Sd.Kfz.135 マーダー 1 7.5cm対戦車自走砲
「Sd.Kfz.135 マーダー 1 7.5cm対戦車自走砲 (プラモデル) (パンダホビー 1/35 CLASSICAL SCALE SERIES No.PH35006 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の対戦車自走砲「Sd.Kfz.135 マーダー1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●捕獲したフランス軍の装甲牽引車「ロレーヌ 37L」をベースに「Pak40 75mm対戦車砲」を搭載した対戦車自走砲「Sd.Kfz.135 マーダー1」を再現、小柄な車体に不釣合いの大型火砲を装備した、特異な姿を再現した内容となっています
【 「Sd.Kfz.135 マーダー 1 7.5cm対戦車自走砲」のキット概要 】
●細部再現を重視しながらも、一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施したモールドを主体としたディテール再現で、パーツ数を抑えた内容
●戦闘室の装甲板や防盾などは実車の構造を反映して薄く成型
●砲弾ラックや無線機などの戦闘室内部を再現
●排気管カバーなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「ロレーヌ 37L」用のシングルピン履帯、履板1枚ずつに分割したプラスチック製の接着連結式
●塗装例はドイツ軍仕様など5種、国籍マークなどを再現したデカールが付属
【 「Sd.Kfz.135 マーダー1 対戦車自走砲」について 】
●1940年、独仏戦は1ヶ月半程度で終結し、ドイツ軍は大量のフランス軍の装備を鹵獲しました
●フランス軍の戦車は、性能的にはドイツ戦車より優れていましたが、1人用砲塔や視察装置の不足、機動性が劣るためドイツ軍の戦車運用に合わず、第一線の戦車として運用するのは無理がありました
●また、自走砲に転用するにも、車体の大きさや機動性能などの問題がありました
●そんなフランス軍の装備で、最もドイツ軍に貢献したのが装甲牽引車「ロレーヌ 37L」です
●装甲牽引車「ロレーヌ 37L」は、「25mm対戦車砲」などの小型の火砲を牽引するために開発、生産された車両で、車体中央部にエンジン、車体前部は操縦席、そして車体後部に兵員及び弾薬搭載用のスペースを設けたレイアウトが最大の特徴でした
●この「ロレーヌ 37L」のレイアウトは、自走砲として活用するのに最適な配置となっており、各種自走砲の車体へと転用、「Pak40 75mm対戦車砲」を搭載した対戦車自走砲として1942年5月に開発されたのが「Sd.Kfz.135 マーダー1」です
●「Sd.Kfz.135 マーダー1」は、「ロレーヌ 37L」の車体後部に戦闘室を設け、その前方に「Pak40 75mm対戦車砲」を装備しました
●「2号戦車」よりも小柄な車体に重量1tにもなる「Pak40 75mm対戦車砲」を装備したことから、車両としてのバランスには欠きましたが、戦闘室が後方に位置しているために砲の衝撃の吸収や乗員の配置が行いやすく、対戦車自走砲としては完成度の高い車両でした
●「Sd.Kfz.135 マーダー1」は、東部戦線に投入されましたが、生産工場や鉄道輸送の関係などから、フランス方面が部品の調達や補給などに効率的であり、連合軍の上陸に備えてフランス方面へと移動しています
●1944年6月、連合軍がノルマンディに上陸を開始、ドイツ軍は西部戦線方面の兵力を総動員してノルマンディ戦に投入しました
●その中には「Sd.Kfz.135 マーダー1」を装備する戦車猟兵大隊が含まれており、戦線を突破しようとする連合軍の戦車部隊と激戦を繰り広げます
●「Sd.Kfz.135 マーダー1」が装備する「Pak40 75mm対戦車砲」は優秀な火砲で、イギリス軍の歩兵戦車「チャーチル」以外は、有効射程内において連合軍戦車の正面装甲を貫く能力を持っており、「Sd.Kfz.135 マーダー1」は数多くの連合軍戦車を撃破する戦果を挙げます
●しかし、連合軍の物量と絶対的な連合軍の制空圏下による戦いによりドイツ軍は消耗、「Sd.Kfz.135 マーダー1」も奮戦虚しく、次々と戦列から脱落して行きました
●「Sd.Kfz.135 マーダー1」は、同種の車両である「Sd.Kfz.131 マーダー2」「Sd.Kfz.138 マーダー3」などと比べると、マイナーな存在で、生産数も170両に過ぎませんが、ドイツ軍の貴重な機甲戦力として欠くことができない存在だったのです
【 「Sd.Kfz.135 マーダー 1 7.5cm対戦車自走砲」のキット内容について 】
●このドイツ軍の対戦車自走砲「Sd.Kfz.135 マーダー1」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細部再現を重視しながらも、一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上のモールドを主体としたディテール再現により、同社製キットとしては作りやすに配慮した内容となっています
・ ただし、「Sd.Kfz.135 マーダー1」は小型の車両ながら、オープントップであるため露出する戦闘室内部を作成せねばならず、かつ、履帯は1枚ずつに分割した接着連結式ですので、中級者以上を対象としたキットとなります
●「Sd.Kfz.135 マーダー1」は、「砲」「戦闘室上部」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成しています
【 砲 】
●複雑な構造となる「Pak40 75mm対戦車砲」は、一体成型を多用した構成でパーツ数を抑えて再現、揺架や防盾などは薄く成型しており、揺架内側のリベットなどもモールドで再現しています
●「Pak40 75mm対戦車砲」の砲身は、マズルブレーキを含めて一体成型のパーツで再現、砲口を開口しています
・ 「砲尾」は左右に分割したパーツで再現
・ 「閉鎖器」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「揺架」は左右に分割したパーツで再現、先端部分は別パーツとなっています
・ 「砲架」は一体成型のパーツで再現、「照準器」「操作ハンドル」「防危板」などを別パーツ化しています
・ 「防盾」は、3パーツで構成、砲身上部の「小防盾」はエッチングパーツで再現しています
【 戦闘室上部 】
●戦闘室上部は、実車の構造に沿って薄く成型しており、アンテナの配線もパーツ化して再現しています
●戦闘室上部は一体成型のパーツで再現
・ 内側の装備品や後方の「把手」は別パーツ化しています
・ アンテナは、アンテナ本体とアンテナマウントで構成、配線もパーツ化しています
【 車体上部 】
●後方に戦闘室を備えた「Sd.Kfz.135 マーダー1」の車体上部レイアウトを再現、エンジングリルのルーバー、表面のリベット、視察スリットなどを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は一体成型のパーツで再現、前面及び側面パネルは別パーツとなっており、車体上部に貼り付けて作製します
・ 操縦手用の「視察ハッチ」は閉じた状態となります
・ 左右の「フェンダー」は一体成型のパーツで再現、戦闘室下部も「フェンダー」に一体成型化しています
・ 「トラベリングロック」は5つに分割したパーツで再現
・ 「排気管」は一体成型のパーツで再現、「排気管カバー」はエッチングパーツで再現します
・ 後部の「ステップ」はエッチングパーツで再現
・ 「前照灯」は一体成型のパーツで再現
・ リング状の「フック」などを別パーツ化しています
●戦闘室内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 砲弾ラック
・ 砲弾2種 ×各9
・ 無線機
・ 補強板
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「サスペンション」は、片側3組分を前後に分割したパーツで再現、「上部転輪」は一体成型化しており、「下部転輪」を挟んで作製します
・ 「起動輪」は前後に分割したパーツで再現
・ 「誘導輪」「下部転輪」は一体成型のパーツで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが2枚となる「ロレーヌ 37L」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、履板1枚ずつに分割したプラスチック製の接着連結式履帯となっています
・ 上部転輪による弛みを再現するための治具が付属しています
●排気管カバー、後部のステップ、小防盾などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「Sd.Kfz.135 マーダー1 対戦車自走砲」の塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.135 マーダー1」のマーキングとして、5種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「Sd.Kfz.135 マーダー 1 7.5cm対戦車自走砲」のパッケージ内容 】
・ Sd.Kfz.135 マーダー1 対戦車自走砲 ×1
・ エッチングシート×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 完全新金型