海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご 新装備パーツ付き
「海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご 新装備パーツ付き (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ No.J055SP )」です
●海上自衛隊のイージスシステム搭載ミサイル護衛艦「あたご型」の1番艦「DDG-177 あたご」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット。
●イージス護衛艦「こんごう型」の改良型として建造された「あたご型」のネームシップ「DDG-177 あたご」を再現、「こんごう型」を継承した「フェーズドアレイレーダー」装備した大型の艦橋構造物と、新たに格納庫を設置、ステルス性の高い塔状のマストに改装した、「あたご型」固有のシルエットを再現した内容になっています。
●ピットロード社製「海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご」をベースに、2018年新金型の「海上自衛隊 艦船装備セット 1」と、マスト部の「AN/SPQ-9Bレーダー」「NOLQ-2B ESM」及び「電波吸収材」「救命浮標自動落下装置」の新規パーツをセットしたSPバージョンになります。
【 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご 新装備パーツ付き (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ J55SP) 概要 】
●新着艦標識に改めた2013年以降の「あたご」の姿を再現。
●洋上モデル、フルハルモデルを選択して作成可能。
●より精緻なモールドでディテールを再現した新規パーツをセット、主な変更パーツは
兵装:「Mk.45 5インチ単装砲」「90式対艦誘導弾」「68式 3連装短魚雷発射管」「チャフ発射機」「ファランクス」「M2機銃」
電子装備類:「SPG-62 イルミネーター」「NORA-1 衛星通信アンテナ」「AN/SPQ-9Bレーダー」「NOLQ-2B ECM」「OPS-20C レーダー」「USC-42 アンテナ」「衛星テレビアンテナ」「射撃指揮装置」
艦載艇 : 「膨張式ボート」「複合艇」「内火艇」
その他 : 「ヘリ着艦表示灯」「アンカー」「旗竿」「舷梯」
など、となっています。
●マーキングは「DDG-177 あたご」1隻分。
●同スケールの艦載ヘリコプター「SH-60J」が2機付属。
【 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご 新装備パーツ付き (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ J55SP) プラモデルの内容 】
●海上自衛隊のイージス護衛艦「DDG-177 あたご」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
■ DDG-177 あたご 概要
●海上自衛隊の艦艇を積極的にモデル化してきたピットロード社のリサーチと、実艦への深い造詣を背景にイージス護衛艦「DDG-177 あたご」を再現、全体のシルエットを捉えながら、ところどころを新金型で造型した「海上自衛隊 艦船装備セット 1」に置き換えて、より細かなディテールを再現可能な内容となっています。
・ 「海上自衛隊 艦船装備セット 1」各パーツの「DD-177 あたご」への取り付け箇所は組立説明書内に記載しています。
●同スケールの艦載ヘリコプター「SH-60J」が2機付属しています。
■ DDG-177 あたご 全体構造
●「DDG-177 あたご」は、喫水線以下も再現したフルハルモデルと、喫水線から上を再現した洋上モデルとを選択して製作することができます。
●「DDG-177 あたご」の船体部は、船体上部と船底部の上下にブロック分割したパーツ構成となっています。
●上甲板上に設置された「艦橋構造物」「マスト」「主砲」「後部構造物(第2煙突)」などを個別にブロック化して再現、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます。
●上甲板は、各上部構造物の基本構造を含め全通式に一体成型化したパーツで再現しています。
・ 上甲板には、主砲台座、波除けなどのディテールを再現している他、アンカーチェーン、ボラードなどのディテールを丁寧なモールドで再現しています。
・ 船体側面は、舷窓を設けていない舷側部をなんらモールドを施さずにフラットな形状で再現、艦首と左側面部にはホースパイプをモールド化して再現しています。
・ 船体後部の飛行甲板は実艦を反映して段差をつけた形状で再現、甲板上にはドット状の突起を微細なモールドで再現し、甲板脇にはミニオランダ坂と呼ばれている傾斜を再現しています。
・ 船体前後の「VLS Mk.41」は甲板上にモールド化して再現、区画しているセルのハッチも微細なモールドで再現しています。
・ 甲板上の歩行帯はパーツ上に凸モールド化して区分けしていますが、歩行帯を再現したデカールも付属しています。
●船底部は、船体上部の下につける洋上モデル用のフラットな船底パーツと、フルハルモデル用の船底パーツの2種をセット、選択して使用することができます
・ フルハルモデル用の「スタビライザー」「スクリュー」「舵」「推進軸」などを別パーツ化して再現しています
■ DDG-177 あたご 艦上構造
●前部構造物
・ 多面形の艦橋部分をできるだけ簡単に組みたてる事ができるように、艦橋構造物の側面と下部そして第1煙突部分を船体上部パーツと一体化して成型、ここに艦橋前面、後面などのパネル面を貼り付ける構成になっています。
・ 艦橋は2層に分割して構成、構造物の上に取り付けます。
・ 艦橋窓は、窓枠部分を凸モールド化して再現。
・ 艦橋前部には「SPY-1D フェイズドアレイレーダー」や防水扉、梯子、などを凹凸を交えたモールドで再現しています。
・ 艦橋構造物側面と後面のルーバーを別パーツ化して再現、スリット形状をモールド化して再現しています。
・ 煙突のトップ部分も別パーツ化、大小並んだ排気筒を立体化したモールドで再現しています。
・ 前部構造物に配置する「CIWS ファランクス」(×1)、「チャフランチャー」(×4)、「USC-42衛星通信アンテナ」(×1)、「NORC-4B スーパーバンドアンテナ」(×2)、「NORA 1 スーパーバードアンテナ」(×2)、「NORQ-1C スーパーバードアンテナ」(×2)、SPG-62 イルミネーター」(×1)、「探照灯」(×1)などを別パーツ化して再現、微細なパーツながら、それぞれの特徴を最大公約数的なフォルムで再現しています。
●メインマスト
・ メインマストは、塔状に成型したマスト本体パーツに、ヤード、各フラットを取り付ける構造となっています。
・ メインマストに装備する「NOLQ-2B EMS」(×1)、「ORQ-1 ヘリコプター用データリンク装置」(×1)、「AN/SPQ-9B レーダー」(×1)、「OPS-28E 対水上レーダー」(×1)、「OPS-28D 水上レーダー」(×1)などを別パーツ化して再現、微細なパーツながら雰囲気のよい形状で再現しています。
・ 「NOLQ-2 電子戦装置」や「LINK16アンテナ」などで構成されるマストの頂部は一体成型のパーツで再現しています
●後部構造物
・ 後部構造物は上甲板パーツと一体成型化して再現、これに第2煙突のトップや後部パネル、フラット類を取り付けます。
・ 煙突のトップ部分は大小並んだ排気筒を立体化したモールドで再現しています。
・ 後部構造物側面に設置した煙突換気孔、ガスタービン用の吸気口は別パーツ化、スリット形状をモールド化して再現しています。
・ 後部構造物に装備する「CIWS ファランクス」(×1)、「Mk.41 VLS」(×1)、「SPG-62 レーダー」(×2)、「水平燈」(×2)、「NORQ-1衛星アンテナ」(×1)などを別パーツ化して再現しています。
■ DDG-177 あたご 兵装類
●主砲塔部 「Mk.45 5インチ単装砲」 ×1
・ 砲身と砲塔、砲塔基部で分割したパーツで再現しています。
●対水上ミサイル 「ハープーン 4連装発射機」 ×2
・ 上下2本のキャニスターを支柱を含めて一体成型のパーツで再現、左右で連結して4連装の「ハープーン発射機」を再現します。
●近距離防御兵器 「CIWS ファランクス」 ×2
・ 銃身を含めた本体、架台、基部の3分割したパーツで再現、艦橋前と後部構造物の後端に装備します。
●魚雷発射管 「68式 3連装短魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は上下に分割したパーツで再現、上甲板後部に配置します。
●膨張式ボートコンテナ ×6
・ ボートコンテナは格納状態のボートと射出レールで分割したパーツ構成。
・ 船体中央後部に右舷4連、左舷2連のボートコンテナを装備します。
●艦載艇 「11m作業艇」 ×2
・ 上甲板中央部に装備しており、ボートダビットは別パーツで再現しています
●ボート「RIB複合型作業艇」
・ 後部構造物後部に装備、一体成型のパーツで再現し、ジブクレーンは別パーツ化しています。
■ その他艤装類
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ アンカー
・ 受給ポスト
・ プロペラガード
などを別パーツ化して再現しています。
■ DDG-177 あたご に付属する航空機
●「DDG-177 あたご」の搭載ヘリコプターとして
・ 「SH-60J 哨戒ヘリコプター」 ×2
が付属しています。
・ 「SH-60J」の機体本体は左右に分割したパーツで構成、メインローター、テールローター、ランディングギア、水平尾翼を別パーツ化しています。
・メインローターは展開した状態と、畳んだ状態の2種のパーツが付属、選択して使用することができます。
・ 「SH-60J」用の「短魚雷」「磁気探知機」を再現したパーツも付属しています。
■ ディスプレイ台
●フルハルモデル作成時、完成後に見栄え良く飾ることができるディスプレイス台をセット、完成した「こんごう」をそのまま載せてディスプレイすることができます。
・ 飾り台はプラスチック製のパーツ、台形の台座部分に大きく広がったYの字型の飾り脚を取り付けるパーツ構成になっています。
【 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご 新装備パーツ付き (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ J55SP) 塗装とマーキング 】
●カラーでプリントした「マーキング・塗装ガイド」が付属。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mr.カラー)。
●デカールは「DDG-177 あたご」1隻分が付属。
・ 艦名、ハルナンバー、ヘリ甲板の表示線、甲板上の歩行帯などをデカールで再現しています。
・ 艦首旗竿に取りける「日章旗」と、艦尾旗竿に取り付ける「自衛艦旗」のデカールも付属しています。
・ 上部構造物類を取り付ける前に「歩行帯デカール」を貼付すると、比較的簡単に歩行帯ラインをマーキングすることができます。
・ デカール貼付の際には事前に周囲のニスをカッターナイフで切除してから「デカール軟化剤」を併用するとフィットさせやすくなります。
【 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご 新装備パーツ付き (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ J55SP) パッケージ内容 】
・ 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご ×1
・ SH-60J 哨戒ヘリコプター ×2
・ 海上自衛隊 艦船装備セット 1 ×1組
・ ディスプレイスタンド ×1
・ デカールシート ×2
・ あたご 組立説明書 ×1
・ マーキング・塗装ガイド ×1
【 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご 新装備パーツ付き (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ J55SP) 製品仕様 】
●プラスチックモデル組立キット
●製品素材 : PS
●パーツ成型色 : ライトグレー
●「DD-177 あたご」の完成時のサイズ
・ 全長 : 236mm
【 海上自衛隊 イージス護衛艦 あたご型 について 】
●米ソ冷戦時代、海上自衛隊ではシーレーン防御を最大の目的としており、その最大の脅威は潜水艦と捉え、護衛艦は対戦能力が重要視されていました。
●このため、6隻から8隻で編成される各護衛隊群には、艦隊防空の要となるミサイル護衛艦が1隻配備されるか、もしくは1隻も存在していない状況が長らく続きました。
・ これは、防空任務は航空自衛隊が担当することとなっており、ソ連から太平洋方面の船舶を爆撃機などにより破壊するには日本列島の防空圏を通らざるを得ず、或る意味真っ当な判断でした。
・ また、ミサイル護衛艦の建造は、通常の護衛艦よりも費用が高く、予算の少ない自衛隊としては仕方がないことでもありました。
●しかし、冷戦後期、ソ連軍の爆撃機「Tu-22M バックファイアー」などが極東方面に配備され始めると艦隊防空の重要性が認識されるようになり、あまりにも貧弱な防空体制に大きなメスが入れられ、それによって誕生したのがイージス艦「こんごう型」です。
・ 「こんごう型」が建造される前のミサイル護衛艦は「あまつかぜ」「たちかぜ型」「はたかぜ型」で、基本的に1つの目標ずつにミサイルを発射、誘導させることしかできず、多数の航空機やミサイルの同時攻撃には対処できませんでした。
・ それに対して「こんごう型」は多数の飛行目標を同時捕捉、攻撃、そして誘導を行うことができるイージスシステムを搭載、「こんごう型」の登場により海上自衛隊の艦隊防空能力は飛躍的に向上しています。
●ところが、1991年にソ連邦が崩壊、それに伴って冷戦体制は終結し、一瞬世界は平和の時代に向かうものと思われました。
●このため、ソ連軍の脅威がなくなり、建造費が高い「こんごう型」は存在意義が問われるようになります。
●しかし、アメリカとソ連という2大国体制が崩れたことにより、各国のエゴや民族、宗教問題により世界各地で紛争が多発、極東の日本においてもその周辺事情は冷戦時代よりも厳しさを増してしまいました。
●また、自衛隊の役割も従来のような専守防衛のみではなく、海外における支援、災害派遣、護衛任務などが必要とされ、防空能力と情報処理能力の高い「こんごう型」は必要不可欠な存在となっています。
●「こんごう型」は4隻が建造、続いて従来のミサイル護衛艦「たちかぜ型」の退役艦の代替として建造されたのが「あたご型」です。
・ この「あたご型」は、「こんごう型」を踏襲した改良型となる艦で、「こんごう型」ではヘリ甲板のみを装備していたのに対してヘリコプターを収容できる格納庫が増設、メインマストは従来のトラス状に代わり、ステルス性の高い塔状となりました。
・ また、主砲は「こんごう型」のイタリア製の「オート・メラーラ」からアメリカ製の「Mk.45」へと変更、発射速度は減少しましたが、射程距離が1.5倍に拡大、攻撃力が向上しています。
●「あたご型」は、最新のイージス艦として極めて高い防空能力と情報処理能力を備え、艦隊防空だけではなく、日本を守る艦として運用されているのです。
【 海上自衛隊 イージス護衛艦 DDG-177 あたご について 】
●ミサイル護衛艦「あたご型」の1番艦「DDG-177 あたご」は、三菱重工長崎造船所で2004年に起工、2007年3月に竣工後、第3護衛隊群第63護衛隊に編入、舞鶴基地に配備されました。
●ところが、配備早々の2008年2月「DDG-177 あたご」は千葉県沖において漁船との衝突事故を起こしてしまいます。
●2008年3月、部隊改編に従い「DDG-177 あたご」は第3護衛隊群第3護衛隊に編入、同年9月には領海内で国籍不明の潜水艦を発見、追尾を行いますが、見失ってしまいます。
●2010年5月に環太平洋軍事演習「リムパック2010」に参加、2013年にはアメリカでの統合訓練「ドーンブリッツ13」に参加しました
●2018年9月には、ハワイ諸島カウアイ島から発射された模擬弾道ミサイル標的に、スタンダードミサイルを発射、大気圏外での迎撃に成功しています。
●2019年8月時点で、「DDG-177 あたご」は従前と同様、舞鶴を母港とする第3護衛隊群第3護衛隊に所属しています。