ソビエト SU-101 自走砲 ウラルマッシュ-1
「ソビエト SU-101 自走砲 ウラルマッシュ-1 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.09505 )」です
●第2次世界大戦後期におけるソ連軍の試作自走砲「SU-101 ウラルマッシュ-1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●中戦車「T-44」をベースとして、100mm砲を搭載した試作自走砲「SU-101 ウラルマッシュ-1」を再現、傾斜装甲で覆った戦闘室を後方に配置した、独特のフォルムを再現した内容となっています
【 「ソビエト SU-101 自走砲 ウラルマッシュ-1」のキット概要 】
●スライド金型を使用した一体成型を多用したパーツ構成や一部連結式の履帯により、パーツ数を抑えた内容
●上部ハッチと後部ドアは開閉状態を選択可能
●前照灯のガラス部を再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止ネットなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、ワッフル状の滑り止めパターンが付いた「T-34」用の「M42」履帯、前後の曲線部分を履板1枚ずつに分割した一部連結式
●塗装例はソ連軍仕様1種、国籍マークなどを再現したデカールが付属
【 「SU-101 試作自走砲」について 】
●第2次世界大戦中期、ソ連軍は自走砲「SU-85」を開発、対ドイツ戦車との戦闘を前提に搭載した「85mm砲」とT-34譲りの傾斜装甲を備え、実質的にな「駆逐戦車」として活躍、ソ連軍の自走砲の成功例となります
・ 「SU-85」よりも早く登場した「SU-152」が「駆逐戦車」として知られていますが、主砲の威力は極めて大きいものの、低伸弾道性や射撃速度、搭載砲弾の少なさなどの欠点を持っていました
●ただし、同じ口径の「85mm砲」が「T-34」にも搭載されるようになると、「駆逐戦車」「SU-85」の役割は奪われてしまい、主砲をより強力な「D-10S 100mm戦車砲」へと換装し、装甲厚も増やした「SU-100」を開発します
●この「SU-100」の主砲の威力は高い評価を得ますが、車体装甲と合わせるために戦闘室は前寄りに配置され、主砲の重量は「SU-85」に搭載した「85mm砲」よりも遥かに重く、さらに前面装甲を厚くしたため、ノーズヘビーな車体となってしまいました
●また、車体前方に大きく突き出した主砲の砲身は、軟弱地と森林が多いロシアの地では走行時に障害となってしまうことも多く、1944年中頃、この「SU-100」に代わる車両の開発プランが検討されました
●1944年10月、この開発プランに基づき、新型の中戦車「T-44」をベースとした自走砲の開発が開始され、1945年3月に試作車である「SU-101 自走砲 ウラルマッシュ-1」が完成します
●「SU-101 自走砲」は、「SU-100」で得た反省点を踏まえ、戦闘室を車体後部に配置、車体前面には90mm厚の装甲板を傾斜配置、戦闘室にも傾斜装甲を大幅に採り入れ、強靭な防御力を備えていました
●主砲は「SU-100」と同じく「D-10S 100mm戦車砲」を搭載、この砲はドイツ軍の重量級戦闘車両にも充分に対抗することができ、対戦車能力は極めて高い車輌でした
●「SU-101 自走砲」は完成度の高い自走砲でしたが、完成した時には大戦の行く末はもう見えており、車輌自体の必要性は低くなったことから、量産化は行われませんでした
●「SU-101 自走砲」は、数度の試験の後に役割を終え、現在も「クビンカ博物館」の展示物として余生を過ごしているのです
【 「ソビエト SU-101 自走砲 ウラルマッシュ-1」のキット内容について 】
●このソ連軍の試作自走砲「SU-101 ウラルマッシュ-1」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●トランペッター社の1/35シリーズのフォーマットに沿って「SU-101 ウラルマッシュ-1」を再現、車体の主要部にはスライド金型を使用して一体成型化したパーツを多用、大戦時のソ連軍車輌であることから装備品類は少なく、同社のキットとしてはパーツ数をかなり抑えた内容となっています
・ フェンダーのプレスラインや車体の溶接跡、防盾の鋳造肌など、トランペッター社らしいメリハリのあるモールドをパーツ上に施し質感高く「SU-101 ウラルマッシュ-1」を再現しています
●「SU-101 ウラルマッシュ-1」は、「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 車体上部 】
●エンジンを中央、戦闘室を後部に配置した「SU-101 ウラルマッシュ-1」の車体レイアウトを再現、スライド金型を使用して車体上部は後部パネルを含めた一体成型のパーツで再現しており、プレスパターンや溶接跡などをメリハリのあるモールドで再現しています
●「D-10S 100mm戦車砲」の砲身は左右に分割したパーツで再現、砲口部分は別パーツとなっています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、「フック」は別パーツ化しています
・ 車体側の「装甲カラー」も一体成型のパーツで再現、「吊り下げフック」などを別パーツ化して再現しています
●車体上部は、フェンダーを含めた一体成型のパーツで再現
・ 「上部ハッチ」「後部ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ エンジングリルは、スリットをモールドで再現、上部の異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現しています
・ 「雑具箱」は、上下に分割したパーツで再現
・ 「フェンダー支持架」は個別にパーツ化
・ 「牽引フック」「吊り下げフック」「車幅灯」「ノコギリ」などを別パーツ化して再現
・ 「予備燃料タンク」は、左右に分割したパーツで再現、把手はエッチングパーツで再現しています
・ 「トラベリングロック」は4パーツで再現、起倒状態とロックの開閉を選択することができます
・ 「前照灯」は、前後に分割したパーツで再現、前部はクリアパーツで再現しています
・ 「ドラム型発煙装置」は、左右に分割したパーツで再現
●戦闘室上部に装備する「12.7mm DShk重機関銃」が付属しています
・ 「ターレットリング」は2パーツで再現
・ 「12.7mm DShk重機関銃」は一体成型のパーツで再現
・ 機銃架は8パーツ、弾薬箱は前後に分割したパーツで再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、「T-44」をベースとして、「T-34」の足周りを使用した「SU-101 ウラルマッシュ-1」の構造を再現、履帯は一部連結式となっています
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化して再現
・ 「起動輪」「誘導輪」は表・裏に分割したパーツで再現
・ 「転輪」は、ゴムの部分とホイールとに分割しており、ゴムの部分は通常のプラスチック製パーツとなります
【 履 帯 】
●履帯は、表面にワッフル状の滑り止めパターンが付いた「T-34」用の「M42」型履帯を再現しています
・ 履帯は、プラスチック製の一部連結式となっています
・ 上下の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は履板1枚ずつ分割したパーツで構成しています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「T34用履帯 M42型 (可動式)」がこれに対応しています
●前照灯のガラス部を再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止ネットなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「SU-101 自走砲 ウラルマッシュ-1」の塗装とマーキング 】
●「SU-101 自走砲」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類のカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、親衛マークを再現したデカールが付属しています
●「ソビエト SU-101 自走砲 ウラルマッシュ-1」の完成時のサイズ
・ 全長 : 197mm
・ 全幅 : 89mm
●全パーツ数 : 340点以上
【 「ソビエト SU-101 自走砲 ウラルマッシュ-1」のパッケージ内容 】
・ SU-101 ウラルマッシュ-1 試作自走砲 ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 完全新金型