アメリカ HEMTT M983A2 & パトリオット PAC-3 発射機
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「アメリカ HEMTT M983A2 & パトリオット PAC-3 発射機 (プラモデル) (モデルコレクト 1/72 AFV キット No.UA72080 )」です
●アメリカ軍の地対空ミサイルシステム「パトリオット PAC-3 発射機」と牽引トラクター「M983A2」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●弾道ミサイルの迎撃能力を高めた地対空ミサイル「パトリオット」の最新形態「PAC-3」を再現、アメリカ軍仕様として牽引トラクター「M983A2」を連結させた姿を再現しています
●アオシマ社製「航空自衛隊 パトリオット PAC-3 発射機」と、モデルコレクト社製の「M983A2」とをセットにした内容となっています
【 「アメリカ HEMTT M983A2 & パトリオット PAC-3 発射機」のキット概要 】
●アオシマ社とモデルコレクト社のコラボレーションキット
●アオシマ社製の「パトリオット PAC-3 発射機」は、ミニスケールキットらしく一体成型を多用したパーツ構成により作りやすさを考慮した内容
●モデルコレクト社製の「M983A2」は、ミニスケールキットとしては細分化したパーツ構成により、ディテールの再現に重きを置いた内容
●「パトリオット PAC-3 発射機」はキャニスターの本数を自由に選択することができ、キャニスターは上下に可動させることが可能
●「パトリオット PAC-3 発射機」の前後のジャッキは、展開した状態と収納した状態とを選択可能
●「パトリオット PAC-3 発射機」の配線は、付属のビニールチューブで作製
●「M983A2」は、キャビン内部を再現、ドアは開閉状態を選択可能
●各ウィンドや前照灯のガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●タイヤはプラスチック製パーツ、「M983A2」のタイヤは4分割したパーツ構成によりトレッドパターンを再現
●塗装例はアメリカ軍仕様3種、コーション表示などを再現したデカールが付属
【 「パトリオット PAC-3」について 】
●アメリカ軍は第2次世界大戦時から戦闘機などの空戦力を充実させ、戦後になっても空戦能力の整備を優先していた分、対空兵器の開発は積極的に進められていませんでした
●しかし、空戦力だけでは空からの脅威を完全に防ぐことはできないことは明らかで、ミサイル技術の発達に伴い「対空ミサイル」の本格的な開発・整備を始めます
●冷戦構造がより硬直化し、ソ連などの仮想敵国が弾道ミサイルを配備すると、「対空ミサイル」は対航空機といった観点だけでなく、敵国から予告なく飛来してくる弾道ミサイルを迎撃するひとつの手段として、対空防衛網戦略の一環へ組み込まれるようになります
●1950年代、アメリカ軍は地対空ミサイル「ナイキ・ハーキュリーズ」を開発、これは1960年代に西側諸国に広く配備され、広域防空を担いました
●地対空ミサイル「MIM-104 パトリオット」は、この「ナイキ・ハーキュリーズ」の後継として1980年代中頃に誕生します
●この「パトリオット」は「ミサイル発射機」のほか、「レーダー」「射撃管制装置」「情報処理装置」「発電装置」などの7つの装置から構成されるミサイルシステムで、それぞれが移動可能な車両となっており、必要に応じて要地などに移動、迎撃任務を行います
・ 「ナイキ・ハーキュリーズ」では、ミサイルは露出した状態で搭載されていましたが、この「パトリオット」はランチャーを兼ねたキャニスター内に格納されています
・ 「パトリオット」は「ナイキ・ハーキュリーズ」と比べて対電子戦の機能を向上させ、射程距離も伸ばしています
●「パトリオット」が初めて配備されてから、性能向上のために「STD」「SOJC」「PAC-2」「GEM」「GEM+」「PAC-3」といったミサイル本体の改良の他に、システムも同時にアップデートが行われ、これまでに「BASIC」「PAC-1」「PAC-2」「QRP」「PAC-3」とバージョンアップが続けられています
●「PAC-2」ミサイルとそのシステムは対弾道ミサイル能力を向上させた形態で、「湾岸戦争」において中東地域へと展開、イラク軍が発射した弾道ミサイル「スカッド」を迎撃する活躍を見せました
●この迎撃では、全ての「スカッド」を撃ち落すことはできませんでしたが、マッハ4以上のスピードで飛来する弾道ミサイルを迎撃することは航空機を迎撃するよりも遙かに難しいのが実情で、一定の迎撃能力を示した「パトリオット」は高い評価を受けるようになります
●この「湾岸戦争」での戦訓から、アメリカ軍はより対弾道ミサイル能力を向上させた形態として「パトリオット」を「PAC-3」へとアップデート、アメリカ軍だけではなく、我が国の航空自衛隊でも導入されています
・ 「PAC-2」はミサイルキャニスターに補強となるリブが付いているのに対して、「PAC-3」ではリブのない平滑な形状になっているのが特徴です
●アメリカ軍の防空部隊では、「PAC-2」と「PAC-3」との混合編制を採っており、通常の航空機に対する迎撃は「PAC-2」、弾道ミサイルの迎撃は「PAC-3」が担当しています
●「湾岸戦争」でも分かるように、弾道ミサイル自体の戦果は軍事的には大きいものではありませんが、政治的や心理的には極めて効果が高く、「パトリオット PAC-3」は弾道ミサイルを防ぐ手段の一つとしてこれからも重要視されるものと見られているのです
【 「アメリカ HEMTT M983A2 & パトリオット PAC-3 発射機」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の地対空ミサイルシステム「パトリオット PAC-3 発射機」と牽引トラクター「M983A2」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アオシマ社とモデルコレクト社のコラボレーションキット
・ 「パトリオット PAC-3 発射機」は実車の複雑な構造を再現しながらも、ミニスケールキットらしく一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により、作りやすさを考慮した内容
・ 「M983A2」は、ミニスケールキットとしては細分化したパーツ構成により、足周りを中心とした実車の複雑な構造を再現、エッチングパーツは含まれていないものの、ディテールの再現に重きを置いた内容となっています
■パトリオット PAC-3 発射機
●「パトリオット PAC-3 発射機」は、「発射機」「シャーシ」の2ブロックで構成しています
【 発射機 】
●発射機は、キャニスターの本数を選択することが可能で、そのキャニスターを装着する架台は上下左右に可動させることができます
●発射機は、各「キャニスター」を架台に取り付ける構成となっています
・ 各「キャニスター」は上下分割のパーツで構成、これに前部の蓋のパーツと後部パネルとを取り付けて組立てます
・ 「キャニスター」は、架台に積み上げる形で取り付けて作製、「キャニスター」の本数は1本~4本の間で自由に選択して作製することができます(連装もしくは4連装が多いようです)
・ 「ミサイル」(×1)が付属、「キャニスター」の蓋のパーツに接着することで、発射時のシーンを作製することが可能です
●架台は、ベースとアームとに分割して再現
・ 「ベース」に「アーム」を嵌め込むことにより、完成後も「キャニスター」を上下に可動させることができます
・ アーム部分の「シリンダー」は、シリンダー状に分割したパーツとなっており、これも差し込むことによりアームの動きに合わせて可動させることができます
・ 架台側面の「アンテナ」は、伸ばした状態と収納状態のパーツをセット、キャニスターの状態に合わせて使用します
【 シャーシ 】
●シャーシは、パネルで構成された構造を一体成型を多用したパーツで再現、下部のガード柵は精密さと強度とを考慮しています
●シャーシのメインフレームは上下に分割したパーツで再現
・ 「フェンダー」はメインフレームに一体成型化しています
・ 「マッドフラップ」、シャーシ下部の「ボックス」「ガード柵」は個別にパーツ化しています
・ 「車軸」は一体成型のパーツで再現、これに「サスペンション」のパーツを取り付けて作製します
・ シャーシ中央と前部のボックスは、各パネルを箱組み状に貼り合せて組み立てます
●シャーシ前後のジャッキは、展開した状態と収納した状態の2種のパーツが付属、発射機の状態に合わせて選択して使用します
・ 牽引時には収納状態、設置時には展開状態となります
・ 「ジャッキ」は前後各1パーツで再現
・ 「ジャッキ」の固定にはポリキャップを使用、着脱が可能です
●配線を再現するためのビニールチューブが付属しています
・ 配線の方法は説明書に記載されています
●タイヤは、前後に分割したパーツで再現、タイヤ表面にはトレッドパターンが彫刻しています
■牽引トラクター M983A2
●「牽引トラクター M983A2」は、「キャビン」「デッキ」「シャーシ」の3ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●キャビンは、上部、後部パネル、フロアパネル、前面パネルの4パーツで構成しています
・ 「ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「ウィンド」はクリアパーツで再現しています
・ 「ワイパー」は上部パーツに一体成型化しています
・ キャビン下部の「梯子」はフロアパネルに一体成型化
・ 「前照灯」は上部パーツにモールドで再現、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「サイドミラー」は、ステーとミラーとを一体成型化したパーツで再現
・上部の「回転灯」はクリアパーツで再現
●キャビン内部を再現しています
・ 内部はフロアパネルに、メーターパネル、ハンドルなどを取り付けて作製します
【 デッキ 】
●デッキは、実車の構造に沿って、前部、中央、後部の3ブロックで構成しています
●各ブロックは、フロアパネルに上部の構造物や装備を取り付けて作製します
・ 「エンジンカバー」は3パーツで構成
・ 「予備タイヤ」は前後方向に4分割したパーツによりトレッドパターンを再現、ホイールを付けていない状態となります
・ 「牽引装置」は4パーツで再現
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを組み合わせて作製します
・ 「サスペンション」はそれぞれ1パーツで再現
・ 「デファレンシャル」は前後及び左右に分割したパーツで再現
・ ステアリングは前方に固定した状態となっています
・ エンジンも再現、11パーツで構成しています
●タイヤは、前後方向に4分割したパーツにより特徴的なトレッドパターンを再現
●各ウィンドや前照灯のガラス部などを再現したクリアパーツが付属
【 「HEMTT M983A2 & パトリオット PAC-3 発射機」の塗装とマーキング 】
●「HEMTT M983A2 & パトリオット PAC-3 発射機」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されており、部隊表記、各部のコーション表示などを再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ HEMTT M983A2 & パトリオット PAC-3 発射機」のパッケージ内容 】
・ パトリオット PAC-3 発射機 ×1
・ M983A2 牽引トラクター ×1
・ ビニールチューブ ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 「M983A2」ランナー完全新金型