ドイツ Sd.kfz.265 1号指揮戦車
「ドイツ Sd.kfz.265 1号指揮戦車 (プラモデル) (FTF 1/72 AFV No.PL1939-004 )」です
●第2次世界大戦初期におけるドイツ軍の指揮戦車「1号指揮戦車」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●車両間、部隊間の通信能力を重視し、大戦初期のドイツ電撃戦の要となった「1号指揮戦車」を再現、「1号戦車B型」をベースとして箱型の構造物を設けた特異な姿を表現した内容となっています
【 「Sd.Kfz.265 1号指揮戦車」について 】
●ドイツ軍は、長期戦となり国力の関係から敗北した第1次世界大戦の戦訓から、1935年の再軍備化の際に機動戦を展開して短期間で戦争を終結させるという作戦大綱を立案、それに沿って装備は開発、生産されることになります
●この機動戦では、戦車部隊を中核としてその機動力により戦線を突破し、敵後方へと浸透するというものであり、諸兵連合による部隊間の連携から、車両間と部隊間の通信能力が重要視されました
●このため、ドイツ軍では通信能力を強化した車両が多く作られ、戦車部隊用として部隊間の通信能力を持たせた車両が「1号指揮戦車」です
●「1号指揮戦車」は、その名の通り、通信能力だけではなく戦車部隊の指揮を行う役割も持ち、「1号戦車」の車体をベースに銃塔を撤去、戦闘室が上部に大きく拡大され、大型の無線機などが装備されました
●「1号指揮戦車」は、ポーランド戦、フランス戦を中心に第1線で活躍、ただし武装が機銃1丁で装甲も薄いことから独ソ戦頃からは徐々に姿を消し、「3号戦車」をベースとした指揮戦車にその座を譲っています
【 「ドイツ Sd.kfz.265 1号指揮戦車」のキット内容について 】
●このドイツ軍の指揮戦車「1号指揮戦車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●足周りと車体の主要部は一体成型を多用してパーツ数を抑え、車体上のディテールはかっちりとしたシャープな彫刻、小型の「1号指揮戦車」をミニスケールに沿って再現した内容となっています
●FTF社は、東欧系メーカーながらかっちりとした繊細な彫刻と、実車のポイントを押さえた造形により、小粒な「1号指揮戦車」の姿を気軽に楽しむことができるでしょう
・ 総パーツ数は19点ですので、1時間程度で組み立てることが可能、週末モデリングやちょっと時間が空いた際の模型製作に適したキットです
●「1号指揮戦車」は、「戦闘室上部」「車体」「左右の足周り」の4ブロックで構成されています
【 戦闘室上部 】
●戦闘室上部は、「1号指揮戦車」としての箱型の形状を再現、側面のクラッペなどがスケールに沿ってシャープに彫刻されています
●戦闘室上部は一体成型となっており、上部のハッチ部分は別パーツ化されています
・ 側面ハッチは別パーツ化して再現
・ 機銃は、マウントを含めて一体成型のパーツとなっています
【 車 体 】
●車体は、「1号指揮戦車」の車体レイアウトを再現、各ハッチ、視察クラッペ、フェンダーの滑り止めパターン、表面上のリベットなどがメリハリのあるモールドで彫刻されています
●車体は、上下及び後部パネルの3分割式となります
・ フェンダーは、上部パーツに一体成型されています
・ 車載工具類は、車体上にモールドにて再現
・ 排気管、アンテナケース、前照灯、後部の軸などが別パーツ化、排気管にはカバー部のパンチング状の穴が彫刻されています
【 足周り 】
●足周りは、サスペンション、転輪、履帯などが一体成型により再現されています
・ 履帯は、表面の滑り止めと裏面のセンターガイドが再現
【 塗装とマーキング 】
●ボックス裏側には、「1号指揮戦車」のドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が記載されており、国籍マークを再現したデカールが付属しています
●2014年 完全新金型 (FTF社製「ドイツ 1号戦車 A型」とは車体のベースが違いますので、異なる金型となります)
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【 「ドイツ Sd.kfz.265 1号指揮戦車」のワンポイント 】
●キットでは、戦闘室上部と車体とが分割されていますが、ボックスに描かれているように「1号指揮戦車」の戦闘室は上下に分割されていません
●腕のあるユーザーの方は、上下の接合ラインをパテで埋めて整形すると、より雰囲気が向上することでしょう