ソビエト 砲兵トラクター コミンテルン
「ソビエト 砲兵トラクター コミンテルン (プラモデル) (トランペッター 1/72 ミニAFVシリーズ No.07120 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の牽引トラクター「コミンテルン」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦初期においてソ連軍の重砲牽引の主力となり、その後の牽引車輌の基礎ともなった牽引トラクター「コミンテルン」を再現、如何にもソ連製車輌らしい素朴かつ無骨なスタイルを再現した内容となっています
【 「ソビエト 砲兵トラクター コミンテルン」のキット概要 】
●一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を極力抑えた内容
●総パーツ数は29点、30分程度で組み上げることが可能
●運転台のウィンドは開口した状態で再現
●履帯は、「T-24」用のシングルピン履帯、プラスチック製パーツにより既に形状が完成した状態、スライド金型により表面のパターンや裏側のセンターガイドも再現
●履帯は、リング状になった一体成型のパーツで再現
●起動輪、誘導輪、転輪の片側は履帯に一体成型化
●塗装例はソ連軍仕様1種、国籍マークなどを再現したデカールが付属
【 「牽引トラクター コミンテルン」について 】
●ロシア帝政時代からの伝統を引き継ぎ、ソ連軍は火砲の火力を重視しており、様々なクラスの火砲を装備していました
●1930年代、ヨーロッパでファシズムが台頭、戦争への気運が高まる中、火砲の牽引を馬に頼るという実情を打破するためにソ連軍は機械化を推し進めます
●しかしながら、共産主義国家へと生まれ変わったソビエト連邦は世界恐慌の余波を受けずにすみましたが、1930年代以降ヨーロッパにおいて発達したモータリゼーションから取り残された状態でした
●これは、アメリカ、ヨーロッパのモータリゼーションは自動車メーカーと、国の道路政策によってもたらされたものであり、民間企業の存在を認めないソ連邦ではモータリゼーションが育つ基盤が存在しなかったからです
・ ソ連邦内の自動車産業は世界の進捗から遅れたままで、道路事情も劣悪な状態で放置されたままになっていたのです
●このようにソ連邦内の自動車技術は低く、トラック、乗用車はアメリカの旧式の車輌をコピー生産している状態でしたが、戦車の開発と生産技術は着実に育ってきており、ソ連軍は牽引用車輌として戦車技術を活かした全装軌式のタイプを開発する道を選びます
●ソ連軍初の本格的な牽引車である「コミンテルン」は、少数が生産された「T-24 中戦車」のシャーシ設計を流用、また、運転台には「ZIS-5」トラックのものを利用して開発されました
●「コミンテルン」は、ハリコフの機関車工場において1934年から1941年までに約2000両を生産、重砲を牽引する役割を担い、フィンランド戦、独ソ戦などに参加、大戦を通じて運用され、ソ連軍の火砲の機械化と運用方法の確立に貢献しました
●また、その設計と実績は、その後に登場する「ヴォロシロベッツ」などの牽引トラクターに活かされ、ソ連軍砲兵の機械化の祖となっているのです
【 「ソビエト 砲兵トラクター コミンテルン」のキット内容について 】
●このソ連軍の牽引トラクター「コミンテルン」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社がこれまで培ってきた成型技術を駆使し、一体成型を多用したパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を極力抑え、ミニスケールキット本来のかたちで牽引トラクター「コミンテルン」を気軽に楽しめる内容となっています
・ 総パーツ数は29点、転輪の一部と履帯とを一体成型化した1パーツで再現しながらも、表面のパターンもしっかりと彫刻して再現しており、30分程度の組立てで本格的なスケールモデルとしての牽引トラクター「コミンテルン」の姿を楽しむことができます
●「コミンテルン」は、「ボディ」「荷台」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 ボディ 】
●ボディは、トラックのようなボンネットを持つ「コミンテルン」のボディ形状を再現、フロントグリルのメッシュ状パターンや、ボンネットの吸排気グリルのスリットなどをモールドで再現しています
●ボディは、フロントグリル、ボンネット、運転台の3パーツで構成
・ ボンネットのパーツには運転台のフロアパネルと運転席、各種レバーを一体成型化、操行レバーは別パーツ化しています
・ 運転台の各ウィンドはヌケた状態で開口した状態となっています(ウィンドのクリアパーツなどは含まれていません)
【 荷 台 】
●荷台は、中央部に設けたベンチシートを一体成型化して再現、スライド金型により荷台各面の木パネル表現をモールドで再現しています
●荷台は、荷台本体とフロアパネルの2パーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部は、箱状になった「コミンテルン」の車体下部形状を再現、排気管や床面の各ボルトなどをモールドで再現しています
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、表面中央部にセンターガイドによる穴が開いた「T-24」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、リング状となった一体成型のパーツで再現、表面の滑り止めパターンや裏側のセンターガイドなどをモールドで再現しています
・ 履帯には、「起動輪」「誘導輪」「転輪」の片側を一体成型化、これに「起動輪」「誘導輪」「転輪」のもう一方の片側パーツを取り付けて足周り全体を完成させます
●「ソビエト軍 砲兵トラクター コミンテルン」の完成時のサイズ
・ 全長 : 83mm
・ 全幅 : 32mm
【 「コミンテルン」の塗装とマーキング 】
●「コミンテルン」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「ソビエト 砲兵トラクター コミンテルン」のパッケージ内容 】
・ コミンテルン 牽引トラクター ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型