各ウィンドを再現するクリアパーツが付属
●ラジエターのメッシュ、車体や機関砲の細かなディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「GAZ-66 ZU-23-2 対空機関砲搭載車両」の塗装とマーキング 】
●「GAZ-66 ZU-23-2 対空機関砲搭載車両」のマーキングとして、1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●「ロシア GAZ-66 軍用トラック w/ZU-23-2」の完成時のサイズ
・ 全長 : 190mm
・ 全幅 : 38mm
●パーツ数 : 590点以上
【 「ロシア GAZ-66 軍用トラック w/ZU-23-2」のパッケージ内容 】
・ GAZ-66 ZU-23-2 対空機関砲搭載車両 ×1
・ 真鍮パイプ ×2
・ エッチングシート ×4
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1