九七式中戦車 チハ 57mm砲塔 前期車台
「九七式中戦車 チハ 57mm砲塔 前期車台 (プラモデル) (フジミ ちび丸ミリタリー No.005 )」です
●太平洋戦争時における日本軍の中戦車「97式中戦車」をノンスケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●フジミ社製「九七式中戦車 チハ 新砲塔・後期車台」をベースとして、「97式中戦車」を再現するために、砲塔及び車体上部などを新規パーツに変更したバリエーションキットです
【 「九七式中戦車 チハ 57mm砲塔・前期車台」のキット概要 】
●「97式中戦車」の標準仕様となる前期型車体をデフォルメ化して再現
・ 接着剤不要のスナップオンキット
・ 「97式中戦車」の車体上には実車を反映したディテールを凹凸を交えたモールドで再現しています
・ 転輪・履帯などの駆動部分はできるだけ簡単に組立ができるように配慮したパーツ構成
・ 成型色を活かして付属のシールを使うことで、塗装をせずとも3色迷彩に黄色の帯を施した姿を再現することが可能です
・ 気楽に無塗装ストレートで組み立てても、デフォルメされたフォルムの中にディテールを付加してさらに精緻に仕上げても、幅広い楽しみ方のできるキットとなっています
【 「97式中戦車」について 】
●第1次世界大戦後、日本陸軍は戦車研究とその運用方法を確立するためにヨーロッパの各国から戦車を輸入します
●日本陸軍では、この輸入戦車を中心として戦車部隊を創設、実戦テストを兼ねて中国方面に投入しますが、このような第1次世界大戦時及びその後継車両である戦車は歩兵部隊に追従することができませんでした
●このような状況と、輸入した戦車を参考として一定の戦車技術を確立したことから、日本陸軍は国産戦車の開発を進め、1929年に「89式中戦車」を制式化します
●この「89式中戦車」は運用部隊から高い評価を獲得、しかし1930年代中頃になると、他国の新鋭戦車の性能に追随することができなくなってしまったため、この後継車輌として1937年に登場したのが「97式中戦車」です
●「97式中戦車」は、「89式中戦車」と比べて防御力と機動力が向上、また「89式中戦車」の欠点であった切り立った車体前面は突き出した形状となりました
●ただし、戦車を歩兵支援兵器として捉えていた日本陸軍は、その主砲を「89式中戦車」とほぼ同タイプとなる短砲身の57mm砲としたことから、実質上の火力は同程度のままでした
●「97式中戦車」は、高い信頼性から太平洋戦争の緒戦において活躍、その後も戦車部隊の主力として運用が続けられ、改良型の「97式中戦車改」と共に連合軍相手に奮戦したのです
【 「九七式中戦車 チハ 57mm砲塔・前期車台」のキット内容について 】
●この日本軍の中戦車「97式中戦車」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●独特の車体形状、前期型車体として側面部分にもルーバーを設けたエンジンデッキ部、短砲身の主砲、そして特徴的な鉢巻式アンテナなど、「97式中戦車」の特徴とポイントとを押さえ、デフォルメして再現した内容となっています
●接着剤不要のスナップオンキット、手軽に組立てることができます
●車体はブラウンの成型色、履帯や機銃はガンメタリック色で成型、さらにグリーンと濃いブラウン、及び黄色の帯が入った迷彩パターンを再現したシールもセットしており、塗装をしなくても迷彩塗装を施した「97式中戦車」の姿を楽しむことができます
●「97式中戦車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲身は、下部の揺架を含めた一体成型のパーツで再現
・ 砲口は開口しています
・ 砲身は完成後も上下に可動させることができます
・ 「防盾」は砲塔に一体成型化して再現
●砲塔は上下に分割したパーツ構成
・ 溶接跡やリベットを微細な凹凸をつけたモールドで再現、溶接跡は過不足ない表現ですが、リベットは若干弱めに表現されています
・ 「車長キューポラ」は別パーツ化して再現
・ 「対空機銃架」は別パーツ化して再現しています
・ 「後部機銃」は、マウントと銃身の2パーツで再現
・ 「鉢巻式アンテナ」は1パーツで再現、破損時などの予備用に2個のパーツをセットしています
【 車体上部 】
●車体上部は一体成型のパーツで再現、デフォルメしながらも「97式戦車」の前期車体の特徴を捉えて再現しています
・ 車体上にはハッチ、フック、リベット、パネルライン、星章などを強弱を交えたモールドで再現しています
・ リベットはやや弱めの表現の凸モールド
・ エンジングリルはスリット状の凹凸モールドで再現
・ 「排気管」「排気管カバー」は車体に一体成型化して再現、排気管の先端部分を別パーツ化しています
・ 前後の「牽引フック」、「前照灯」「ジャッキ」「牽引ワイヤー」を別パーツ化して再現
・ 車載工具類は、車体上部パーツ上にモールドにて再現しています
・ 「前方機銃」は、マウントと銃身の2パーツで構成
【 車体下部 】
●車体下部は、フェンダーを含めてバスタブ状に一体成型となったパーツで再現しています
●駆動部はできるだけ作りやすさに配慮したパーツ構成
・ 「起動輪」「誘導輪」「上部転輪(前後のみ)」は前後に分割したパーツで再現
・ 「下部転輪」は、列ごとに一体成型化して再現、後列のパーツには、ボギー式サスペンションを一体成型化しています
・ コイル式のサスペンションなどは車体下部と一体成型化して再現しています
【 履 帯 】
●「履帯」はリング状に一体成型化したプラスチックパーツで再現
・ 起動輪・誘導輪・転輪にかぶせるようにして組み立てます
・ 「履帯」表面のディテールはかなり省略した表現となっていますが、塗装を施すことでデフォルメした97式中戦車用の履帯を再現することが可能です
【 「97式中戦車」の塗装 】
●説明書には「97式中戦車」の1種類の塗装例が記載されています
・ 塗装例に基づく、グリーン(草色)と濃いブラウン(土地色)の2色の迷彩パターンに黄色の帯を配した塗装を再現したシールが付属しており、このシールを使うことで「97式中戦車」の迷彩塗装を再現することができます
・ 説明書には各部位ごとに迷彩シールを貼る位置を記載しています
・ もちろんシールを使用せずに塗装で迷彩を再現することもできます
●「九七式中戦車 チハ 57mm砲塔・前期車台」のパーツ成型色
・ 車体部 : ブラウン
・ 履帯・機銃など : ガンメタリック
【 「九七式中戦車 チハ 57mm砲塔・前期車台」のパッケージ内容 】
・ 97式中戦車 ×1
・ シールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
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