BMD-2 空挺装甲車 30mm機関砲搭載
「BMD-2 空挺装甲車 30mm機関砲搭載 (プラモデル) (スキフ 1/35 AFVモデル No.244 )」です
●現用ロシア軍の空挺部隊用の歩兵戦闘車「BMD-2」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●アフガニスタン戦による戦訓に基づき「BMD-1」を改良し、30mm機関砲を装備した「BMD-2」を再現、コンパクトな車体に長砲身の機関砲を装備した、先鋭的なフォルムを再現した内容となっています
●SKIF社製「BMD-1 空挺装甲車 サガー搭載型」をベースに、「BMD-2」を再現するため、砲塔などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「BMD-2 空挺装甲車 30mm機関砲搭載」のキット概要 】
●エッチングパーツを極力抑え、パーツ上のモールド表現を主体として「BMD-2」を再現した内容
●1/35スケールのキットとしてオーソドックスなパーツ構成
●乗員ハッチ、兵員用ハッチは開閉状態を選択可能
●各ハッチを開放した状態から見える範囲で車体内部を再現
●エンジングリルの異物混入防止ネット、ライトガードなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は「BMD」用のシングルピン履帯を再現、履板1枚ずつに分割したプラスチック製パーツによる接着連結式
●塗装例はソ連軍仕様3種、車両番号などを再現したデカールが付属
【 「BMD-2 歩兵戦闘車」について 】
●空挺部隊は、敵戦線後方に降下して展開するので、敵の包囲下で戦うのが必然でありながら、空輸能力の関係で重火器や戦車などの装甲車両を随伴させることができないため、貧弱な防御力しか持っていないというウィークポイントがあります
●このため、第2次世界大戦では空挺部隊用の軽戦車などが開発されましたが、装甲の薄さや運搬するグライダーの運用上の問題など、根本的な解決には程遠いものがありました
●戦後のソ連軍は、大戦中にあまり活躍できなかった空挺部隊のあり方を反省し、空挺部隊用の装備の充実化を図り、1950年には空挺部隊用の対戦車自走砲「ASU-57」を開発します
●続いて、1956年には85mm砲を搭載した「ASU-85」を開発、しかし、このような対戦車自走砲では汎用性がまだ低く、また兵員を輸送することができないために空挺部隊の機動性の向上に貢献することができませんでした
●そこで、1960年代前半から空挺部隊用の兵員輸送車の開発が進められ、同時期に開発中だった歩兵戦闘車「BMP-1」をベースに、コンパクト化した「BMD-1」を1969年に開発します
●「BMD-1」は、軽量化を図るためアルミ合金製の構造とし、乗員3名の他に兵員5名が搭乗できるスペースを確保しています
●車体上部には半埋め込み式の1人用砲塔を搭載し、「73mm低圧砲」と対戦車ミサイル「9M14 マリュートカ(西側名「サガー」)」を装備、空挺部隊用の車両として充分な火力と対戦車能力を有していました
●この「BMD-1」はアフガニスタン侵攻時に実戦に参加、空挺部隊の足として活躍をします
●しかし、アフガニスタン戦に参加した「BMP-1」と同様に、防御力の不足が露呈、装備している「73mm低圧砲」も威力、有効射程共に火力支援としては力不足が指摘され、さらに仰角が充分に確保できない砲塔は急峻な地形が多いアフガニスタンには適さないものでした
●そこで、同じ問題点を抱える「BMP-1」と併せて「BMD-1」の改良型の開発が行われ、「BMP-2」に準じたタイプ「BMD-2」が1985年に誕生しています
●「BMD-2」の主砲は、発射速度の早い「2A42 30mm機関砲」へと変更、仰角も75度まで引き上げました
●対戦車ミサイルも最新型の「9M113 コンクルース」もしくは「9M111 ファゴット」へと換装され、「BMD-1」よりも大幅に火力を向上しています
●この「BMD-2」は、ソ連軍(ロシア軍)の空挺部隊の主要装備として配備され、その後の発展型「BMD-3」「BMD-4」の登場後も引き続き運用が行われています
【 「BMD-2 空挺装甲車 30mm機関砲搭載」のキット内容について 】
●このロシア軍(ソ連軍)の空挺部隊用の歩兵戦闘車「BMD-2」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●素朴なモールドとエッチングパーツを多用した従来のSKIF社のフォーマットから脱し、エッチングパーツを極力抑え、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現で「BMD-2」を再現した内容となっています
●開いたハッチから見える範囲で、車体内部構造を再現しています
●「BMD-2」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●大口径の機関砲を搭載するために高さを増した「BMD-2」の砲塔を再現、プレス成型による表面上のなだらかな凹凸パターンをモールドで再現しています
●「2A42 30mm機関砲」の砲身は前後に分割したパーツで再現、フラッシュハイダー側面の穴をヌケた状態で開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、「防塵カバー」を付けた状態で再現しています
・ 「同軸機銃」は別パーツ化して再現
●砲塔は上下に分割したパーツで構成
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 砲塔上部の「ペリスコープ」はモールドにて再現
・ 「サーチライト」は前後に分割したパーツで再現しています
・ 「照準サイト」「測遠器」などを別パーツ化
●対戦車ミサイルは、ミサイル本体と架台とで構成
・ 「ミサイル」は上下に分割したパーツ、「架台」は左右に分割したパーツで再現しています、
●砲塔内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 砲塔バスケット
・ 座席
【 車体上部 】
●エンジンを後方に配置した「BMD-2」の車体上部レイアウトを再現、溶接跡や表面のボルトなどを繊細なモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現しています
・ 車体前部の「乗員用ハッチ」、後部の「兵員室ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「前方機銃」は、マウント部と機銃本体とで構成
・ エンジングリルの異物混入防止ネット及びパンチング状のプレートはエッチングパーツで再現
・ 「前照灯」は前後に分割したパーツで再現、上部のガードはエッチングパーツで再現しています
・ 「牽引フック」「車幅灯」なども別パーツ化して再現
・ 前部の「トリムベーン」はエッチングパーツで再現
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
●車体内部の一部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 隔壁
・ 乗員用座席
・ 兵員用座席
【 車体下部 】
●舟形になった「BMD-2」の車体下部形状を再現、車体底部には浮航時用の推進装置部やプレスパターンをモールドで再現しています
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化して再現
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、裏側のガイドが1枚にした「BMD」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、履板1枚ずつに分割したプラスチック製パーツによる接着連結式となっています (ランナー上に成型)
●トリムベーン、エンジングリルの異物混入防止ネット、ライトガードなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「BMD-2」の塗装とマーキング 】
●「BMD-2」のマーキングとして、ソ連軍(ロシア軍)仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されており、部隊マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「BMD-2 空挺装甲車 30mm機関砲搭載」のパッケージ内容 】
・ BMD-2 歩兵戦闘車 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型