メルカバ Mk.3D
「メルカバ Mk.3D (プラモデル) (ホビーボス 1/72 ファイティングビークル シリーズ No.82916 )」です
●現用のイスラエル国防軍の主力戦車「メルカバ Mk.3D (ドル・ダレッド)」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「メルカバ Mk.1」の基本形状を継承しながらも、全周防御力を重視したモジュラー装甲を装備し左右に大きく張り出した砲塔を備えた「メルカバ Mk.3D (ドル・ダレッド)」を再現、他国の戦車とはデザインが全く異なる、未来兵器的な独特のフォルムを再現した内容となっています
【 「メルカバ Mk.3D」のキット概要 】
●一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を極力抑えた内容
●総パーツ数は44点、1時間程度で組み上げることが可能
●乗員ハッチはモールドで再現、車長ハッチのみは開閉状態を選択可能
●車載工具類は立体的なモールドにて再現
●砲塔のチェーンカーテンは含まれていない
●履帯は、「メルカバ Mk.3D」用のシングルピン履帯、プラスチック製パーツにより既に形状が完成した状態
●履帯は、リング状になった1パーツで再現
●塗装例はイスラエル軍仕様2種、シェブロンマーク、車体番号などを再現したデカールが付属
【 「メルカバ Mk.3D (ドル・ダレッド)」について 】
●イスラエルは、パレスチナへの建国の際に、同地に住んでいたアラブ人(パレスチナ人)を他の地へと排除する形となってしまい、周囲のアラブ国家との紛争が終始続いています
●このパレスチナの地は、荒涼とした大地が広がるために、装甲を装備した戦車の役割は大きく、建国当初はアラブ諸国への配慮からアメリカやイギリスなどは戦車の輸出を禁じており、イスラエル軍は密輸などで戦車をかき集めて必死に防戦を行いました
●第1次、第2次中東戦争を経て、世界情勢の変化からイギリスから「センチュリオン」戦車を輸入することが可能となり、イスラエル独自の改造が行われた同車は1967年の第3次中東戦争においてイスラエル国防軍の機甲戦力の中核となり活躍、勝利の原動力となりました
・ 「センチュリオン」は、西側諸国の戦車では装甲が厚く、イギリス車輌ならではの堅実な設計による足周りの堅牢さは定評を得ていました
・ そこで、イスラエル国防軍は、「センチュリオン」の後継としてイギリス軍が配備していた「チーフテン」の獲得を望み、イギリスと交渉を開始します
・ しかし、イギリスはイスラエル周囲のアラブ諸国の反発にあい、石油資源の輸入が困難になることを恐れ、イスラエルの要望を断ります
●このような経緯を経て、イスラエルはこれまで自国で戦車を改造してきた経験を踏まえ、戦車の国産化の途を選びます
●この国産戦車の開発にあたっては、イスラエルの国情が大きく反映され、人口の少ない同国にとって人的損害は国の存亡に関わることを前提に、徹底的に人命確保の視点を徹底して開発を進めることになります
●1979年、初めての国産戦車「メルカバ Mk.1」が完成、同車はエンジンを車体前部に搭載するという戦車としては極めて変則的なレイアウトになり、エンジンさえも被弾時の人的損害への盾代わりにするようになっています
●砲塔は、前方に向かって斜めになった楔形の形状を採用、これも跳弾や装甲厚で、被弾時の損害を抑えるためのものでした
●1983年、砲塔部を中心に追加装甲を施した「メルカバ Mk.2」が誕生、1990年には砲塔、車体を新設計した「120mm滑腔砲」を装備した「メルカバ Mk.3」が開発されました
●この「メルカバ Mk.3」では砲塔にモジュラー装甲を装備、これは被弾した際に、その部分のみを交換することにで戦線への早期復帰が可能なシステムであり、損害の及びやすい戦車戦力の低下を防ぐ有効な方法と言われています
●「メルカバ Mk.3」の改良型として最初に「メルカバ Mk.3B」が登場、同車は砲塔上面に追加装甲を装備し、対戦車ミサイルなどのトップアタックに対応するものです
●続いて1995年頃には、射撃指揮装置(FCS)を新型へと変更した「メルカバ Mk.3 バズ」を開発、この射撃指揮装置には目標への自動追尾機能が付けられており、ヘリコプターなどの高速目標に対して、主砲での対応が可能となっています
●2000年には「メルカバ Mk.3」の3番目のバリエーションとして「メルカバ Mk.3 ドル・ダレッド」(通常「メルカバ Mk.3D」と表記されますが、「D」は「ドル・ダレッド」の略)が登場、同車では砲塔側面に新型のモジュラー装甲を装備し、市街地での戦闘に際しての全周防御力を有するようになりました
●この「メルカバ Mk.3 ドル・ダレッド」は最新型である「メルカバ Mk.4」と並び、イスラエル国防軍の戦車戦力の中核となり、その強力な防御力と攻撃力、そして経験を踏まえた各種能力の向上により将兵からは高い評価を得ているのです
【 「メルカバ Mk.3D」のキット内容について 】
●このイスラエル国防軍の主力戦車「メルカバ Mk.3D (ドル・ダレッド)」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ホビーボス社がこれまで培ってきた成型技術を駆使し、一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を極力抑え、ディテール感溢れる「メルカバ Mk.3D」を気軽に楽しめる内容となっています
・ 総パーツ数は44点、転輪の一部と履帯とを一体成型化した1パーツで再現しながらも、表面のパターンもしっかりとモールドで再現しており、1時間程度の組立てで本格的なスケールモデルとしての「メルカバ Mk.3D」の姿を楽しむことができます
●「メルカバ Mk.3D」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●左右にモジュラー装甲を装着した「メルカバ Mk.3D」の独特の砲塔形状を再現、追加装甲のタイル状のパターンや上部のグリルのスリットなどを強弱を付けたモールドで再現しています
●「120mm 滑腔砲」は一体成型のパーツで再現、砲口を開口しています
・ 「防盾」は、砲塔パーツに一体成型化しています
●砲塔は上下に分割したパーツで構成
・ 「砲塔バスケット」は、シートを掛けた状態を再現しています
・ 「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「装填手ハッチ」はモールドにて再現
・ 砲塔上部の各機銃は、機銃本体、銃架、弾薬箱の3パーツで再現
・ 「スモークディスチャージャー」「アンテナマウント」「消火器」は別パーツ化して再現
【 車体上部 】
●前方にエンジンを配置した「メルカバ Mk.3D」の車体レイアウトを再現、エンジンデッキのボルトやエンジングリルのスリットなどを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体上部は、サイドスカートを含めて一体成型となったパーツで再現
・ 「操縦手ハッチ」はモールドで再現
・ 車載工具類やトラベリングロックなどもモールドにて再現、立体的な彫刻となっています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 「サスペンションアーム」は車体下部に一体成型化、「起動輪」と「誘導輪」の基部は別パーツ化しています
・ 後部の「バスケット」は各1パーツで再現、上部にカバーを掛けた状態となっています
【 履 帯 】
●履帯は、左右の張り出し部が長い、「メルカバ Mk.3D」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、リング状となった一体成型のパーツで再現、表面の滑り止めパターンや裏側のセンターガイドなどをモールドで再現しています
・ 履帯には、「起動輪」「誘導輪」「転輪」の片側を一体成型化しており、これに個別にパーツ化している「起動輪」「誘導輪」「転輪」の片側パーツを取り付けて、足周り全体を完成させます
【 「メルカバ Mk.3D」の塗装とマーキング 】
●「メルカバ Mk.3D」のマーキングとして、イスラエル軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、シェブロンマーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●「メルカバ Mk.3D」の完成時のサイズ
・ 全長 : 12.6cm
・ 全幅 : 5.6cm
●パーツ数 : 44点
【 「メルカバ Mk.3D」のパッケージ内容 】
・ メルカバ Mk.3D (ドル・ダレッド) ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型