T-64BM ブラート ウクライナ 主力戦車
「T-64BM ブラート ウクライナ 主力戦車 (プラモデル) (SKIF 1/35 AFVモデル No.212 )」です
●現用ウクライナ軍の主力戦車「T-64BM ブラート」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「T-64B」をベースにしたウクライナ軍独自の改修型となる「T-64BM ブラート」を再現、独自開発となる爆発反応装甲「ニージュ」を装備した独特のフォルムを表現した内容となっています【 「T-64BM ブラート」について 】
●1960年代中頃、ソ連軍はそれまでの「T-54/55」「T-62」とは全く異なる新型戦車「T-64」を開発します
●この「T-64」は、当初115mm滑腔砲を装備していましたが、改良型となる「T-64A」では125mm滑腔砲へと変更、複合装甲による強力な防御力と、125mm滑腔砲の威力、そして自動装填装置の採用は性能的には戦後第2世代戦車のトップの地位を占め、そのコンパクト性を重視した思想はその後のソ連軍戦車の指針ともなりました
●「T-64A」に続き、この改良型である「T-64B 戦車」が1970年代後半に登場、同車は主砲発射方式による対戦車ミサイル「9M112 コブラ」を搭載しており、外観上は同ミサイルの照準装置を砲塔上に搭載しているのが特徴となっています
●ただし、出現当時は防御力に優れた「T-64」シリーズでしたが、その後の対戦車ミサイルの改良などで徐々に防御力の不足が指摘されるようになりました
●ソ連軍では、防御力を強化する方式として、対戦車ミサイルやロケット、そして成型炸薬弾などの化学エネルギー弾に対抗するための軽量の爆発反応装甲「コンタークト 1」を開発します
●この「コンタークト 1」は、基本的に対化学エネルギー弾に対抗するためのものであり、徹甲弾などの運動エネルギー弾には効力は無かったのですが、その後に登場した改良型の「コンタークト5」では爆発反応部分を2層式として運動エネルギー弾に対しても一定の防御効果を持たせることに成功しています
●「T-64B」の防御力強化型としてこの「コンタークト 5」を取り付けたタイプとして「T-64BV」が1980年代に登場、アフガニスタン戦やチェチェン紛争などに投入されています
●1980年後半、ソ連邦はいわゆる東側諸国の連邦体制が崩壊、これに伴いウクライナは独立国家となります
●ウクライナはソ連邦時代に西部では穀倉地帯、東部では重工業を担っていたことから、ソ連邦の中でも重要な地域であり、生産コストが高いために少数しか生産されなかった「T-64」も配備されており、旧ソ連軍から独立したウクライナ軍も引き続いて「T-64」を装備していました
●ウクライナは、その独立経緯と経済からロシアとの関係が深いながらも、独立国家として独自に兵器開発を行うようになり、「T-64B」をベースとした防御力向上型として開発されたのが「T-64BM ブラート」です
●この「T-64BM ブラート」では、ウクライナ独自で開発した爆発反応装甲「ニージュ」を装備、この「ニージュ」は「コンタークト 5」よりも更に防御能力が向上し、対戦車ミサイルなどの化学エネルギー弾はもちろん、「APDSFS弾」のような運動エネルギー弾に対しても一定の防御力を擁していると言われています
●また、爆発反応装甲に対抗するために弾頭部分をタンデム配置とした対戦車ミサイルにも有効となっており、高い防御力を誇っています
●そして、「T-64BM ブラート」は、爆発反応装甲「ニージュ」の他に、最新式の射撃指揮装置なども装備し、主砲もウクライナ製となる「KBA-3」へと換装されています
●「T-64BM ブラート」は、2005年から配備が行われ、ウクライナ軍の主力戦車として運用、同軍における戦車戦力の中核となっています【 「T-64BM ブラート ウクライナ 主力戦車」のキット内容について 】
●この現用ウクライナ軍の主力戦車「T-64BM ブラート」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●東欧系のSKIF社のキットとして鋳造肌表現やパーツ構成などにおいて素朴さを持つものの、追加装甲やエンジングリルのメッシュなどのディテールが繊細かつシャープなモールドで彫刻された内容となっています
●砲塔前部の爆発反応装甲はレジン製パーツとエッチングパーツとで再現されています
●「T-64BM ブラート」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、梨地状により鋳造肌が表現され、爆発反応装甲及び追加装甲のボルトなどがシャープに彫刻されています
●「KBA-3」の砲身は上下2分割のパーツで構成
・ 防盾は一体成型のパーツでで再現され、防塵カバーがない状態を再現
・ 砲身は上下に可動させることができます
●砲塔は上下分割のパーツ構成、これに砲塔周囲の各装備品を取り付けます
・ 砲塔天板部や後部の追加装甲が彫刻で再現されています
・ 車長ハッチ、砲手ハッチは別パーツ化され、開閉状態を選択して組み立てることができます
・ 各サイトは別パーツにて再現
・ 対空機関銃は、機銃架、弾薬箱、薬莢受けなどもも含め9パーツで構成
・ スモークディスチャージャーは個別にパーツ化されています
●爆発反応装甲は、各ブロックごとにパーツ化されています
・ 砲塔前部の部分は、楔形に一体成型されたレジン製パーツに、エッチングパーツで再現された前部の垂れを個別に接着する方式となります
【 車体上部 】
●車体上部は、天板部の追加装甲やエンジングリルのメッシュなどが繊細なモールドで彫刻されています
●車体上部は、フェンダー部も含めて一体成型のパーツで再現
・ フェンダー上の雑具箱は別パーツです
・ エンジングリル部はモールドにて再現
・ 操縦手ハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ ライトガードは、エッチングパーツとなっています
●車体前部の爆発反応装甲は1パーツで再現
・ サイドスカートの爆発反応装甲は、サイドスカートに一体成型されています
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 車体前面にはドーザーブレードのアタッチメントがモールドされています
・ サスペンションアームは別パーツとなっています
・ 各転輪、起動輪及び誘導輪は、左右パーツとハブキャップの3分割式で、ハブキャップの内部のリングパーツをサスペンションアームに接着することで、転輪部を可動とすることができます
【 履 帯 】
●履帯は、軟質素材製のベルト式履帯が付属しています
●ライトガード、爆発反応装甲の垂れの部分などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●説明書には、ウクライナ軍仕様となる「T-64BM ブラート」の塗装例が1種記載されており、車体番号などを再現したデカールが付属しています
●2014年 完全新金型