日本海軍海防艦 鵜来 (大掃海具装備型)
「日本海軍海防艦 鵜来 (大掃海具装備型) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.SPW019 )」です
●「日本海軍海防艦 鵜来 (大掃海具装備型)」です
●太平洋戦争後半における帝国海軍の「海防艦 鵜来型」の「掃海具装備型」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
・ 「海防艦 鵜来型」のパーツを2隻分セットしています
●船団護衛用の艦として潜水艦を死闘を交え、帝国海軍を陰から支えた「海防艦 鵜来型」を再現、対空戦闘と対潜水艦戦闘に特化した小型の船体を再現した内容となっています【 「海防艦 鵜来型」について】
●帝国海軍において「海防艦」という艦種は2種類に分かれており、旧式の戦艦や装甲巡洋艦を格下げして防御用の艦としたタイプと、船団護衛用の護衛艦のタイプとが有りました
・帝国海軍には、船団を守る「護衛艦」という艦種が設定されておらず(欧米では、フリゲート艦、護衛駆逐艦[エスコート艦]、コルベット艦がある)、「駆逐艦」「水雷艇」「海防艦」「駆潜艇」が船団護衛に当たりましたが、徐々に船団護衛の主役は「海防艦」へと移っていくことになります
●当初、この護衛艦タイプは北方での漁業権益を守る艦として作られましたが、その性能から船団護衛に用いられ、しだいにこの任務に特化するようになります
●南方の各地が占領されると、輸送航路が急速に拡大、「駆逐艦」は第1線へと投入され、更には敵潜水艦の度重なる出現により、「海防艦」の必要性が高まりました
●護衛艦タイプの「海防艦」の最初の型である「占守型」「択捉型」では、漁業権益艦の特徴を色濃く残しており、その次の型となる「御蔵型」から北方用の特殊装備が省かれ、汎用型の船団護衛用として造られています
●しかし、この「御蔵型」は、まだ戦前の設計思想に基づき建造されていたため、1隻を建造するのに9ヶ月が必要となり、大量の同系艦を必要とする海防艦としては建造効率が悪いものでした
●そこで、戦時簡易生産型として戦争後期から建造が行われたのが「海防艦 鵜来型」です
●この「鵜来型」では、船体各部の簡略化を行いながら性能自体は従来型を維持、建造方法も日本で始めてブロック工法が用いられ、大幅な建造日数の短縮化が図られました
●このことにより、「鵜来型」は1944年から1945年にかけて合計20隻が建造、その後の建造のマスプロ化を更に進めた「丙型」「丁型」の基礎となります
●「海防艦 鵜来型」は、「航空母艦 赤城」や「重巡洋艦 青葉」などに搭載された「10年式 45口径 12cm高角砲」を単装で1門、連装式で2門の、合計3門を搭載、これは生産の向上を図るために余剰兵器(この頃の帝国海軍の艦艇は新型の「89式 40口径 12.7cm高角砲」を装備していました)となっていた同砲を利用したもので、対艦戦闘能力は新型砲と変わらない性能を持っています
●「海防艦 鵜来型」で重視されたのが対潜水艦装備であり、各種爆雷投下装置の他に、水中聴音機、水中探信機を装備、爆雷は120個搭載されるなど、帝国海軍の艦艇の中でも最も対潜水艦装備が充実していました
●「海防艦 鵜来型」は、大戦後期の船団護衛任務に活躍、圧倒的な連合軍の制空権、制海権下にありながら、時には自身の身を犠牲としてその任務に従事しました
・ 「海防艦」は、敵潜水艦が跳梁跋扈する海域で行動するという危険な任務に就いたため、損失艦も多かったのですが、「鵜来型」は20隻中3隻が戦没したのみで、海防艦の各型の中では最も損失率の低い艦として知られています【 「日本海軍海防艦 鵜来 (大掃海具装備型)」のキット内容について 】
●この帝国海軍の海防艦「鵜来型」の「掃海具装備型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社が長年培ってきた小型艦を中心とした艦船モデル技術により「海防艦 鵜来型」をシャープに再現、小柄な船体に対空兵装と対潜設備を中心とした武装を持つ、海防艦の特徴的なシルエットが表現された内容となっています
●ピットロード社製「日本海軍海防艦 鵜来型 (三式投射機装備型)」をベースとし、「掃海具(パラベーン)装備型」を再現するために船体の一部を改修したバリエーションキットとなります
・ ベースとなったキットとは、甲板後部の爆雷投下器部分が異なっており、「掃海具装備型」として装備された爆雷投射器、装填台、パラベーンは別パーツとなっています
●「海防艦 鵜来型」の「掃海具装備型」のパーツが2隻分セットされています
●喫水線から上が再現されたウォーターラインモデルです
●「海防艦 鵜来型」は、上甲板と船体とが一体成型されています
・ 上部構造物は別ブロック化したパーツ構成となっています
●船体部は、喫水線部分までが再現されています
・ 船底部は、 ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●甲板上には、主砲塔台座などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、ボラード、アンカーチェーン、波除けなどのディテールがモールドされています
●上甲板上の構築物となる「艦橋」「前部構造物」「後部構造物」「主砲部」「煙突部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「海防艦 鵜来型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は、上下分割式で、トップの測距儀は別パーツとなっています
・ 艦橋の窓枠がモールドで再現されています
●前部構造物
・ 前部構造物は左右分割式です
・ 構造物側面には窓、扉などがモールドされています
・ 前部の対潜砲(迫撃砲)及び台座は別パーツです
・ 側部の機銃座は、スポンソン部と下部の支柱の2パーツで構成
・ 「25mm 3連装機銃」(×2)、「25mm単装機銃」(×1)、「80mm迫撃砲」×1が付属
●後部構造物
・ 後部構造物は左右分割式で、上部の機銃用ブルワーク及びスポンソン部は別パーツです
・ 側面には窓、扉などがモールドされています
・ 後部構造物を構成する「25mm 3連装機銃」(×3)、パラベーン(×2)が付属
●中央構造物
・ 中央構造物は船体部分に一体成型されています
・ 探照灯、探照灯台座、方位測定器は別パーツです
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です
・ メインマスト用の「22号電探」(×1)、後檣用の「13号電探」(×1)が付属しています
●煙突
・ 煙突は、本体とトップ部の2分割式です
・ 副管は別パーツ化されています
●主砲塔部「45口径 10年式 12cm単装高角砲」 ×1、「45口径 10年式 12cm連装高角砲」 ×1
・ 砲塔はシールド部もしくは砲架部と、砲身部分との分割式です
●機銃「25mm 3連装機銃」 ×5、「25mm単装機銃」 ×1
・ 3連装機銃は銃身部と機銃架の2分割式です
・ 単装機銃は一体成型となっています
●爆雷投射器、爆雷装填台、爆雷投下器
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 6m内火艇×1、6mカッター×2が付属
・ 「海防艦 鵜来型」に搭載はされませんが、17m内火艇×1を再現したパーツも付属しています
●艦首、艦尾旗竿
●錨
●艦尾パラベーン
●リール
など
●艦尾の軍艦旗を再現したデカールが付属
●塗装指示を記したカラーシートが付属しています
●スポット再生産品