愛知 水上偵察機 瑞雲 11型
「愛知 水上偵察機 瑞雲 11型 (プラモデル) (フジミ 1/72 Cシリーズ No.C-015 )」です
●太平洋戦争時における水上偵察機「瑞雲11型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット 。
●水上機ながらも急降下爆撃が可能な機体として太平洋戦争後期に活躍した水上偵察機「瑞雲11型」を再現、低翼単葉の引き締まった機体にフロートを装備した姿を再現した内容になっています。
●フジミ製「瑞雲 11型 第634航空隊 E16A1」をベースに、初期・後期用の2種フロート支柱をセットし、2シートのデカールセットしたリニューアル版キットとなります。
【 愛知 水上偵察機 瑞雲 11型 プラモデルの概要 】
●フロートを備えた瑞雲のフォルムをオーソドックスなパーツ分割で再現
●ダイブブレーキを兼ねたフロートの支柱は3パターンのうちから選択して再現可能
●60kg爆弾×2、運搬用ドーリーが付属
●634海軍航空隊所属機など8機種分のマーキング用デカールが付属
【 愛知 水上偵察機 瑞雲 11型 (フジミ 1/72 Cシリーズ C-15) プラモデルの内容 】
●水上機でありながら爆撃能力も備え、優れた性能を発揮した日本海軍の水上偵察機「瑞雲11型」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●「瑞雲11型」を1/72スケールに沿ったオーソドックスなパーツ構成で再現、機体パーツ全体にはパネルラインなどを凹モールド、空戦フラップなど動翼のラインは可動するかに見えるよう若干彫りの深いモールド、フロート支柱のダイブブレーキは立体感のある彫刻で再現した内容となっています。
■ 機体胴体
●「瑞雲11型」の機体胴体は左右に分割したパーツ構成、機首エンジンカウル部、主翼・尾翼部、フロート部は別ブロック化しています。
■ カウリング・プロペラ
●カウリング部はカウル本体とカウルフラップの前後に分割したパーツで再現しています。
・ エンジンは前部の開口部から見える範囲をカウル内にモールド化して再現。
・ 排気管は1本ずつ個別に別パーツ化しています。
●プロペラは、スピナー前部及びプロペラ本体と、スピナー後部との2パーツに分割して再現。
・ プロペラは完成後も回転させることができます。
■ 主翼・尾翼・脚柱
●低翼単葉の主翼は上下に分割したパーツ構成、主翼下面パーツには機体胴体下部を一体化しています。
・ 機銃の銃身、ピトー管は別パーツ化して再現しています。
●水平尾翼、垂直尾翼は一体成型化したパーツで再現。
■ フロート
●フロートは左右に分割したパーツで構成、これに1本ずつパーツ化した支柱を取り付けます。
・ フロート前部には5gずつのオモリ(別売)が必要になります。
●フロートの支柱に備えたダイブブレーキは「穴無し」、スリット状の「丸穴」「楕円」の3タイプから選択して製作することができます。
■ コクピット
●キャノピーはワンピースタイプと、後部部分を開いたツーピースタイプの2種のクリアパーツが付属、選択して使用します。
・ キャノピーフレーム部分はパーツ上に凸モールド化して再現しています。
・ アンテナ支柱、後部機銃は別パーツ化して再現しています。
●コクピットは独立したブロック構成で、コクピットブロックを胴体パーツで挟み込む形となっています
・ コクピットブロックはフロアパーツに、座席、計器パネル、操縦桿を取り付ける構成。
・ 計器パネルはメーター部分が一段凹んだ状態となっており、メーターを再現するデカールが付属しています。
■ 瑞雲 11型 の機外装備
●主翼下面に装備する
・ 60kg爆弾 ×2個
が付属、パイロンも別パーツ化して再現しています。
■ アクセサリー
●「瑞雲11型」運搬用のドーリー(台車)が付属しています。
【 愛知 水上偵察機 瑞雲 11型 (フジミ 1/72 Cシリーズ C-15) 塗装とマーキング 】
●組立説明書内に日本海軍所属の塗装例、マーキング例をモノクロでプリントしています。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー/水性ホビーカラー)。
●塗装・マーキング例は下記のとおり、いずれか1種を再現することができます。
・ 634-16 : 第634海軍航空隊所属機
・ 634-77 : 第634海軍航空隊所属機
・ 634-87 : 第634海軍航空隊所属機
・ 634-201 : 第634海軍航空隊所属機
・ ヨ-53 : 横須賀海軍航空隊所属機
・ コ-A25 : 海軍航空技術廠
・ 301-02 : フィリピン方面 第634航空隊 偵察第301飛行隊 (昭和20年1月)
・ 801-120 : 福岡県 玄海基地 第801航空隊 偵察第302飛行隊 (昭和20年2月)
●マーキング図に応じたデカールが付属。
・ 国籍マーク、機体番号、主翼の味方識別帯、尾翼の表示線などをプリントしたデカールが付属しています。
【 愛知 水上偵察機 瑞雲 11型 (フジミ 1/72 Cシリーズ C-15) パッケージ内容 】
・ 瑞雲11型 水上偵察機 ×1
・ ドーリー(台車) ×1
・ デカールシート ×2
・ 組立て説明書 ×1
●2019年 リニューアル版
【 愛知 E16A 瑞雲11型 水上偵察機 について 】
●日本海軍は、簡単な航空兵装だけで運用が可能で、前進拠点において飛行場の整備の手間や時間を必要としないことから水上機を重視していました。
●この水上機を重視する方針は他国の海軍も同様でしたが、水上機と陸上機及び艦上機の性能の差が開くようになると、徐々に陸上機と艦上機に重きが置かれるようになります。
●もちろん、日本海軍においてもこの水上機の性能の限界について認識はしていましたが、上記のような水上機の利点も捨てがたく、水上機の性能向上を図るべく開発を継続します。
●1940年、日本海軍は爆撃機並みの能力を持つ水上機の開発を開始、これは単に爆弾の積載のみを意味しているのではなく、急降下爆撃を行うことができる能力をも兼ね備えた機体で、世界中でもそのような機体は存在しておらず、当然のことながら開発は難航します。
●設計陣の努力の結果、1942年3月に試作機が完成、試験を経て1943年8月に水上偵察機「瑞雲11型」として制式採用されました。
・ 「瑞雲11型」は、1300馬力の空冷エンジン「金星54型」を搭載、水上機ながらも最大速度は448km/hという性能を持ちました。
・ 「瑞雲11型」の最大の特徴は急降下爆撃機としてフロートの支柱部分にダイブブレーキを装備、急降下爆撃の際にはこれが左右に展開するシステムとなっています。
・ 主翼に水上機としても急降下爆撃機としても異例な空戦フラップを装備しており、空戦能力も重視した機体でした。
●「瑞雲11型」は1944年春頃から部隊配備が始まり、航空戦艦「伊勢」「日向」に搭載することを予定していました。
●しかし、1944年10月のレイテ沖海戦の前に「瑞雲11型」を装備する航空隊はフィリピン方面に転出、航空戦艦「伊勢」「日向」は搭載する機体のないままレイテ沖海戦に挑んでいます。
●フィリピンでの「瑞雲11型」は、偵察任務や夜間攻撃などに活躍、特に魚雷艇への攻撃ではその威力を発揮し、絶対的に不利な状況下で一定の戦果を挙げることに成功しました。
●太平洋戦争後期においては、水上機を使用する場面は極めて限定され、アメリカ軍の制空権下では陸上機ですら活躍の機会は少なく、そのような中で一定の戦果を挙げたことは本機の優秀さを物語るものと言えるでしょう。