日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵
「日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵 (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.SPW052 )」です
●大日本帝国海軍の「海防艦 御蔵型」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●船団用の護衛艦として運用された「海防艦 御蔵型」を再現、対空兵装と対潜装備を装備し、小型の船体ながら航行性能を重視した均整の取れた艦形を表現した内容となっています。
●ピットロード製「日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵」の品番を改めたバリエーションキット、スポット再生産品となります。
●「海防艦 御蔵型」の2隻分のパーツをセットしています。
【 日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵 (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ SPW052) プラモデルの内容 】
●太平洋戦争時の大日本帝国海軍の「海防艦 御蔵型」を再現したプラスチックモデル組立てキット。
●ピットロード社が長年培ってきた小型艦のフォーマットに沿って「海防艦 御蔵型」を再現、ピットロード社らしいスケール感を損なわぬメリハリのついたモールドを施したパーツで、小柄な船体に対空兵装と対潜設備を併せ持つ、艦隊戦用の艦艇とは異なる艦型を再現できる内容となっています。
●「海防艦 御蔵」の「竣工時」の状態を1隻、1945年時の「対空兵装強化時」の状態を1隻、合計2隻分のパーツをセットしています。
・ どちらか一方のみを2隻作ることはできません。
●喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです。
■ 御蔵型海防艦 御蔵 全体構造
●「海防艦 御蔵」は、上甲板と舷側を含めた船体部を一体成型化したパーツで再現、上甲板上の「艦橋」「中央構造物」「後部構造物」「主砲部」「煙突部」などを個別にブロック化したパーツ構成。
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、船体ブロックへと取り付けて完成させます。
●船体は、喫水線ラインまでを再現
・ 船体舷側部は、舷窓などがないフラットな状態になっています。
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています。
●上甲板上には、主砲塔台座などの基本構造の他、リノリウム押さえ、滑り止め、ボラード、アンカーチェーン、波除けなどのディテールをシンプルなモールドで再現しています。
・ 艦尾のパラベーン設置用の張り出し部は、船体パーツに一体化して再現、「対空兵装強化時」用の船体パーツにはこの張り出しを再現していません。
■ 御蔵型海防艦 御蔵 の艦上構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は、艦橋下部、羅津艦橋部、天蓋の3層に分割したパーツで構成。
・ 艦橋トップの3m測距儀は別パーツ化しています。
・ 艦橋の窓枠部分を凸モールド化しており立体感を演出しています。
・ 艦橋下部表面には窓、扉などを繊細なモールドで再現、「竣工時」「対空兵装強化時」で異なる形状も再現しています。
・ 側部に張り出した機銃台座は、台座と支柱の2パーツに分割して再現しています。
・ 機銃台座の「25mm 3連装機銃」(×2)は別パーツ化して再現しています。
・ 1945年時に艦橋前方に設置した「対潜砲」は別パーツ化して再現。
●中央構造物
・ 正方形状の中央構造物は一体成型化したパーツで再現。
・ 上部に設置した「75mm探照灯」と「探照灯台座」や「方位測定器」は別パーツ化して再現しています。
●後部構造物
・ 後部構造物は左右に分割したパーツで構成、天板部は別パーツ化しています。
・ 天板は「竣工時」と、機銃用のフラットなどを設けた1945年の「対空兵装強化」の2種類のパーツをセットしています。
・ 機銃フラット下の支柱は別パーツ化して再現しています。
・ 竣工時に装備していた「パラベーン」(×2)や、「対空兵装強化時」に装備した「25mm 3連装機銃」(×3)なども別パーツ化して再現しています。
●煙突
・ 煙突は、煙突本体とトップで2分割したパーツで構成。
・ 煙突トップには雨水除けをシンプルな形状ながらモールド化して再現しています。
・ 副管も別パーツ化して再現しています。
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は三脚檣型の形状を再現、それぞれ前後に分割したパーツで再現しています。
・ メインマストのフラットや 「22号電探」、対空兵装強化時に装備する「13号電探」などを別パーツ化して再現しています。
●主砲塔
「45口径 10年式 12cm単装高角砲」 ×1
「45口径 10年式 12cm連装高角砲」 ×1
・ 砲塔はシールド部もしくは砲架部と、砲身部分に分割したパーツで再現しています。
●機銃「25mm 3連装機銃」 ×2、もしくは「25mm 3連装機銃」 ×5、「25mm単装機銃」 ×1
・ 3連装機銃は銃身部と機銃架に分割したパーツで再現しています。
・ 単装機銃は一体成型化したパーツで再現しています。
●艦尾に備えた「爆雷投射器」「爆雷装填台」「爆雷投下器」はそれぞれ個別に独立したパーツで再現。
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 6m 内火艇 ×1
・ 6m カッター×2
・ ラフィングボートダビット ×6
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ ホーサーリール
・ 錨
・ パラベーン
・ 艦首、艦尾旗竿
などを独立したパーツで再現しています。
【 日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵 (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ SPW052) 塗装とマーキング 】
●カラーの「塗装図・マーキングガイド」が付属しています。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー)。
●艦尾の軍艦旗を再現したデカールが付属しています。
【 日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵 (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ SPW052) パッケージ内容 】
・ 御蔵型海防艦 御蔵 ×1
・ デカールシート ×1
・ 塗装図・マーキングガイド ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2018年 スポット再生産
●2012年 完全新金型 (兵装類を除く)
【 日本海軍 海防艦 御蔵 について 】
●帝国海軍の海防艦という艦種は2種類に分かれており、旧式の戦艦や装甲巡洋艦を格下げして防御用の艦としたタイプと、小型ながらも航行性能に優れた北方海域での漁業監視艦として作られたタイプとが存在していました。
●この漁業監視艦のタイプは、性能的に船団護衛としての任務に適しており、太平洋戦争が開戦すると南方への船団に随伴するようになります。
・ 帝国海軍は、船団を守る護衛艦という艦種(欧米では、フリゲート艦、護衛駆逐艦(エスコート艦)、コルベット艦が在る)はなく、駆逐艦、水雷艇、海防艦、駆潜艇が船団護衛に当たりましたが、徐々に主役は海防艦へと移って行きました。
●南方の各地が占領されると、輸送航路が急速に拡大、駆逐艦は第1線へと投入され、海防艦の必要性が高まりました。
●「択捉型」海防艦は、「占守型」に続くタイプで、船団護衛用の海防艦として設計された最初の艦(「占守型」は前述のように漁業監視艦として設計された)となりますが、隻数が必要となる護衛艦としての建造工程の簡略化が徹底しておらず、「占守型」で装備された北方海域用の暖房設備もそのまま継承されていました。
●「御蔵型」は、この「択捉型」の建造工程を簡略化したタイプで、対潜設備も増強、より船団護衛任務に適した艦となりました。
●しかし、戦争も中盤に入るとアメリカ潜水艦が跳梁跋扈し、輸送船の損害もうなぎ上りとなり、海防艦のニーズは極めて大きなものとなって行きます。
●そのため、「御蔵型」の建造工程の簡略化は、戦時としては不十分であり、続く「鵜来型」では日本初のブロック工法を採用、「丙型」「丁型」では更に工程が縮められました。
・ 「択捉型」の建造期間は11ヶ月、「御蔵型」では9ヶ月、「丙、丁型」では3ヶ月まで短縮され、最短では75日(「丁型」)で完成し、マスプロ化に成功します。
●「御蔵型」海防艦は、1943年10月から1944年4月までに合計8隻が竣工、輸送船団の護衛任務に従事します。
●アメリカ潜水艦は、護衛する艦を最初に撃破する戦術を採ったために、「御蔵型」海防艦は潜水艦との死闘を展開、自らも犠牲となりながらも必死でその務めを果たす努力を尽くします。
●「御蔵型」は、4隻が潜水艦、1隻が航空攻撃によって喪失、終戦時の残存艦は復員船などを経て解体されました。