ドイツ マギルス S330 トラック (1949)
「ドイツ マギルス S330 トラック (1949) (プラモデル) (ICM 1/35 ミリタリービークル・フィギュア No.35452 )」です
●1949年に誕生したドイツ製大型トラック「マギルス S3000(マギルス S330)」の「戦後型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●戦後ドイツの復興に活躍した大型トラック「マギルス S3000」の「戦後型」を再現、重厚な外観でありながら、戦前設計を引きついた繊細な部分を残した、ドイツ車らしいフォルムを再現した内容となっています
●ICM社製「ドイツ KHD S3000 アーミートラック」をベースとして、「戦後型」を再現するために、キャビンと荷台の一部を新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ドイツ マギルス S330トラック (1949)」のキット概要 】
●ICM社が培ってきたソフトスキン車両の造形技術を活かしながら、従来のキットとは異なり、一体成型化を進めてパーツ数を抑えた内容
●側面ドアは開閉状態を選択可能
●エンジンを再現、ボンネットは開閉状態を選択可能
●ボンネット側面の通気口は、スリット状のタイプと、グリル状のタイプの2種から選択可能
●各ウィンド、前照灯のガラス部はクリアパーツで再現
●タイヤは軟質素材製パーツで再現
●マーキング例は民間仕様2種、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属
【 「マギルス S3000 トラック」について 】
●ドイツの自動車メーカー「マギルス」社は1864年に創業した会社で、現在も会社は存続し、昔も今も消防車を中心に車両の開発と生産を行っています
●「マギルス」社は、第1次世界大戦時からトラックの生産を続けており、第1次大戦後、モータリゼーションの発達に伴い増大していくニーズに応えるべく、トラックの開発、生産も積極的に行うようになり、1930年代に入ると民間用のみならず軍用のトラックも納入していました
●この「マギルス」社のトラック事業の活動が盛んだった1930年代には、ドイツ軍は軍の機械化を促進するために車両を規格化した「アインハイツ計画」を立案、この計画に基づき、トラックは積載量により「1t」「1.5t」「3t」「4.5t」「6.5t」の5種類に分類が行われ、これに沿ったトラックの開発を指示、「マギルス」社もこの計画に沿ったトラックを開発します
●「マギルス」社が、アインハイツ計画下の「3t」のクラスのトラックとして1941年に開発したのが「マギルス S3000」と「マギルス A3000」です
・ 「マギルス S3000」と「マギルス A3000」とは同じシャーシ(「S330シャーシ」)で、2輪駆動型が「マギルス S3000」、4輪駆動型が「マギルス A3000」と呼称されています
・ 「マギルス S3000」と「マギルス A3000」は、80馬力の4.9リッター4気筒ディーゼルエンジンを搭載していました
・ 同じクラスの「オペル・ブリッツ」と比べると、「オペル・ブリッツ」は車重が900kg程度軽く、生産性と軽便さで勝っていましたが、「マギルス S3000」と「マギルス A3000」はディーゼルエンジンを搭載した燃費性能の良さが特徴でした
●「マギルス S3000」と「マギルス A3000」は1944年までに約20,000両を生産、ドイツ軍の貴重な足として各戦線で活躍します
●第2次大戦が終結した後、「マギルス S3000」と「マギルス A3000」の生産は一時中止となりますが、戦後の復興にはトラックは欠く事のできない車両であり、ディーゼルエンジンを搭載した燃費の良い「マギルス S3000」は再生産されることになります
・ 4輪駆動型の「マギルス A3000」は、平時には必要性が低く、再生産は行われていなようです
●1949年、「マギルス S3000」は、従来の排気量4942cc、70馬力エンジンから、排気量5322cc、90馬力のエンジンへと換装、翌1950年まで生産が行われました
●「マギルス」社のトラックは、その後、より大型の「マギルス S3500」シリーズへと移行、トラックだけではなくバスなどの派生車両も登場し、戦後のドイツ復興を支えた車両となったのでした
【 「ドイツ マギルス S330 トラック (1949)」のキット内容について 】
●このドイツ製大型トラック「マギルス S3000 (マギルス S330)」の「戦後型」を再現したプラスチックモデル組立キット
●スタッフカーや野戦トラックなど、今までICM社が培ってきたソフトスキン車両の造型力を下敷きに「マギルス S3000」の「戦後型」を再現、全体のフォルムを捉えながら、パーツの細分化をできるだけ抑え、パーツ上に施した繊細なモールドを交えて車体フォルムとディテールを現した内容となっています
●「マギルス S3000 戦後型」は、「キャビン」「エンジン」「荷台」「シャーシ」の4ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●フロントグリルの開口面が大きく、プレス加工の鋼材で構成された「マギルス S3000 戦後型」のキャビン形状を再現、フロントスグリルのメッシュは繊細なモールド、特徴的なエンブレムは立体的なモールドで再現しています
●キャビンは、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 側面のドアは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「ボンネット」は実車の構造に沿って中央で分割しており、跳ね上げた状態にすることもできます
・ ボンネット側面板は、通気口部分がスリット状のタイプと、グリル状のタイプとの2種をセット、選択して使用することができます
・ 「フェンダー」は、左右及びバンパーを含めた一体成型のパーツで再現
・ 各「ウィンド」部はクリアパーツで再現しています
・ 「ワイパー」は別パーツ化して再現、プラスチック製のパーツです
・ 「前照灯」は本体とガラス部の2パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「ナンバープレート」「サイドミラー」「方向指示器」などを別パーツ化して再現しています
・ 「車副ポール」は、直線状タイプと屈曲タイプの2種をセット、選択して使用することができます
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ メーターパネル(メーターを再現するデカールが付属)
・ 座席
・ レバー
・ ペダル
・ ハンドル
など
【 エンジン 】
●エンジンは、左右及び天板、底部で構成された本体部分に排気管、発電機や冷却ファンなどを取り付ける構成となっています
・ エンジンは16パーツに分割して再現
【 荷 台 】
●荷台は、側面及び前面の各パネルが低くなった「マギルス S3000 戦後型」の荷台構造を再現、各部には木製パネルを繊細なモールドで再現しています
●荷台は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 下部の「フェンダー」はそれぞれ一体成型化した別パーツで再現、ステーは前後それぞれ1パーツで再現しています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、縦と横のフレームを組み合せて作製します
・ 前部の「リーフサスペンション」はメインフレーム上に一体成型化しています
・ 後部の「リーフサスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「デファレンシャル」は、前後に分割したパーツで再現
・ 「ステアリングゲージ」は2パーツで再現、ステアリングは前方に固定した状態となっています
●タイヤはホイール部とゴムの部分とに分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めの彫刻で再現しています
●前照灯のガラス部、各ウィンドを再現したクリアパーツが付属しています
【 「マギルス S3000 戦後型」の塗装とマーキング 】
●「マギルス S3000 戦後型」のマーキングとして、民間仕様車となる2種類の塗装例が説明書に記載されおり、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ マギルス S330 トラック (1949)」のパッケージ内容 】
・ マギルス S3000 トラック 戦後型 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型