イギリス A17 テトラーク 空挺戦車 Mk.1/Mk.1CS
「イギリス A17 テトラーク 空挺戦車 Mk.1/Mk.1CS (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35210 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の軽戦車「A17 テトラーク」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●軽戦車「Mk.6」の後継として開発され、主に空挺部隊で運用が行われた軽戦車「A17 テトラーク」を再現、起動輪を含めて接地した4つの大型転輪を持つ、個性的なフォルムを再現した内容となっています
【 「イギリス A17 テトラーク 空挺戦車 Mk.1/Mk.1CS」のキット概要 】
●ブロンコモデル社特有の細分化したパーツとエッチングを交えたパーツ構成で細部再現に重きを置いた内容
●主砲は「2ポンド砲」「76.2mm榴弾砲」、そして「2ポンド砲」に「リトルジョン・アダプター」を付けた状態の3種の状態から1種を選択して作製
●エンジンルーム内部を除く、砲塔及び車体内部を詳細に再現
●各ハッチは開閉状態を選択して作成可能
●前照灯、サーチライトのガラス部などはクリアパーツで再現
●車載工具類の固定具やアンテナマウントなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式
●塗装例はイギリス軍仕様3種、部隊マーク、車両番号などを再現したデカールが付属
【 「A17 テトラーク 軽戦車」について 】
●1930年代中頃、イギリス軍は戦車を、重装甲の「歩兵戦車」、機動性能を重視した「巡航戦車」、偵察用の「軽戦車」という3つのカテゴリーに分けて開発、運用することを決定します
●偵察用の「軽戦車」は、1928年に登場した「カーデン・ロイド機銃車」から発展する形で大型化と重武装化が進み、1936年に登場した軽戦車「Mk.6」で完成形となりました
●イギリスの兵器メーカー「ビッカース」社では、この軽戦車「Mk.6」の後継車両の自社開発を行い、1938年に登場したのが軽戦車「A17 テトラーク」です
・ 軽戦車「A17 テトラーク」は、軽戦車「Mk.6」から車体を若干大型化し、それまで機銃しか装備していなかった軽戦車に「歩兵戦車」「巡航戦車」と同等の「2ポンド砲」を装備しました
・ また走行装置には、従来の「ボギー式サスペンション+小型転輪」の組み合わせに代わり大型転輪を採用、車体のコンパクト化と接地圧の低下を両立するために、誘導輪、起動輪も接地状態とし、これが外観上の大きな特徴となっています
・ そして、この走行装置は、ユニークなことに、誘導輪が操向するという機能を持っており、これで履帯の向きを偏向させて曲がることができます
・ これは、操行レバーの代わりにハンドルを操作するだけで旋回できるという長所を持ち、これは操縦手の負担を大きく軽減させています
●軽戦車「A17 テトラーク」は、1940年から生産が始まりましたが、対独戦のために「歩兵戦車」「巡航戦車」の生産が優先されるようになり、さらには生産工場がドイツ空軍の爆撃を受けて、結局生産数は177両にとどまっています
●軽戦車「A17 テトラーク」は、北アフリカ戦線への投入も検討されましたが、冷却装置が熱帯地に対応していなかったことから取り止めになり、少数がソ連へと供与された以外は本国で予備戦車として扱われていました
●この予備車輌に注目したのが「空挺部隊」であり、かねてから装甲車両を切望し、大型のグライダーでの輸送も可能な軽戦車「A17 テトラーク」は、空挺部隊用の戦車として新たな運用が始まります
●1944年6月の「ノルマンディ上陸作戦」の際に空挺降下したイギリス軍の「第6空挺師団」には6両の「A17 テトラーク」を配備、空挺部隊の貴重な機甲戦力として活躍します
●しかし、ノルマンディ戦での「第6空挺師団」は、直ぐに上陸部隊と合流できたことから、「A17 テトラーク」が活躍した期間はごく僅かでした
●軽戦車「A17 テトラーク」はその後「ライン川渡河作戦」に参加、この作戦時には、輸送する大型グライダー「ハミルカー」の着陸時の事故が多発してしまい、また、この頃のドイツ軍は極めて弱体化していたことから、大きな活躍を果たすことはできませんでした
●戦後はイギリス軍がグライダーの運用を廃止したことから、「A17 テトラーク」も1949年に退役、空挺戦車という役割は「FV101 スコーピオン」へと継承されて行くのです
【 「イギリス A17 テトラーク 空挺戦車 Mk.1/Mk.1CS」のキット内容について 】
●このイギリス軍の軽戦車「A17 テトラーク」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツとエッチングパーツを交えた構成、そして高い成型力を用いて細かな部分まで繊細に再現したパーツで軽戦車「A17 テトラーク」の細部表現に重きを置いた内容となっています
●主砲に「2ポンド砲」を装備した「A17 テトラーク Mk.1」と、「76.2mm榴弾砲」を装備した「A17 テトラーク Mk.1CS」とを選択して作成することができます
●また、「2ポンド砲」の先端部分に口径漸減装置「リトルジョン・アダプター」を装着した状態とすることもできます
●エンジンルーム内部を除く、砲塔及び車体内部を再現しています
●「軽戦車 A17 テトラーク」は、「砲塔」「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の4ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「ダイムラー装甲車」に似て、上部ハッチの開口部を広くとり、横長の大きい防盾を装備した「A17 テトラーク」の砲塔形状を再現、表面のリベットを繊細かつシャープなモールドで再現しています
●砲身は2種をセット、「2ポンド砲」「76.2mm榴弾砲」の2種のパーツをセットしており、選択して使用することができます
・ 「2ポンド砲」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口は開口しています
・ 「A17 テトラーク Mk.1CS」用の「76.2mm榴弾砲」の砲身も一体成型のパーツで再現、砲口を開口しています
・ 口径漸減装置「リトルジョン・アダプター」を再現したパーツも付属、「2ポンド砲」の先端部分に取り付けることができます
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現
・ 「同軸機銃」は一体成型のパーツで再現、銃身基部の装甲カバーは各パネルを貼り合せて作製します
・ 「防盾」は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、上下及び天板に分割したパーツで再現
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「ペリスコープ」は、本体、ガード、フードの3パーツで構成
・ 「アンテナマウント」は、軸の部分はプラスチック製パーツ、リングの部分はエッチングパーツで再現
・ 「アンテナマウント」のベースは、フレーム状になった各パネルを貼り合せて作製します
・ 「サーチライト」は、本体とガラス部、ステーの3パーツで再現、ガラス部はクリアパーツとなっています
・ 「スモークディスチャージャー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
●砲塔内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 砲尾
・ 同軸機銃の機関部
・ 同軸機銃の弾帯
・ 照準器
・ 砲塔旋回装置
・ 座席
・ 無線機
・ ラック
・ 機銃弾薬箱
など
【 車体上部 】
●戦前の設計になるリベット接合を多用した「A17 テトラーク」の車体レイアウトを再現、表面のリベットやフェンダーのプレスラインなどを繊細かつシャープなモールドで再現しています
●車体上部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 車載工具類は、個別にパーツ化、固定具はエッチングパーツで再現します
・ 「排気管」は各5パーツで再現、先端部は直線状となったパーツと偏向状態となったパーツの2種をセット、選択して使用します
・ 「予備燃料タンク」は4パーツで再現、固定バンドはエッチングパーツで再現します
●「フェンダー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 「フェンダー支持架」は別パーツ化
・ 「前照灯」は、本体とガラス部、ステーの3パーツで再現、ガラス部はクリアパーツとなっています
・ 「前照灯」は、前面に管制カバーを付けた状態とすることができます
・ 「サイドミラー」「車幅灯」を別パーツ化して再現
・ 「雑具箱」は、本体、蓋、ヒンジ部の3パーツで再現
●車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 操縦席
・ メーターパネル
・ ハンドル
・ 各種レバー
・ ペダル類
・ 消火器
・ 戦闘室のフロアパネル
・ 隔壁
・ 砲弾ラック及び砲弾
・ 機銃弾ラック
など
【 車体下部 】
●ダブルウィッシュボーンサスペンションにも似た「A17 テトラーク」独特の走行装置りを再現、細分化したパーツ構成で特有の構造を詳細に再現しています
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツとなっています
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化、車軸、上部アーム、下部アームなど、それぞれ4パーツで再現しています
・ 「ショックアブソーバー」は1パーツで再現
・ 「誘導輪」のステアリングは前方に固定した状態となっています
・ 「誘導輪」「転輪」「起動輪」は一体成型のパーツで再現、ハブキャップは別パーツとなります
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚となる「A17 テトラーク」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯となっています
●前照灯やサーチライトのガラス部、ペリスコープなどを再現したクリアパーツが付属
●車載工具の固定具、アンテナマウント、予備燃料タンクの固定バンドなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「A17 テトラーク 軽戦車」の塗装とマーキング 】
●「A17 テトラーク 軽戦車」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第6空挺師団 (ノルマンディ / 1944年6月)
・ 独立空挺軽戦車中隊 (イギリス本国 / 1944年1月)
・ 独立空挺軽戦車中隊 (イギリス本国 / 1943年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、重量表示、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「イギリス A17 テトラーク 空挺戦車 Mk.1/Mk.1CS」のパッケージ内容 】
・ A17 テトラーク 軽戦車 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型