ドイツ ベルゲパンツァー 38(t) ヘッツァー 2cm Flak38搭載型
「ドイツ ベルゲパンツァー 38(t) ヘッツァー 2cm Flak38搭載型 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6399 )」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の対空戦車「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●極めて資料が乏しく、謎の多い対空戦車「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」を再現、「ベルゲヘッツァー (ベルゲパンツァー38)」の車体に機関砲をそのまま搭載したような、改造車両然とした姿を再現した内容となっています
●ドラゴン社製「ヘッツァー 中期生産型 (Jagdpanzer/Flammpanzer 38)」をベースとして、「ヘッツァー 20mm機関砲Flak38搭載型」を再現するために、「ドイツ Sd.Kfz.140 38(t)対空戦車 ゲパルト」から機関砲及び砲架などのパーツを使用、車体上部や隔壁、転輪、履帯などを新規パーツに変更したバリエーションキットです
【 「ドイツ ベルゲパンツァー 38(t) ヘッツァー 2cm Flak38搭載型」のキット概要 】
●ドラゴン社らしくディテール再現に重きを置きながらも、スマートキット版として作りやすさにも配慮した内容
●車体などは旧キットのパーツを使用するものの、転輪、履帯などは「ヘッツァー」用の新規パーツをセット
●機関砲の仰角は「0度」「20度」「40度」「60度」の4種から1つを選択可能
●上部から見える範囲の車体内部を再現
●車体側面の各フレームなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は「ヘッツァー」の前期型履帯「Kgs35/140」、プラスチック製パーツによる一部連結式
●塗装例はドイツ軍仕様2種、国籍マークを再現したデカールが付属
【 「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」について 】
●1943年、ドイツ軍の機甲戦力の一翼を担っていた「3号突撃砲」の主生産工場が連合軍の爆撃を受け、「3号突撃砲」の生産能力は一気に低下してしまいます
●ドイツは「3号突撃砲」の代用車両の開発を各メーカーに指示、これを受けてドイツ占領下のチェコに存在する「BMM」社が提案したのが軽駆逐戦車「ヘッツァー」です
●「ヘッツァー」は、「38(t)戦車」の後継として開発されていた偵察用の軽戦車「38(t)n.A」をベースとした駆逐戦車で、傾斜装甲を多用して防御力を高め、主砲の「Pak39 75mm対戦車砲」は連合軍の戦車に対し充分立ち向かうことができる火力を備えていました
●また、軽戦車ベースの「ヘッツァー」は、中戦車クラスの車輌と比較すると、生産コストが低いという最大の特長を持ち、戦況が逼迫していたドイツ軍にとって「3号突撃砲」以上の存在であり、最優先生産車両に指定されることになります
●「ヘッツァー」は、軽駆逐戦車として完成度が高かったものの、コンパクトにまとめられた車体では発展性に乏しく、派生車両はそれほど開発されていません
・ 「ヘッツァー」を装備する部隊向けの戦車回収車「ベルゲヘッツァー」と少数が生産された火炎放射型が存在する程度でした
●このような「ヘッツァー」の数少ない派生車両の中の一つが「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」です
●「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」は極めて資料の乏しい車両で、これまでの資料では部隊での改造車両や、実験的な車両として紹介されています
●また、搭載する「20mm機関砲 Flak38」は単装型であり、対空戦車としての能力としては限定的で、その点からも存在に疑問が残る車輌です
●もっとも、戦後に撮影された写真ではしっかりと「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」が写っており、本キットの製品化の過程におけるリサーチと、今後の研究からその全貌が判明することが期待されています
【 「ドイツ ベルゲパンツァー 38(t) ヘッツァー 2cm Flak38搭載型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の対空戦車「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の一部ははドラゴン社の旧フォーマットのパーツを利用しながらも、新規パーツをセットして現行のフォーマットに準拠した「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」を再現、細分化したパーツ構成でディテール再現を重視しながらも、一部連結式履帯やパーツの省力化など、スマートキット版として作りやすさにも配慮した内容となっています
●機関砲を設置する架台は、強固な構造のタイプと、アングル材を組み合わせた簡易な構造のタイプの2種をセット、選択して作製することができます
●「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」は、「機関砲」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 機関砲 】
●「20mm機関砲 Flak38」は、ドラゴンの「20mm機関砲 Flak38」シリーズと共通パーツとなり、細分化したパーツ構成で、砲架など機関砲ならではの細かな構造を再現しています
●砲身は一体成型のパーツで再現、砲口を開口しています
・ 機関部は、「初期型」やプレス式の「後期型」など3タイプから選択することができます
・ 「揺架」は左右方向に3分割したパーツで再現
●砲架は左右及びベースの3ブロックで構成しており、「砲身」及び「揺架」を挟んで作製します
・ 砲身の仰角は、長さの異なるシリンダーパーツをセットしており、「0度」「20度」「40度」「60度」の4種の角度の中から1種を選択して作製します
・ 「予備弾倉ラック」は各パネルを貼り合せて作製
・ 「照準器」は、リングマウントが付いたタイプとリングマウントが付いていないタイプの2種をセット、選択して使用します
・ 「照準手席」は8パーツで再現
・ 「操作ハンドル」などを別パーツ化して再現
・ 「排莢ネット」は、フレームの部分のみを再現しています
●砲架を設置する「架台」は、強固な構造のタイプと、アングル材を組み合わせた簡易な構造のタイプの2種をセット、選択して使用します
・ 強固な構造のタイプの「架台」は3層のパーツで構成、下部にアングル材を再現したパーツを取り付けて作製します
・ 簡易な構造のタイプの「架台」は、フレーム状となったパーツを貼り合せて作製します
●アクセサリーパーツとして
・ 弾倉 ×4
・ 弾倉入れ ×4
・ 予備砲身ケース ×1
が付属しています
【 車体上部 】
●「ベルゲヘッツァー」と同様なレイアウトとなる「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」の車体上部レイアウトを再現、装甲板の切断面の荒れなどをモールドで再現しています
●車体上部は、前部フェンダーも含めた一体成型のパーツで再現され、エンジンデッキパネルは別パーツとなっています
・ 操縦手用の「視察装置」は別パーツ化
・ 「ノテックライト」は、本体と基部の2パーツで再現
・ 「排気管」は一体成型のパーツで再現、先端は開口しています
・ 左右の「後部フェンダー」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 「アンテナマウント」は別パーツ化
・ 車体側面に付けられた各フレームはエッチングパーツで再現
・ 「シュルツェン」は、支持架を含めた状態で各プレートごとに一体成型のパーツで再現しています
●車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ トランスミッション
・ クラッチ
・ 最終減速器
・ 隔壁
・ 操縦席
・ 操行レバー
・ 変速レバー
など
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツとなっています
・ 前後の牽引プレート部は別パーツ化して再現
・ 各「サスペンションユニット」は7パーツで再現 (全4ユニット)
・ 「起動輪」「誘導輪」は前後に分割したパーツで再現、「起動輪」のハブキャップは別パーツとなります
・ 「転輪」は一体成型のパーツで再現
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「予備履帯固定具」「牽引ワイヤー固定具」を別パーツ化して再現
【 履 帯 】
●履帯は、表面の凹みが2つとなる「ヘッツァー」の前期型履帯「Kgs35/140」を再現しています
・ 履帯は、プラスチック製パーツ、一部連結式となっています
・ 上下の直線部は繋がったパーツ、前後の曲線部は履板1枚ずつに分割したパーツで再現しています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「ヘッツァー用履帯 (可動式) (初期~中期型用)」がこれに対応しています
●車体側面の各フレームなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型」の塗装とマーキング 】
●「ヘッツァー 20mm機関砲Flak38搭載型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (1944年)
・ 所属不明 (1944年)
●説明書に記載された塗装例に基づく、国籍マークを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 「ドイツ ベルゲパンツァー 38(t) ヘッツァー 2cm Flak38搭載型」のパッケージ内容 】
・ ヘッツァー 20mm機関砲 Flak38搭載型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型