ロシア Zil-131 カーゴトラック 初期型
「ロシア Zil-131 カーゴトラック 初期型 (プラモデル) (ブロンコモデル 1/35 AFVモデル No.CB35193 )」です
●1960年代から生産されたソ連軍の大型トラック「ZiL-131 カーゴトラック」の「初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ソ連軍だけではなく、東側諸国を中心に広く運用された大型トラック「ZiL-131 カーゴトラック」の「初期型」を再現、丸みを持ったボンネットと特徴的な骨太のフロントグリル、そしてソ連軍車両特有のプレス加工されたキャビンと補強用のプレスラインが織り成す無骨な姿を再現した内容となっています
【 「ロシア Zil-131 カーゴトラック 初期型」のキット概要 】
●細分化したパーツ構成とッチング、クリアパーツなどを交えた構成により、ディテール再現に重きを置いた内容
●キャビンの天板とフェンダーは、仕様が異なる2種から選択して使用
●ウインチの装着の有無を選択可能
●ドアは開閉状態を選択可能
●エンジンを詳細に再現
●ステアリングは任意の角度で固定が可能
●幌枠を再現したパーツが付属
●展開した状態の幌が付属、装着の有無を選択可能
●タイヤのゴムの部分はエストラマー樹脂製
●前照灯や尾灯のガラス部、ウインカーなどを再現したクリアパーツが付属
●ワイパー、ライトガード、ナンバープレートなどを再現したエッチングパーツが付属
●塗装例は東ドイツ軍仕様など4種、国籍マークやナンバープレートなどを再現したデカールが付属
【 「ロシア Zil-131 カーゴトラック 初期型」のキット内容について 】
●ソ連軍時代から運用される大型トラック「ZiL-131 カーゴトラック」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツと、エッチング、クリアパーツなどを交えたパーツ構成で、「ZiL-131 カーゴトラック 初期型」のディテール再現に重きを置いた内容となっています
●「ZiL-131 カーゴトラック 初期型」は、「キャビン」「荷台」「エンジン」「シャーシ」の4ブロックで構成しています
【 キャビン 】
●プレス加工を施した「ZiL-131 カーゴトラック」のキャビンの独特な形状を再現、補強用のプレスラインを凸状のモールドで再現しています
●キャビンは、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 天板は、開口部が2つのタイプと、開口部が1つのタイプの2種をセット、選択して使用します
・ 側面の「ドア」はドアの表・内張りで分割したパーツで構成、開閉状態を選択できます
・ 「フロントグリル」のスリットはヌケた状態で開口しています
・ 「フェンダー」は一体成型のパーツで再現
・ 「フェンダー」は、上部に「ウインカー」を付けたタイプと、付けていないタイプの2種をセット、選択して使用します
・ 各「ウィンド」はクリアパーツとなっており、ウインドフレームを凸状のモールドで再現しています
・ 「ドア」の「ウィンド」は、開閉状態を選択できます
・ 「ワイパー」「サンバイザー」は付属のエッチングパーツで再現
・ 「前照灯ユニット」は一体成型のパーツで再現、前照灯のガラス部とウインカーはクリアパーツで再現しています
・ 「ライトガード」はプラスチック製パーツとエッチングパーツの2種をセット、選択して使用します
・ 「サイドミラー」は、ミラー本体とステーの2パーツに分割して再現
・ 「サーチライト」は前後に分割したパーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツで再現しています
・ 「ナンバープレート」は付属のエッチングパーツで再現
●バンパーは前面と天板の2パーツに分割して再現
・ 「牽引フック」などを別パーツ化して再現
・ バンパーに装備する「ウインチ」が付属、15パーツに分割して細かに再現しており、装備の有無を選択できます
・ 「ウインチ」のワイヤーは付属の糸で作製します
●キャビン内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ メーターパネル(各メーターを再現したデカールが付属)
・ 座席
・ ハンドル
・ ペダル類
・ 各種レバー
など
【 荷 台 】
●木製となる「ZiL-131 カーゴトラック」の荷台を再現、木パネルの表現の他、木の表面のザラつきを繊細なモールドで再現しています
●荷台は、各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 両側部の「ベンチシート」はパネル部とステーとで構成しており、展開した状態と畳んだ状態とを選択して組み立てることができます
・ 下部の「フレーム」は1本ずつ個別にパーツ化
・ 「後部フェンダー」は「フレーム」に一体成型化、「マッドフラップ」は付属のエッチングパーツで再現します
・ 「尾灯」はクリアパーツで再現
・ 「幌枠」は1本ずつ個別にパーツ化、前方に集約した状態と、定位置に立てた状態とを選択できます
●展開した状態の「幌」のパーツが付属、装着の有無を選択できます
・ 「幌」を固定するロープは、付属の糸で作製します
【 エンジン 】
●細分化したパーツ構成でエンジンを詳細に再現、トランスミッション、クラッチ、ラジエターなどの基本構造をはじめ、上方に伸びる排気管、冷却ファン、ファンベルト、キャブレター、エアフィルターなどの補器類も細かく再現しています
・ 「エンジン」は約60パーツ、「トランスミッション」は10パーツで再現
・ 「ラジエター」は前後方向に分割したパーツで再現、前面の配管を個別にパーツ化しています
【 シャーシ 】
●シャーシは細分化したパーツ構成で、フレーム構造を再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ 「リーフサスペンション」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「後部デファレンシャル」は、上下に分割したパーツで再現
・ 「前部デファレンシャル」は8パーツに分割して再現、ステアリングは任意の角度で固定することができます
●タイヤはホイール部とゴムの部分とに分割しています
・ ゴムの部分はエストラマー樹脂製で、トレッドパターンを深めの彫刻で再現しています
・ ホイール部は、表・裏方向に7パーツに分割して再現
●前照灯や尾灯のガラス部、ウインカー、各ウィンドを再現したクリアパーツが付属
●ワイパー、サンバイザー、ライトガード、マッドフラップなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「Zil-131 カーゴトラック 初期型」の塗装とマーキング 】
●「ZiL-131 カーゴトラック」のマーキングとして、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 東ドイツ陸軍所属車両
・ ウクライナ軍所属車両
・ チェコスロバキア軍所属車両
・ フィンランド軍所属車両
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、ナンバープレート、注意表示などを再現したデカールが付属しています
【 「ロシア Zil-131 カーゴトラック 初期型」のパッケージ内容 】
・ ZiL-131 カーゴトラック 初期型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 糸2種 ×各1
・ デカールシート ×2
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型 (SKP model製)
【 「ZiL-131 カーゴトラック」について 】
●第2次世界大戦時のソ連軍は戦車技術では他国をリードしていましたが、トラックや乗用車などの通常の車両を生産する技術には立ち遅れ、やむなく1920年代に開発されたアメリカのトラックをコピーした「GAZ-AA」「GAZ-AAA」などを生産しなくてはなりませんでした
●一方、大戦時のソ連にはアメリカ製のトラックが大量に供与され、戦後も暫くは運用が行われましたが、戦後の冷戦体制からもはや西側の車両を当てにすることができず、1950年代に入るとソ連軍は独自のトラックの開発を開始します
●しかし、共産主義国家であるソ連は、自動車メーカーが切磋琢磨してトラックを開発、生産する西側とは異なり、全てが国家主体で行わなければならず、結局第2次世界大戦時に供与されたアメリカ製トラックを参考にして開発が行われました
●これ以降、「KrAZ 214 トラック」などの国産の大型トラックが誕生、シルエットと性能はアメリカ製トラックの影響が強いものでしたが、当時、世界の頂点的な存在であったアメリカ製トラックを反映したため、性能自体は決して劣るものではありませんでした
●ただ、これはあくまでも1940年代のトラックとしての性能であり、戦後20年も経った1960年代中頃になると旧式化は免れず、新たなるトラックの開発に迫られることとなります
●「ZiL-131 カーゴトラック」は、このような背景の下で開発が行われたソ連軍にとって戦後第2世代のトラックに相当する車両で、1967年に登場し、生産が行われました
●「ZiL-131 カーゴトラック」は、排気量7000ccのV型8気筒ガソリンエンジンを搭載した最大積載量3.5tの大型トラックで、6輪全輪が駆動する6×6の足周りを備えています
●ソ連車両らしく、シンプルな構造により機械的信頼性が高く、高い積載量でソ連軍のみならず東側諸国で広く導入され、人員と物資輸送、火砲牽引など様々な用途に使用、ロケットランチャー「BM-21」のベース車両としても用いられており、東側の大型トラックとして代表的な存在となりました
●「ZiL-131 カーゴトラック」は、性能的には西側のトラックよりも劣りましたが、その堅牢な造りと信頼性の高さからソ連崩壊後も生産と運用を継続、採用されて40年以上経った2000年代後半になっても生産が続けられたベストセラー車両となっています
●2012年には生産が終了しましたが、「ZiL-131 カーゴトラック」は旧東側諸国を中心に運用が行われており、現在においても大型トラックの主力として活動し続けているのです