ソビエト KV-220 重戦車 ロシアン・タイガー
「ソビエト KV-220 重戦車 ロシアン・タイガー (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.05553 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の試作超重戦車「KV-220」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「KV-1」の強力化バージョンとして試作された超重戦車「KV-220」を再現、「KV-1」をベースに車体を延長し、巨大化した砲塔に「85mm砲」を装備した、特異なフォルムを再現した内容となっています
●トランペッター社製「ソビエト軍 KV-1重戦車 1941年型」をベースとして、砲塔や車体などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ソビエト KV-220 重戦車 ロシアン・タイガー」のキット概要 】
●トランペッター製KVシリーズを踏襲して、ディテール再現を重視しながらも全体的にパーツ数を抑え、作りやすさに配慮したパーツ構成
●主砲砲身は、金属製砲身とプラスチック製パーツの2種をセット
●銃塔は、角型タイプと円形タイプの2種から選択して使用
●乗員ハッチ、エンジン点検ハッチは開閉状態を選択可能
●エンジン吸気グリル、排気グリルの異物混入防止ネットなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は「KV」用の「650mm 重量型履帯」、直線部は繋がった状態のパーツ、曲線部は履板1枚ずつに分割した一部連結式
●塗装例はソ連軍仕様1種、国籍マーク、親衛マークを再現したデカールが付属
【 「KV-220 超重戦車 」について 】
●ソ連軍は、1939年に多砲塔の重戦車「T-35」の後継として、重戦車「KV-1」を開発します
●この重戦車「KV-1」は当時の戦車としては破格に強力な装甲と攻撃力を持っており、「独ソ戦」においてドイツ軍を恐怖に陥れました
●しかし、ソ連軍の重戦車の開発陣は、この「KV-1」に満足していた訳ではなく、より強力な能力を持たせるために次々と改良型を開発、その結果「KV-1」シリーズは最大装甲120mm厚にまで達する「1942年型」にまで進化することになります
●同時にこの「KV-1」をベースとした試作車両や計画車両も多く存在しており、「KV-1」をより強力にした超重戦車として1941年に試作されたのが「KV-220 (KV-3)」です
●この「KV-220」は、「F-30 85mm戦車砲」を装備するために砲塔を大型化、さらにこの大型化した砲塔を搭載する関係から車体を延長し、「KV-1」では片側の下部転輪が6組だったものが「KV-220」では7組へと増加しています
●「KV-220」の砲塔は、前側面とも装甲厚100mmという強力な防御力を持ち、砲塔上部には「7.62m機銃」を搭載する銃塔も装備、その攻撃力と防御力は従来の「KV-1」を遥かに凌ぐものでした
●ただ、「KV-1」は機械式トランスミッションを車体後部に配置したため、大重量からの負担がこのトランスミッションへと集中、駆動系のトラブルが後を絶たない状態であり、より大重量となった「KV-220」も機動性能には大きな問題を抱えていました
●その後、「KV-220」にはより強力な火砲「107mm砲」を搭載する計画もありましたが、「独ソ戦」の開戦によりこの計画は中止、その上開戦によって既存の車両の生産が優先されたことから、「KV-220」も試作段階でその開発の中止が決定し、試作車として生産された数両の「KV-220」はレニングラード攻防戦へと投入が行われたのです
【 「ソビエト KV-220 重戦車 ロシアン・タイガー」のキット内容について 】
●このソ連軍の試作重戦車「KV-220」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●トランペッター社の「KV-1」シリーズのフォーマットに沿って「KV-220」を再現、一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施したたモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を抑え、同社のキットの中では作りやすさにも配慮した内容となっています
・ トランペッター社の「KV-1」シリーズは、ディテール表現、作りやすさ、雰囲気など、同社のキットの中でも最良なものですが、当キットもその流れを汲んだものとなります
●「KV-220」は、「砲塔」「車体」「左右フェンダー」の4ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「KV-1」シリーズのデザインを踏襲しながらも、全体に大型化した「KV-220」の砲塔形状を再現、各部の溶接跡を繊細なモールドで再現しています
●「F-30 85mm戦車砲」の砲身は、プラスチック製パーツと金属製砲身の2種をセット、選択して使用することができます
・ プラスチック製パーツは一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して砲口を開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、「同軸機銃」は別パーツ化しています
・ 「防盾(砲身)」は、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は上下に分割したパーツ構成、砲塔前部の膨らんだ部分は別パーツとなっています
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができま
・ 「ペリスコープ」「手摺り」、後部の「砲身交換用ハッチ」は別パーツ化しています
●銃塔は、角型タイプと円形タイプの2種をセット、選択して使用します
・ 銃塔は上下に分割したパーツで再現
・ 装備する「デクチャレフ DT 7.62mm機関銃」は一体成型のパーツで再現、上部のドラム弾倉は別パーツ化しています
・ 上部の「ペリスコープ」を別パーツ化して再現
【 車 体 】
●「KV-1」をベースとして、車体長を延長した「KV-220」の車体レイアウトを再現、車体前部と側面の装甲板の厚みをパーツの厚みによって再現しています
●車体は、バスタブ状に一体成型となった車体下部パーツに、各パネルを貼り付けて作製します
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「前照灯」は、本体とガラス部に分割したパーツで再現
・ 「前方機銃」は、銃身、防盾、マウントの3パーツに分割して再現
・ 後部の「吸気グリル」は一体成型のパーツで再現、異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現しています
・ 「排気管」はそれぞれ一体成型のパーツで再現、先端部は開口しています
・ 「エンジン点検ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 後部の「整風板」は一体成型のパーツで再現
・ 最後部の排気グリル部の異物混入防止ネットを再現したエッチングパーツが付属しています
・ 「尾灯」「牽引フック」などは別パーツ化して再現
●「KV-1」よりも転輪数を1組増やした「KV-220」の足周りを再現
・ 「サスペンションアーム」「ダンパー」は別パーツ化して再現
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は表・裏で分割したパーツで再現、「起動輪」と「誘導輪」の内側の円形部分は別パーツ化しています
【 フェンダー 】
●フェンダーは一体成型のパーツで再現、上部の「フェンダー支持架」は1枚ずつ個別にパーツ化しています
・ 前部の「フェンダー固定プレート」はエッチングパーツで再現
・ 「雑具箱」はそれぞれ一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して各面のディテールをモールドで再現しています
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラスチック製パーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用して作製します
【 履 帯 】
●履帯は、各履板にセンターガイドが付いた「KV」用の「650mm 重量型履帯」を再現しています
・ 履帯は、プラスチック製パーツによる一部連結式履帯で、上下の直線部分は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつに分割したパーツで構成しています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「KV-1/2型戦車用履帯 (可動式)」がこれに対応しています
●吸気グリルや排気グリルの異物混入防止ネット、フェンダー固定プレートなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「KV-220」の塗装とマーキング 】
●「KV-220」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、親衛マークなどを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト KV-220 重戦車 ロシアン・タイガー」の完成時のサイズ
・ 全長 : 207.6mm
・ 全幅 : 95mm
●パーツ数 : 220点以上
【 「ソビエト KV-220 重戦車 ロシアン・タイガー」のパッケージ内容 】
・ KV-220 超重戦車 ×1
・ 金属製砲身 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 銅製ワイヤー ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 一部新金型