CMP シボレー C60S 回収車 w/ホルムスクレーン
「CMP シボレー C60S 回収車 w/ホルムスクレーン (プラモデル) (Mirror Models 1/35 AFVモデル No.35164 )」です
●第2次世界大戦時におけるカナダ製の「CMP シボレー C60S トラック No.13 キャブ型」の「クレーン車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●イギリス軍及びイギリス連邦軍の代表的な中型トラック「CMP シボレー C60S No.13 キャブ型」をベースに、ホルムス社製のクレーンを搭載した軽回収車を再現、ショートホイールベースの車体の荷台にクレーンを装備して、コンパクトにまとめられたユニークな姿を再現した内容となっています
【 「CMP シボレー C60S 回収車 w/ホルムスクレーン」のキット概要 】
●細分化したパーツとエッチング、レジン製パーツを交えたパーツ構成で、細部ディテール再現を重視
●ミラーモデル社の初期製品とは異なり、プラスチック製パーツを主体として、エッチングパーツは極力抑えている
●特徴的なフロントグリルはエッチングパーツで再現
●キャビン側面のドアは開閉状態を選択可能
●クレーンは、細分化したパーツ構成によりその構造を細かく再現、ワイヤーは付属の紐で作製
●作業時用の油圧ジャッキは、展開した状態と収納した状態を選択可能
●フロントウィンドや前照灯のガラス部などはクリアパーツで再現
●タイヤはレジン製パーツで再現
●フロントグリルのメッシュ、キャビン内部の滑り止めパターンなどを再現したエッチングパーツが付属
●塗装例はイギリス軍仕様車2種、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属
【 「CMP シボレー C60S トラック No.13 キャブ型」について 】
●イギリスは、オートラリアやカナダなどを加えたイギリス連邦という大きな経済圏を有し、これがイギリスの国力と工業力、そして軍事力を支えていました
●カナダはイギリス連邦の中で最も大きな工業力をもっていましたが、周囲に敵対国がいなかった関係で国内での軍事開発技術力はほとんど無い状態であり、第2次世界大戦時にはトラックなどの補助車両の生産を引き受けることで連合軍に貢献する政策を採りました
●この政策に従い、戦時の規格車輌として採用されたのが「CMP(カナダ標準仕様)」車で、この規格に従ってカナダに存在する各自動車メーカーが生産を行いました
・ これらのメーカーが生産した、カナダ一国でのトラックの台数は39万両にも達し、大戦中にドイツが生産したトラックの数を上回っています
●この「CMP」規格によって生まれた中型トラックが「C15A トラック」で、カナダの「シボレー」社と「フォード」社、そして細部仕様が異なるタイプがオーストラリアの「シボレー」社で生産されています
・ 「シボレー」社と「フォード」社の「C15A」はほぼ同一ですが、エンブレムや搭載したエンジンが異なっています
●この「C15A トラック」では、「No.11」「No.12」「No.13」という3種類のタイプのキャブ(運転台)を用意しており、「No.13 キャブ」は車体幅一杯にキャビンを設け、フロントウィンドは敵航空機からの発見を防ぐために日光を反射しにくい前傾状態にしている点が特徴となっています
●また、「CMP規格」内の大型トラック版となる「C60 トラック」も誕生、この「C60 トラック」は「C15A」のロングシャーシ版とも言うべき車両であり、「C15A トラック」と同じ構造の「No.11」「No.12」「No.13」の3種類のキャブが存在していました
・ 「C60」シリーズは、「CMP」規格で生産されたトラックの半数以上を占め、その生産台数は約21万台に達しています
・ 「C15A トラック」と「C60 トラック」との中間的存在となる「C30 トラック」も生産されています
●この「C60 トラック」は、158インチのロングホイールベース型の「C60L」、134インチのショートホイールベース型の「C60S」の2種が存在しており、「C60」シリーズの大きなキャパシティを活かして燃料タンク車、無線通信車、修理車などの様々なバリエーション車両が作られ、連合軍の機械化に大きく貢献しています
【 「CMP シボレー C60S トラック No.13 キャブ型 クレーン車」について 】
●大量生産された「CMP」のトラックは様々な派生型が登場しましたが、中でも重宝されたのがこの「クレーン車」です
●クレーン車は、事故車・故障車のレッカー任務はもちろん、路肩でスタックした車両の救助などにも活躍し、数多くの車両を擁する連合軍には欠かせない存在となりました
●本キットでは、現在もなおクレーンメーカーとして名を馳せる「ホルムス」社製のクレーンを搭載したタイプを再現しています
【 「CMP シボレー C60S 回収車 w/ホルムスクレーン」のキット内容について 】
●このカナダ製の「CMP シボレー C60S トラック No.13 キャブ型」の「軽回収車」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ミラーモデルの持つ実車への深い造詣を用いて「CMP シボレー C60S トラック No.13 キャブ型」に「クレーン」を装備した姿を再現、細分化したパーツとエッチングを交えたパーツ構成で同車の細部表現に重きを置いた内容となっています
・ インジェクションキットですが、パーツ構成及び説明書などはガレージキットに近い内容となっていますので、上級者向けのキットとなります
●作業時用の油圧ジャッキは、展開した状態と収納した状態を選択することができます
●「CMP シボレー C60S No.13 キャブ型 クレーン車」は、「キャビン」「荷台」「クレーン」「エンジン」「シャーシ」の5ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●キャビンは各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ キャビン内部の床板の滑り止めパターンはエッチングパーツで再現
・ フロントグリルのメッシュもエッチングパーツで再現しています
・ 「前照灯」は前部パネルに埋め込み状で再現しており、ガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 天板部は、張った状態の「キャンバス」を別パーツ化して再現
・ 「キャンバス」の後部のウィンドはクリアパーツで再現
・ 操縦席部分は「座席」「ハンドル」「ペダル類」「レバー類」をパーツ化して再現
・ 「側面ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
●フロントウィンドは外枠が成型色パーツで、これに内枠をモールドで再現したクリアパーツのウィンド部を取り付けて作製します
・ 「ワイパー」はエッチングパーツで再現
【 荷 台 】
●荷台は、フロアパネルに雑具箱や後部フェンダーなどを取り付けて作製します
・ 「雑具箱」は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「後部フェンダー」とその「ステー」はエッチングパーツで再現
【 クレーン 】
●クレーンは、「フレーム」「アーム」「ジャッキ」のブロックに分割した構成となっています
●「フレーム」は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製、これを組み合わせてフレーム全体を完成させます
・ 装備する「リール」は前後方向に4分割したパーツで再現
・ 各「滑車」は2パーツで再現、これに外側のフレームを取り付けて作製します
・ 「ワイヤー」は付属の紐で再現します
●「アーム」は、中央の軸のパーツの外側に4本のフレームを取り付けて作製します
・ 先端の「滑車」はそれぞれ2パーツに分割して再現、これに外側のフレームを取り付けます
●「ジャッキ」は、シリンダー状になった上下のブロックに分割して再現、各ブロックは左右に分割したパーツで再現しています
・ 「接地パッド」は一体成型のパーツで再現
・ 「ジャッキ」は、展開した状態と収納した状態を選択できます
【 エンジン 】
●エンジンの基本部分は5つに分割したプラスチックパーツで再現し、冷却ファンなどはエッチングで再現しています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、縦方向と横方向のフレームとを組み合わせて作製します
・ フレームの補強板はエッチングで再現しています
・ 「リーフサスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現、基部はエッチング、固定フレームは付属している0.5mm径の金属線で作製します
・ 「前部デファレンシャル」は10パーツ、「後部デファレンシャル」は4パーツに分割して再現しています
・ 「ステアリングロッド」は、付属している0.5mm径の金属線で作製します
・ ステアリングは前方に固定した状態となっています
・ 「後部バンパー」はエッチングで再現
●タイヤは、一体成型となったレジン製パーツで再現しています
●前照灯のガラス部、フロントウィンドなどを再現したクリアパーツが付属
●フロントグリルのメッシュ、キャビン内部の滑り止めパターン、各部のディテールを再現したエッチングが付属しています
【 「CMP シボレー C60S 回収車 w/ホルムスクレーン」の塗装とマーキング 】
●カラー塗装図には「CMP シボレー C60S No.13 キャブ型 クレーン車」のイギリス軍仕様となる2種類の塗装例を記載しており、国籍マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
【 「CMP シボレー C60S 回収車 w/ホルムスクレーン」のパッケージ内容 】
・ CMP シボレー C60S No.13 キャブ型 クレーン車 ×1
・ エッチングシート ×2
・ 金属線 (銅線) ×1
・ 紐 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 一部新金型