ソビエト BA-6 装甲車
「ソビエト BA-6 装甲車 (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83839 )」です
●第2次世界大戦初期から運用されたソ連軍の装甲車「BA-6」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「BA-3」の改良型として、スペイン内戦やノモンハン事件などで活躍した「BA-6」を再現、トラックのシャーシをベースに軽戦車用の砲塔を搭載した、独特のフォルムを再現した内容となっています
●ホビーボス社製「ソビエト BA-3 装甲車」をベースとして、「BA-6」を再現するために、車体などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「フィンランド陸軍 T-50 軽戦車」のキット概要 】
●プラスチック・クリアパーツ、エッチングパーツを併用した中国系メーカーのスタンダードなパーツ構成
●「BT-5」から転用した砲塔に「45mm戦車砲 M1932」を装備した状態
●操縦席やエンジンなど車体内部も再現
●前輪ステアリングは任意の角度に設定可能
●前照灯のガラス部分はクリアパーツ
●ホイールとタイヤは別パーツ化して再現
●タイヤは軟質素材、トレッドパターンも再現
●排気グリルの整風板やバンパーなどを再現したエッチングが付属
●デカール及び塗装指示はソ連軍仕様を4種
【 「BA-6 装甲車」について 】
●ソ連軍は、広大な国土に配備された膨大な兵員に行き渡らせるための数多くの戦闘車両を必要とし、低コストで数量を揃えることができる装甲車に注目しました
●この大量の装甲車のニーズに応えるべく、1930年代前半、レニングラードにある「イジョルスキー製作所」が開発した装甲車が「BA-3」です
・ 「BA-3」は装甲車と言っても、大型6輪トラック「GAZ-AAA」の足周りをベースに装甲ボディと砲塔を装備した簡易な構造となっており、内容自体は本格的な装甲車とは言えないものでした
・ ただし、砲塔は軽戦車「BT-5」から転用したもので、主砲には「45mm砲」を搭載し当時の装甲車としては破格の火力を有していました
・ もっとも、「BA-3」はトラックの足周りを転用したため不整地での機動性能は悪く、装甲車本来の役割となる偵察任務には適さないという欠点も持ち合わせていました
●「BA-6」は、この「BA-3」の改良型で、軽量化を施し不整地での走破性をやや改善、エンジンへの負担も低くなり、機械的信頼性が高くなっています
●ただ、「BA-6」と「BA-3」との外観上の相違点は少なく、「BA-3」では車体後部にドアを設けていましたが、「BA-6」ではこれを廃止した程度になっています
●「BA-6」は、1936年の「スペイン内戦」において実戦に投入、その後も「ノモンハン事件」や「冬戦争」に参加しています
●当時、装甲車で「BA-6」程の強力な武装を装備している車両はなく、強力な火力を活かして活躍しますが、小火器射撃に耐える程度の脆い装甲は大きなウィークポイントをなりました
●「独ソ戦」が開戦すると、装甲の薄い「BA-6」は大きな損害を受け、さらに不整地で存分な機動力を発揮することができなかったため、偵察任務にも適さず、「独ソ戦」が始まってしばらくすると第一線から引き揚げられてしまいます
●その後、「BA-6」が担っていた任務は、軽戦車や小型で機動性に優れた装甲車「BA-64」へと移行、「BA-6」は二線級兵器として後方での活動が中心となったのです
【 「ソビエト BA-6 装甲車」のキット内容について 】
●このソ連軍の装甲車「BA-6」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の主要部は一体成型化したパーツを用いながら、細分化したパーツとエッチングパーツを交えた構成で、「BA-6」のシャーシ構造や車体上の装備品類などの細部再現に重きを置いた内容となっています
●「BA-6」は、「砲塔」「車体上部」「シャーシ」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「BT-5」から転用された馬蹄形の砲塔形状を再現、表面上のリベット、視察口などを繊細なモールドで再現しています
●「45mm戦車砲 M1932 (20K)」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口を開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、照準口などを開口しています
・ 「防盾(砲身)」は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、左右に分割したパーツ構成、防盾部分の張り出し部は別パーツ化しています
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 砲塔上部の「ベンチレーター」「ペリスコープ」「吊り下げフック」などを別パーツ化しています
【 車体上部 】
●切り立った面で構成された「BA-6」の車体上部レイアウトを再現、スライド金型を使用して側面のリベット、ヒンジなどを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は一体成型のパーツで再現、これに操縦席前面パネル、車体下部パネル、フェンダーなどを取り付けて作製します
・ 「フロントグリルカバー」、エンジンルーム側面の「点検ハッチ」、「排気グリル」などは別パーツ化しています
・ 「側面ドア」は別パーツ化、閉まった状態で再現しています
・ 「前方機銃」は車体内部側の機関部も再現、前後に分割したマウント部に挟み込むことで可動させることができます
・ 「前照灯」は、本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 側面ドアの「ステップ」はエッチングパーツで再現しています
●操縦席内部を再現しています
・ 操縦席はフロアパネルに座席、メーターパネルなどを取り付ける構成となっています
・ 各座席は、上下分割のパーツで再現したクッション部、背もたれ、エッチングパーツによる側面ステーで細かく再現
・ 各種レバー、ペダル類、ハンドルなどは別パーツ化して再現しています
【 シャーシ 】
●細分化したパーツ構成で「BA-6」のシャーシ構造を再現、デファレンシャル、サスペンションなども細かく再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦方向と横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ 後部の「デファレンシャル」は細分化したパーツで再現
・ 前部の「ステアリングゲージ」は14パーツで構成、ステアリングは任意の位置で固定することができます
・ 「前部バンパー」はエッチングパーツで再現しています
●エンジンを再現しています
・ エンジンは19パーツで構成、「クラッチ」「シリンダーヘッド」「冷却ファン」「ファンベルト」などを細かく再現しています
・ 「ラジエター」「キャブレター」「隔壁」などエンジンルーム内部も再現
●タイヤは、ホイールとゴムの部分に分割して再現しています
・ タイヤゴムの部分は軟質素材製で、表面にはトレッドパターンを彫刻で再現しています
●前照灯のガラス部を再現したクリアパーツが付属
●バンパー、側面のステップ、排気グリルの整風板などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「BA-6 装甲車」の塗装とマーキング 】
●「BA-6」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる4種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、砲塔に描かれた点線、車両番号などを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト BA-6 装甲車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 140mm
・ 全幅 : 59mm
●パーツ数 : 250点以上
【 「ソビエト BA-6 装甲車」のパッケージ内容 】
・ BA-6 装甲車 ×1
・ エッチングシート ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型