ストリッツヴァグン M/38 スウェーデン軽戦車
「ストリッツヴァグン M/38 スウェーデン軽戦車 (プラモデル) (IBG 1/72 AFVモデル No.72033 )」です
●第2次世界大戦時におけるスウェーデン軍の軽戦車「Strv. m/38 (ランズベルク L-60C)」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「ランズベルク L-60」の武装強化型としてスウェーデン軍に制式採用された軽戦車「Strv. m/38」を再現、大型転輪を採用した足周りと外装式防盾を装備した、近代的なフォルムを再現した内容となっています
●IBG社製「トルディ 1 ハンガリー軽戦車」をベースとして、「Strv. m/38」を再現するために、砲塔及び車体などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ストリッツヴァグン M38 スウェーデン軽戦車」のキット概要 】
●車載工具類を別パーツ化してディテール再現を追及しながらも、過度なパーツの細分化を避け、エッチングパーツも極力抑えた内容
●東欧メーカーのイメージを払拭するような、繊細かつシャープなモールドとカッチリとした造型
●各乗員ハッチは開閉状態を選択可能
●サスペンションアームは個別にパーツ化
●把手などを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「ランズベルク L-60」用のシングルピン履帯、プラスチック製の一部連結式
●塗装例はスウェーデン軍仕様1種、国籍マークなどを再現したデカールが付属
【 「軽戦車 Strv. m/38」について 】
●近代のスウェーデンは中立国としての立場を貫いていますが、中立国であるためには軍事的脅威に対しても自国のみで対処せねばならず、強力な軍隊を持った軍事大国という一面も持っています
●また、第1次世界大戦後は、「ヴェルサイユ条約」の規制から逃れるためにドイツの優秀な兵器技術が流入、このためスウェーデンは兵器開発が活性化、優れた兵器を次々と生み出し、これらの兵器は中小国を中心とした世界各国へと積極的に導入されました
●スウェーデンの兵器メーカー「ランズベルク」社は、1920年代中頃より戦車の開発を開始し、1931年には「ランズベルク L-10」という軽戦車を開発、同車は「Strv. m/31」としてスウェーデン軍に制式採用されます
●「ランズベルク」社はその後継車両の開発を進め、1934年には軽戦車「ランズベルク L-60」を開発、この軽戦車は、大型転輪やトーションバーサスペンションの採用、外装式の防盾など、当時としては極めて先進性を持った車両で、この先進性に世界各国が注目する戦車となりました
●この「ランズベルク L-60」は、ハンガリーがライセンス生産権を取得し、「トルディ」シリーズとして発展して行きますが、肝心のスウェーデン軍には採用されず、その後も「ランズベルク」社は独自開発を進め発展型を次々と開発します
●「ランズベルク L-60C」では、主砲を従来の20mm機関砲から「ボフォース 37mm戦車砲」へと変更、ここに至ってようやくスウェーデン軍は「ランズベルク L-60C」の採用を決定、「Strv. m/38」として制式化されます
●ただ、スウェーデン軍は「Strv. m/38」を試験的な車両として捉えており、本格的な量産は行われず、1939年までに16両を生産した段階で生産を終了、主に訓練や各種のテスト用として用いられたのです
【 「ストリッツヴァグン M38 スウェーデン軽戦車」のキット内容について 】
●このスウェーデン軍の軽戦車「Strv. m/38」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●東欧系メーカーと思えない繊細ながらシャープな彫刻と、成型の薄さ、そしてエッチングパーツを極力抑えたパーツ構成で「Strv. m/38」のフォルムとディテールを再現しています
・ ミニスケールとしてはスタンダードなパーツ構成ながら、車載工具類などを別パーツ化、コレクション性とディテール再現とを両立した内容となっています
●「Strv. m/38」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●防盾部分を前に突き出した「Strv. m/38」の砲塔形状を再現、スライド金型を使用して側面のハッチ、視察ハッチなどを繊細なモールドで再現しています
●「ボフォース 37mm戦車砲」の砲身は一体成型のパーツで再現しています
・ 「防盾」も一体成型のパーツで再現、「同軸機銃」は別パーツ化しています
●砲塔は上下に分割したパーツ構成
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
【 車体上部 】
●後方に向かって絞った形状となる「Strv. m/38」の車体上部レイアウトを再現、エンジングリルや給油口などのディテールを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は、フェンダーを含めた一体成型のパーツで再現しています
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「前照灯」と左右の「車幅灯」は、カバーが付いた状態で左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ 前部の「ガード」も一体成型のパーツで再現
・ 後部の「雑具箱」は上下に分割したパーツで再現
・ 側面の「吸気グリル」は開口した状態となっており、スリット状となったパーツを内側から取り付けて作製します
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化しています
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現
・ 「排気管」はそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが1枚となる「ランズベルク L-60」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、一部連結式となっています
・ 履帯上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつに分割したプラスチック製のパーツで再現しています
●車体後部の把手などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「Strv. m/38」の塗装とマーキング 】
●「Strv. m/38」のマーキングとして、スウェーデン軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ストリッツヴァグン M38 スウェーデン軽戦車」のパッケージ内容 】
・ Strv. m/38 軽戦車 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型