零戦21型 台南航空隊
「零戦21型 台南航空隊 (プラモデル) (SWEET 1/144スケールキット No.037 )」です
●太平洋戦争前期における日本海軍の主力戦闘機「零式艦上戦闘機 21型」を1/144スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●最強の戦闘機隊として数多くエースパイロットを輩出、ラバウルに展開して連合軍機と激戦を繰り広げた「台南海軍航空隊」の零戦21型を再現した内容となっています
●パッケージには「零式艦上戦闘機 21型」の機体パーツを2機分セットしています
●SWEET社製「零戦(ゼロせん) 21型」をベースにデカールを変更、「台南海軍航空隊」所属機8種を再現可能なバリエーションキットです
●最強戦闘機隊として、あまりにも有名な「台南航空隊」なのですが残された記録写真が少なく、特に昭和17(1942)年4月、ラバウル進出以降の写真は限られた物しかありません
・ 2016年2月に大日本絵画より刊行された「台南海軍航空隊 ニューギニア戦線篇」は、連合軍側が捕獲し調査した台南航空隊の機体をカラー側面図で紹介している貴重な資料本で、この中に収録された4月23日ラエ基地に所属する台南空の零戦21型の機体番号を連合軍地上部隊が偵察した記録はモデラーにとって大変貴重な資料となっています
●「坂井三郎」搭乗機や「笹井醇一」搭乗機などを始め、これらラエ基地所属の機体20数機を総て作り並べることもできるように、付属のデカールに機番号0~9までを余分にセットしています
【 「台南海軍航空隊の零戦21型」について 】
●「台南海軍航空隊」は、1941年10月、台湾の台南において戦闘機隊として編成された部隊です
●「台南海軍航空隊」は「零戦21型」を装備し、1941年12月8日の太平洋戦争開戦時に出撃を行い、フィリピンのルソン島のアメリカ軍の航空基地に空襲を敢行、在比アメリカ軍の航空戦力を壊滅させます
●その後もミンダナオ島、ボルネオ島、ジャワ島へと進撃して連合軍の空軍力を一掃することに成功しています
●1942年4月、「台南海軍航空隊」の半数は本土へ帰還、残る半数がラバウルに進出しました
●1942年4月中旬より、東ニューギニアでの航空戦が開始されると前方基地であるラエにも進出してスタンレー山脈を越えてポートモレスビーの米豪航空基地への攻撃を繰り返して大きな戦果を挙げました
●1942年8月、ガダルカナル島にアメリカ軍が上陸を開始した以後は、ガダルカナル島へ長駆進撃する攻防戦にも投入されて大きな戦果を挙げましたが、消耗戦により多くの搭乗員と機材を失い、「台南海軍航空隊」は1942年11月にラバウルを去ります
●本土に帰還した「台南海軍航空隊」は「第251海軍航空隊」と改称し、練成と再編成により戦力を回復、1943年5月に再びラバウルに再進出したのです
【 「零戦21型 台南航空隊」のキット内容について 】
●この日本海軍の主力戦闘機「零式艦上戦闘機 21型」を再現したプラスチックモデル組み立てキットです
●SWEET社のリサーチ力と実機への深い造詣、そして高い成型技術によって「零式艦上戦闘機 21型」を再現、機体のフォルムを捉えながら1/144のスケールに沿ってパネルラインや動翼のラインなどを高い精度と表現力によって再現した内容となっています
●ミニスケールながら表面の彫刻、ディテール表現は「零戦21型」の特徴を良く捉えて極めてシャープに再現、パーツ構成は組み立てが苦にならないよう適度に抑えられたパーツ数となっており、手のひらに収まるサイズで「零式艦上戦闘機 21型」の精巧な「ミニチュア」の姿を気軽に楽しむことができます
●カルトグラフ社製のプリントによる「台南海軍航空隊」の機体8種のデカールが付属しています
●パッケージには「零式艦上戦闘機 21型」の機体パーツを2機分セットしています
【 機体胴体 】
●「零式艦上戦闘機 21型」の機体胴体は左右分割のパーツで構成、エンジンカウリング部、主翼部は別ブロック化しています
・ 機体全体にはスケール感に沿ったパネルラインなどを繊細かつシャープな彫刻で再現しています
・ 垂直尾翼は胴体左側パーツと一体成型化しており、胴体パーツは垂直尾翼の基部のラインで分割しています
・ 胴体前部には「機銃口」を凹ラインのモールドで再現しています
・ 胴体には「尾脚」を一体成型化、脚を展開した状態となっています
・ 「着艦フック」は胴体パーツ上に非常に精密な彫刻で再現しています
【 カウリング 】
●カウリング部は左右分割のパーツで再現、カウル下部の排気管とオイルクーラーは別パーツ化しています
・ カウルフラップは凹ラインの彫刻で再現、機体胴体部から続く機銃用の溝も丁寧な凹ラインのモールドで再現しています
・ カウル内部の「栄12型エンジン」も別パーツ化して再現、「栄12型 エンジン」のシリンダーやパイプ、ロッドなどを非常に繊細な彫刻で再現しています
●プロペラは、スピナーとプロペラ本体とを一体成型化したパーツで再現
・ プロペラブレードはピッチの入った状態でスピナー上に設置しています
・ プロペラは「栄12型エンジン」へと差込む形で接合、完成後も回転させることが可能です
【 主翼・尾翼 】
●主翼は一体成型のパーツで再現、翼端の折り畳み部分は別パーツ化しています
・ 翼端は展開した状態と、折り畳んだ状態を選択して組み立てることができます
・ 動翼と主翼の分割ラインは、パネルラインとは異なるタッチの彫刻で再現しています
・ 動翼自体のならだかなラインもスケールに沿った表現で再現しています
・ 脚収納庫内には、脚カバーの支柱などのディテールを再現
●水平尾翼は一体成型となったパーツで再現しています
・ 昇降舵部分は、パネルラインとは異なるタッチの彫刻で再現しています
・ 昇降舵表面のなだらかなラインもスケールに沿った表現で再現
【 脚 】
●主脚部は機体胴体とは別ブロック化しており、脚柱と左右の脚カバー、脚柱付根覆、タイヤと個別にパーツ化して再現しています
【 コクピット 】
●キャノピーは、1ピースのクリアパーツで再現、キャノピーを閉じた状態となります
・ キャノピー枠はクリアパーツ上に繊細な凸ラインのモールドで再現しています
・ コクピット内部は再現していません
・ コクピット後方に設置されたアンテナ支柱は別パーツ化して再現、装着の有無を選択することができます(台南航空隊の零戦は無線機を搭載せず、アンテナ支柱は取り外していたようです)
【 兵装類 】
●「零戦21型」の機外兵装として
・ 落下式増槽 ×1
が付属、装着の有無を選択できます
【 「零戦21型 台南航空隊」の塗装とマーキング 】
●「零戦21型 台南航空隊」のマーキング及び塗装例として
・ 笹井醇一中尉 搭乗機 「V-138」 (ラバウル東飛行場 / 1942年8月)
・ 坂井三郎一飛曹 搭乗機 「V-128」 (ラバウル東飛行場 / 1942年8月)
・ 報国 550号機 「V-171」 (ラエ基地 / 1942年9月)
・ 前田芳光三飛曹 搭乗機 「V-110」 (ラエ基地 / 1942年4月)
・ 報国 500号機 「V-110」 (ラエ基地 / 1942年9月)
・ 報国 535号機 (ラバウル東飛行場 / 1942年6月)
・ 「V-153」 (ラバウル東飛行場 / 1942年6月)
・ 報国 490号機 「V-179」 (ラエ基地 / 1942年9月)
の8種が説明書内に記載されており、いずれか2種を選択して再現することが可能です
●国籍マーク、胴体及び尾翼に記された識別帯、主翼の味方識別帯、機体番号、機体標識、主翼の表示線、プロペラの表示線などを再現したデカールが付属しています
・ 台南航空隊で使用された機番号の「1」は他の部隊と異なった表記となっており、「1」の頭の所のツメを上向きに描いている細かな部分までもデカールで再現しています
・ また「報国號」の文字と番号は三菱で同じステンシル版を使って機体に描いているのですが、1/144では微細な表現となるこのステンシルの切れ目もデカールで再現しています
●デカールのプリントはカルトグラフ社製です
【 「零戦21型 台南航空隊」のパッケージ内容 】
・ 零式艦上戦闘機 21型×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 デカール替えバリエーションキット