日本陸軍 九七式中戦車 チハ
「日本陸軍 九七式中戦車 チハ (プラモデル) (フジミ 1/76 ワールドアーマーシリーズ No.WA-022 )」です
●太平洋戦争時における日本陸軍の中戦車「97式中戦車」を1/76スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●日本陸軍の中戦車として、太平洋戦争を通じて運用が行われた「97式中戦車」を再現、短砲身の主砲とリベット接合の車体となる、日本戦車らしい無骨で小型ながら無駄のない独特のスタイルを再現した内容となっています
●本キットでは
・ 短砲身の「九七式 5cm7戦車砲」を搭載し、鉢巻状のアンテナを装備した「旧砲塔」
・ エンジンデッキの給排気グリル部にパネルが付いた「旧型車体」
で構成された「97式中戦車」を再現しています
【 「97式中戦車 チハ」について 】
●1930年代中期、日本陸軍では軽戦車として「95式軽戦車」、中戦車として「89式中戦車」を運用していましたが、「89式中戦車」は古い設計のために「95式軽戦車」に追従する程の機動性能を持たず、装甲自体も強力なものではありませんでした
・ これは、「89式中戦車」は元々軽戦車として開発が行われ、重量の増大から中戦車へと区分替えになった経緯を持ち、止むを得ないものではありました
●この空白となる「89式中戦車」の後継車両の開発が必要となり、小型の「チニ」と大型の「チハ」とを試作し、競合試験が行われましたが、日中戦争勃発により陸軍の予算が増額されたことから、「チハ」が「97式中戦車」として1937年に制式化されています
・ 「97式中戦車」は、18.4口径という短砲身の「97式 57mm戦車砲」を搭載、これは砲手が照準器を覗きながら片手で装填操作ができることを考慮したものでした
・ 「97式中戦車」は、当時としては珍しいディーゼルエンジン(150馬力)を搭載、燃費性能が良好なこのディーゼルエンジンは資源の少ない日本にとって適したものであり、被弾時の炎上を防ぐこともできました
・ 機動性能は、当時の中戦車としては良好な最高速度38km/hを発揮、この機動性能の良さは太平洋戦争緒戦の勝利に貢献する要因ともなっています
●「97式中戦車」は優秀な能力を持ち、その性能は当時の列強国の中戦車と遜色のないものでした
●太平洋戦争が開戦すると、「97式中戦車」は南方の攻略作戦に投入、優れた戦術と機動性能を活かした戦い振りから日本軍の快進撃の先鋒として活躍します
●しかし、戦争中期に入ると「97式中戦車」は性能の旧式化が目立つようになり、特に火力不足と、最大装甲25mm厚という防御力の低さは致命的で、連合軍が新鋭戦車を戦線に投入し始めると対抗することが困難となります
●しかし、「97式中戦車」は日本戦車部隊の主力として、絶望的な戦況下においても奮戦を続け、日本陸軍の栄光と終焉を共にしたのです
【 「日本陸軍 九七式中戦車 チハ」のキット内容について 】
●この日本陸軍の中戦車「97式中戦車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●本キットは、1970年代に製品化したものですが、実車のポイントを踏まえて「97式中戦車」のフォルムとディテールをスケールに沿って再現しており、良好な雰囲気を持っています
・ ミニスケールの「97式中戦車」のキットとして、定番的なアイテムとなります
●「97式中戦車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「97式 57mm戦車砲」の砲身は、揺架も含めて一体成型のパーツで再現
・ 防盾は一体成型のパーツで構成、完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は上下に分割したパーツで構成、前面パネルは別パーツ化しています
・ 車長キューポラの下部は砲塔に一体化して再現、これに別パーツ化したキューポラ上部を取りつけて作製します
・ 車長ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 対空機銃架、鉢巻式アンテナはそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 後部機銃は、マウント部と機銃本体の2パーツで再現
【 車体上部 】
●フェンダー、排気管を含めて一体成型のパーツで車体上部を再現
・ 排気管後部は別パーツ化
・ 前方機銃手ハッチはモールドで再現
・ 車載工具類はフェンダー上にモールドで再現しており、ジャッキは別パーツ化しています
・ 牽引ワイヤーは巻いた状態を別パーツ化して再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 各サスペンションアームは側面パネルに一体化して再現
・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割したパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、ベルト式履帯が付属しています
・ 履帯の接続は焼き止めとなります
【 フィギュア 】
●戦車兵を再現したフィギュアが2体付属しています
・ 1体は、車長キューポラに収まり、両手で双眼鏡を持っているポーズ
・ 1体は、立った姿勢で、敬礼しているポーズとなります
・ 服装は、「98式軍衣」を着用、戦車帽を被った姿です
・ 各フィギュアは一体成型のパーツで再現しています
【 「九七式中戦車 チハ」の塗装とマーキング 】
●「九七式中戦車 チハ」のマーキングとして、日本軍仕様となる1種類の塗装例と13種類のマーキング例が説明書に記載されています
・ 戦車第1連隊 第1中隊 (マレー)
・ 戦車第1連隊 第2中隊 (マレー)
・ 戦車第1連隊 第3中隊 (マレー)
・ 戦車第1連隊 第4中隊 (マレー)
・ 関東軍 第530部隊 第1戦車隊 (満州)
・ 第14方面軍 第2戦車団 戦車第10連隊
・ 戦車第2師団 第6連隊 (ルソン島)
・ 戦車第9連隊 第2中隊 (サイパン)
・ 戦車第9連隊 第4中隊 (サイパン)
・ 海軍陸戦戦車隊 (サイパン)
・ 陸軍歩兵学校教導隊 (日本)
・ 陸軍騎兵学校 (日本)
・ 少年戦車学校 (日本)
・ 陸軍戦車学校 (千葉)
●説明書のマーキング例に基づく、部隊マーク、海軍旗マーク、車体名、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「日本陸軍 九七式中戦車 チハ」のパッケージ内容 】
・ 97式中戦車 (旧砲塔、旧型車体) ×1
・ 戦車兵フィギュア ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●シリーズ再編成 再販アイテム