ドイツ 15cm 33B 突撃歩兵砲 (マジックトラック仕様 特別版)
「ドイツ 15cm 33B 突撃歩兵砲 (マジックトラック仕様 特別版) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6749MT )」です
●第2次世界大戦中期におけるドイツ軍の突撃戦車「33B 突撃歩兵砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●市街戦用として強力な火力を備えた「33B 突撃歩兵砲」を再現、角型の戦闘室に「150mm歩兵砲 sIG33」を装備したいかにも急造車輌をにおわす特徴的なフォルムを再現した内容となっています
●ドラゴン社製「ドイツ 15cm 33B 突撃歩兵砲」に、接着連結式履帯「マジックトラック」を追加した限定バージョンです
・ 「ドイツ 15cm 33B 突撃歩兵砲」にセットされているDS素材のベルト式履帯も付属しています
【 「StuIG33 33B式 突撃歩兵砲」について 】
●歩兵砲とは、歩兵部隊が取り扱う短射程の支援火砲で、ドイツ軍の歩兵砲「150mm歩兵砲 sIG33」は設計自体は古いものの、堅実な設計と大きな火力があり、歩兵からの絶大な信頼を得ていました
●この「sIG33」は「150mm」口径クラスの火砲の中では軽量であったものの、歩兵部隊に随伴して運搬するには重量面での負担が重く、早々に自走化を図ることになります
●「150mm歩兵砲 sIG33」の自走砲化にあたり、最初に誕生したのが「1号戦車」の車体に砲架ごと「150mm歩兵砲 sIG33」を搭載したやや乱暴な設計の「150mm 33式重歩兵砲搭載 1号戦車B型」で、高いシルエットに低い機動力といった欠点がありました
●しかしながら、この「150mm 33式重歩兵砲搭載 1号戦車B型」は大口径砲の威力を存分に発揮して活躍、急造自走砲としては成功作となり、「sIG33」を自走砲化するというコンセプトは以後も継続され、「2号戦車」や「38(t)戦車」をベースとした「グリレ」シリーズへと発展します
●「150mm歩兵砲 sIG33」は、特に市街戦で活躍、防御拠点を建物ごと破壊することができる火力は高く評価されました
●ただ、「150mm歩兵砲 sIG33」を搭載した自走砲は、市街地での接近戦になると防御力が無きに等しく、より強固な装甲・防御力を備えた自走砲の登場が望まれます
●1942年8月から始まった「スターリングラード」の攻略戦において、この攻勢の主軸となるドイツ第6軍は市街戦に突入し、敵味方双方に甚大な被害が生じていました
●そこで、同年9月、ドイツ軍首脳部は、厚い防御力を持った車体に「150mm歩兵砲 sIG33」を搭載した市街戦用の突撃戦車の開発を「アルケット」社に指示します
●「アルケット」社はこれに応じ、20日程度という短期間で開発から生産を行い、12両の「33B 突撃歩兵砲」を完成させました(その後の追加生産で、合計24両が完成しています)
・ この「33B 突撃歩兵砲」は、「3号突撃砲」の車体をベースとして角型の戦闘室を上部に搭載、その装甲は当時の戦闘車両としては分厚い装甲を持ち、車体前面の最大装甲は50mm、戦闘室前面の最大装甲は80mmの厚さがありました
●最初に生産された12両の「33B 突撃歩兵砲」は、完成後、早速「スターリングラード戦」に投入され、市街戦で大きな戦果を挙げましたが、ソ連軍の包囲作戦によって「スターリングラード戦」自体がドイツ軍に不利な状況となり、この12両は全滅してしまいます
●残る12両も東部戦線に投入、一定の戦果を挙げるもののソ連軍の攻勢により徐々に戦力を喪失し、投入の約1年後には全車輌が失われています
●急造車両ながら一定の活躍を果たした「33B 突撃歩兵砲」は、大口径砲と強固な装甲とのマッチングは戦線で有用であることを証明し、「突撃戦車」という新しいカテゴリーを生み出す先駆けとなり、本格的な突撃戦車「ブルムベア」の誕生へと繋がったのです
【 「ドイツ 15cm 33B 突撃歩兵砲 (マジックトラック仕様 特別版)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の突撃戦車「33B突撃歩兵砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社がそのAFVモデル開発の初期から取り扱った「33B突撃歩兵砲」への追求と、「3号突撃砲」シリーズで見せた高い表現力とを融合させ、戦車型や突撃砲型とは異なる同車の細部の違いを詳細に再現した内容となっています
●「33B突撃歩兵砲」は、「主砲」「戦闘室」「車体前部」「エンジンデッキ」「左右フェンダー」「車体下部」の7ブロックで構成しています
【 主 砲 】
●「150mm歩兵砲 sIG33」は、砲身や揺架だけではなく、砲尾や車載用の砲架などの内部構造を詳細に再現しています
●砲身は、金属製砲身で再現し、砲口内側にはライフリングが刻まれています
・ 「砲尾」は7パーツで構成、「閉鎖器」は開閉状態を選択できます
●揺架は各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 揺架後部は薄く成型しており、裏側のリベット構造などをモールドで再現しています
●砲架は左右のブロックで構成、これに砲身、揺架を挟み込んで作製します
・ 「操作ハンドル」「照準器」「平衡器」などを別パーツ化
・ 「平衡器」は一体成型のパーツにて再現
・ 「照準器」は3パーツで構成しています
・ 砲身は、完成後も上下可動させることができます
【 戦闘室 】
●戦闘室は、表面部分の溶接跡や追加装甲板のリベット止め構造などを繊細なタッチで再現しています
●戦闘室は一体成型のパーツで再現、前面パネルは別パーツとなっています
・ 「追加装甲板」は別パーツにて再現
・ 主砲の「防盾板」は一体成型のパーツで構成、完成後も上下可動させることができます
・ 「上面ハッチ」「後部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態が選択できます
・ ベンチレーターの蓋も別パーツ化しています
・ 「前方機銃」のマウント部は3パーツ、機銃は5パーツで構成しています
●戦闘室内部は、戦闘室床面、隔壁を再現しています
・ 砲架を支える台座や支柱、車長席をパーツ化
【 車体前部 】
●車体前部は、一体成型のパーツで再現
・ 「追加装甲」は別パーツ化しています
・ 「点検用ハッチ」は別パーツ化、開閉状態が選択可能です
【 エンジンデッキ 】
●エンジンデッキ部は一体成型のパーツで再現、側面の吸気口部分は別パーツとなっています
・ 吸気口のメッシュはエッチングパーツで再現
・ 各「点検ハッチ」は別パーツとなっています
・ 後部のグリルは各パネルを貼り合せて作製します
・ エンジンデッキの「牽引ワイヤー」は、ワイヤーを装着した状態と固定具のみの状態の2種をセット、選択して使用します
【 フェンダー 】
●左右のフェンダーは各1パーツで再現、フェンダー前部内側は別パーツとなっています
・ フェンダー支持架は、個別にパーツ化
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 車体の「側面ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 車体下部前面の「追加装甲」は一体成型のパーツで再現
・ 前部の「牽引ピントル」は左右に分割したパーツで再現
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化、トーションバー本体を再現したパーツも付属しています
・ 「起動輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現
・ 「誘導輪」は内側のリング部分をエッチングパーツで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、表面部に滑り止めパターンのない40cm幅の「3/4号戦車」用の「中期型履帯」を再現しています
・ 履帯は、接着連結式履帯と、接着及び塗装が可能なDS素材によるベルト式履帯が付属、選択して使用します
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「3/4号戦車 中期型用履帯 タイプA (可動式)」がこれに対応しています
●吸気口のメッシュや、誘導輪内側などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「33B 突撃歩兵砲」の塗装とマーキング 】
●「33B 突撃歩兵砲」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第23戦車師団 第201戦車連隊 (東部戦線 / 1943年)
・ 第177突撃砲大隊 (1942年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 「ドイツ 15cm 33B 突撃歩兵砲 (マジックトラック仕様 特別版)」のパッケージ内容 】
・ 33B 突撃歩兵砲 ×1
・ 金属製砲身 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●限定品