九七式中戦車 チハ (2輌入り)
「九七式中戦車 チハ (2輌入り) (プラモデル) (フジミ 1/76 スペシャルワールドアーマーシリーズ No.S.W.A.031 )」です
●太平洋戦争時における日本陸軍の「97式中戦車 チハ」を1/76スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット。
●日本陸軍の中戦車として、太平洋戦争を通じて運用された「97式中戦車」を再現、短砲身の主砲とリベット接合の車体で構成した、日本戦車らしい小型で無骨ながら無駄を省いた独特のフォルムを再現した内容となっています。
●フジミ製「日本陸軍 九七式中戦車 チハ」のパーツを2輌分セット、デカール内容を一部改めたシリーズ再編、バリエーションキットとなります。
【 九七式中戦車 チハ (フジミ 1/76 スペシャルワールドアーマーシリーズ No.31) プラモデルの概要 】
●本キットでは
・ 短砲身の「九七式 57mm戦車砲」を搭載し、鉢巻状のアンテナを装備した「旧砲塔」
・ エンジンデッキの給排気グリル部にパネルが付いた「旧型車体」
で構成された「97式中戦車」を再現しています。
【 九七式中戦車 チハ について 】
●1930年代中頃、日本陸軍は軽戦車では「95式軽戦車」、中戦車には「89式中戦車」を装備していましたが、「89式中戦車」は設計が古く「95式軽戦車」に追従できる程の機動性能が無く、装甲自体も当時の流れに沿ったものではありませんでした。
・ これは、「89式中戦車」は元々軽戦車として開発を進められ、重量が増大したため中戦車へと区分替えになった経緯があり、止むを得ない事情もありました。
●この旧式化した「89式中戦車」の後継車両の開発が求められ、小型の「チニ」と大型の「チハ」とを試作し、競合試験が行われましたが、日中戦争勃発以降、陸軍の予算が増額されたことも影響して、「チハ」が「97式中戦車」として1937年に制式化されることになりました。
・ 「97式中戦車」は、18.4口径という短砲身の「97式 57mm戦車砲」を搭載、これは砲手が照準器を覗きながら片手で装填操作ができることを想定したものでした。
・ 「97式中戦車」は、当時としては珍しいディーゼルエンジン(150馬力)を搭載、燃費性能が良好なこのディーゼルエンジンは資源の少ない日本にとって適したものであり、被弾時の炎上を防ぐこともできました。
・ 機動性能は、当時の中戦車としては良好な最高速度38km/hを発揮、この機動性能の良さは太平洋戦争緒戦の勝利に貢献する要因ともなっています。
●「97式中戦車」は開発当初は優秀な能力を発揮して、その性能は当時の列強国の中戦車と遜色のないものでありました。
●太平洋戦争が開戦すると、「97式中戦車」は南方の攻略作戦に投入、優れた戦術と機動性能を活かした戦術で日本軍の快進撃の先鋒として活躍します。
●しかし、戦争中期に入ると「97式中戦車」は性能の旧式化が目立つようになり、特に火力不足と、最大装甲25mm厚という防御力の低さは致命的で、連合軍が新鋭戦車を戦線に投入し始めると対抗しえなくなってきます。
●しかし、「97式中戦車」は日本戦車部隊の主力として、絶望的な戦況下においても奮戦を続け、日本陸軍の栄光と終焉を共にしたのです。
【 九七式中戦車 チハ (フジミ 1/76 スペシャルワールドアーマーシリーズ No.31) プラモデルの内容 】
●この日本陸軍の「九七式中戦車 チハ」を再現したプラスチックモデル組立てキットです。
●本キットは、1970年代に製品化したものですが、実車のポイントを踏まえて「97式中戦車」のフォルムとディテールをスケールに沿って再現しており、完成時には雰囲気あるフォルムを実現、ミニスケールの「97式中戦車」として、定番的な位置づけのキットと評価するこができます。
●「九七式中戦車 チハ」のキットパーツを2輌分セット、合計2輌を製作することができます。
■ 九七式中戦車 チハ パーツ構成
●「九七式中戦車」は「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックに分割した構成。
■ 砲塔
●「97式 57mm戦車砲」の砲身は、揺架も含めて一体成型のパーツで再現。
・ 防盾は一体成型のパーツで再現、完成後も上下に可動させることができます。
●砲塔は上下に分割したパーツで構成、前面パネルは別パーツ化しています。
・ 車長キューポラの下部は砲塔に一体化して再現、これに別パーツ化したキューポラ上部を取りつけて製作します。
・ 車長ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます。
・ 対空機銃架、鉢巻式アンテナはそれぞれ一体成型のパーツで再現しています。
・ 後部機銃は、マウント部と機銃本体の2パーツに分割して再現。
■ 車体上部
●フェンダー、排気管を含めて一体成型のパーツで車体上部を再現。
・ 排気管後部は別パーツ化。
・ 前方機銃手ハッチはモールド化して再現。
・ 車載工具類はフェンダー上にモールド化して再現しており、ジャッキは別パーツ化して再現しています。
・ 牽引ワイヤーは巻いた状態を別パーツ化して再現しています。
■ 車体下部
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて製作します。
・ 各サスペンションアームは側面パネルに一体化して再現。
・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に2分割したパーツで再現しています。
■ 履帯
●履帯は、ゴム製のベルト式履帯。
・ 一本のベルト状の履帯パーツの両端を合わせ、熱したドライバーなどで接合します。
■ フィギュア
●戦車兵を再現したフィギュアが2体付属、一体成型のパーツで再現しています
●戦車兵の服装は「98式軍衣」を着用、戦車帽を被った姿です。
●戦車兵のポーズ
・ 車長キューポラに収まり、両手で双眼鏡を持っているポーズ。
・ 立った姿勢で、敬礼しているポーズ。
【 九七式中戦車 チハ (フジミ 1/76 スペシャルワールドアーマーシリーズ No.31) マーキングと塗装 】
●組立説明書内に「九七式中戦車」の「マーキング及び塗装図」をモノクロで記載しています。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー / 水性ホビーカラー)。
●マーキング
・ 第3戦車団 戦車第1連隊 (マレー方面軍)
第1中隊 : ち
第2中隊 : く
第3中隊 : 志
第4中隊 : 乃
・ 第530部隊 第1戦車隊 第3中隊 : 良 (関東軍)
・ 第2戦車団 戦車第10連隊 (第14方面軍)
・ 戦車第2師団 第6連隊 第2中隊 : せい (ルソン島)
・ 戦車第1師団 第9連隊 (サイパン)
第2中隊 : ごひ
第4中隊 : うつかと
・ 海軍陸戦隊戦車隊 (サイパン)
・ 陸軍歩兵学校教導隊 : け (日本国内)
・ 陸軍騎兵学校 : き (日本国内)
・ 少年戦車学校 : 白丸 (日本国内)
・ 陸軍戦車学校 : せ (日本国内)
●マーキング図に対応したデカールが付属。
・ 説明書のマーキング指示に基づいた、部隊マーク、海軍旗マーク、車体名、車体番号などをデカールシートにプリントしています。
【 九七式中戦車 チハ (フジミ 1/76 スペシャルワールドアーマーシリーズ No.31) パッケージ内容 】
・ 九七式中戦車 (旧砲塔、旧型車体) ×2
・ 戦車兵フィギュア ×4
・ デカールシート ×2
・ 組立て説明書 ×1
【 九七式中戦車 チハ (フジミ 1/76 スペシャルワールドアーマーシリーズ No.31) 製品仕様 】
●プラスチックモデル組立キット
●製品素材 : PS、紙、EVA
●パーツ成型色 : ライトグレー
●対象年齢 : 15歳以上 (フジミ基準)
●2019年 シリーズ再編成 (デカール内容変更)