マーモンヘリントン Mk.2 四輪駆動装甲車 中東仕様 ボーイズATガン装備
「マーモンヘリントン Mk.2 四輪駆動装甲車 中東仕様 ボーイズATガン装備 (プラモデル) (IBG 1/35 AFVモデル No.35022 )」です
●「マーモンヘリントン Mk.2 四輪駆動装甲車 中東仕様 ボーイズATガン装備」です
●第2次世界大戦初期におけるイギリス軍の装輪式装甲車「マーモンヘリントン Mk.2」の「ボーイズ対戦車ライフル装備型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●南アフリカ製の装甲車として北アフリカ戦線で運用された「マーモンヘリントン Mk.2」を再現、トラックのシャーシを利用して装甲ボディと小型の銃塔を装備し、その小型の銃塔に1門の対戦車ライフルと2丁の機関銃を満載した、ユニークなスタイルを表現した内容となっています
●IBG社製「南アフリカ マーモンヘリントン Mk.2 四輪駆動装甲車」をベースとして、銃塔、武装等を新規パーツ、車体側面などを同社製「ドイツ マーモンヘリントン(e) 偵察装甲車」のパーツへと変更したバリエーションキットとなります【 「マーモンヘリントン Mk.2」について 】
●イギリスは、海外に多くの植民地を持ち、独立した自治権を持つ、カナダ、オーストラリア、ニュージランドなどでイギリス連邦を形成していました
●このイギリス連邦は、戦時の際には軍需品の生産や人員を供給することによりイギリスを支援することとなっており、イギリス軍の後ろ盾として大きな役割を務めています
●南アフリカ共和国は、イギリス連邦の一員としてヨーロッパ大陸に戦争の気運が高まった1930年代後半に自国での装輪式装甲車の開発を開始します
●この装輪式装甲車の開発は、「フォード」社の民間用トラック「4×2 3tローリー」のシャーシを利用、これに6mm~12mm程度の装甲板で構成されたボディを装備し、その上部には機関銃1丁を搭載した銃塔が備えられました
●また、車体左側面部にも機銃が装備されるという変則的な武装レイアウトを採用、本格的な軍用車両の開発が行われなかった南アフリカならではの特徴を持っていました
●この装甲車は、正式には「南アフリカ偵察車」、一般的には駆動装置の名前から「マーモンヘリントン装甲車」と呼ばれ、最初の量産型である「マーモンヘリントン Mk.1」が1940年2月から生産が開始、東アフリカ方面のイギリス植民地に配備されています
●続いて生産された「マーモンヘリントン Mk.2」では、足周りを4輪駆動型へと変更、ボディの接合方法も溶接式の部分が増やされました
●この「マーモンヘリントン Mk.2」は、独仏戦において多くの装備を失ったイギリス軍が注目、イギリス軍用として549両が生産され、南アフリカ軍用と合わせて合計887両が生産されています
●この「マーモンヘリントン Mk.2」は、北アフリカ戦線を中心に投入されましたが、武装が機関銃のみでは非力さが否めず、銃塔を改造して主武装が「ボーイズ対戦車ライフル」へと変更したタイプが主に使用されています
●この「ボーイズ対戦車ライフル装備型」では、並列もしくは独立した形態で銃塔前部に「ブレン軽機関銃」を装備、銃塔後部には対空用として「ビッカース機関銃」を搭載しています
●そして、車体後部に装備されていた機関銃は、実用性に乏しいために廃止され、その武装配置はオリジナルよりも洗練されたものとなりました
●「マーモンヘリントン Mk.2」は、軽装甲の装甲車として偵察、警戒などの任務が中心で、戦線の中心となる戦いに参加することは稀でしたが、装甲車として程度な防御力を備えた低コスト車両として広く用いられ、北アフリカ戦線での連合軍の勝利に貢献したのでした【 「マーモンヘリントン Mk.2 四輪駆動装甲車 中東仕様 ボーイズATガン装備」のキット内容について 】
●このイギリス軍の装輪式装甲車「マーモンヘリントン Mk.2」の「ボーイズ対戦車ライフル装備型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●東欧系メーカーとして素朴な印象を持たれるIBG社ながらも、同社がこれまで培ってきたミニスケールや1/35スケールのキットの製品化の経験と技術力を活かし、フロントグリルやエンジンルームのフレーム構造、機関銃の細部、銃塔のリベット、そしてタイヤのトレッドパターンなどが繊細かつシャープに彫刻され、「マーモンヘリントン Mk.2」の「ボーイズ対戦車ライフル装備型」のフォルムと車体上のディテールを細かく表現した内容となっています
●「マーモンヘリントン Mk.2」の「ボーイズ対戦車ライフル装備型」として、銃塔に「ボーイズ対戦車ライフル」と並列配置の「ブレン軽機関銃」、銃塔後部に「ビッカース機関銃」を装備した状態を再現
●銃塔、車体内部がエンジンを含めて再現されており、開口部が広い「マーモンヘリントン Mk.2」の特徴を活かしてハッチを開放して内部が見える様子を楽しむことができます
●「マーモンヘリントン Mk.2」は、「銃塔」「シャーシ」「ボディ」の3ブロックで構成されています
【 銃 塔 】
●銃塔の主要部はスライド式金型を使用した一体成型で再現され、装甲板の薄さ、側面のリベット接合構造などが再現されています
●「ボーイズ対戦車ライフル」は一体成型のパーツで構成され、機関部も再現されています
・ 「ブレン軽機関銃」は機銃本体と脚、「ビッカース機関銃」は機銃本体とグリップ部とで構成されています
・ 防盾は1パーツで再現、実車の構造に沿った固定式となります
●銃塔は上下分割式です
・ 上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
【 ボディ 】
●ボディは、「マーモンヘリントン Mk.2」としての複雑な面構成を、左右前後の4つのパネルで再現、表面部分には繊細なタッチで跳弾板の溶接跡などが表現されています
●ボディは、フロアパネルをベースとして各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ 側面ドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジンルームは補強用のフレームが再現され、エンジンルームの点検ハッチは開閉状態を選択することができます
・ 前部のフェンダーは各1パーツにて再現
・ ボディ前面パネルは一体成型で、スリット状のフロントグリルは別パーツにより開閉状態が選択できます(開状態とするとラジエターと前照灯が露出した姿となります)
・ 前照灯は2灯式に一体成型されたパーツと、クリアーパーツのガラス部とで構成
・ 後部ハッチは別パーツ化され、開閉状態を選択して組立てることができます
・ 車載工具類は、プラパーツによる工具本体と、エッチングパーツによる固定具とで構成
・ ボディ側面の小型フックはエッチングパーツにて再現
・ 側面のサンドチャンネルは、本体とエッチングパーツによる固定具、そしてプラパーツによる蝶ネジで構成されています
●前部の視察ウィンドーは、枠の部分とクリアーパーツによるガラス部とで構成されています
・ 視察ウィンドーは左右で分割され、開閉状態を選択することができます
・ ウィンドー前部に装着される防弾板は1パーツで構成され、これも開閉選択式となります
【 シャーシ 】
●シャーシは、細分化されたパーツ構成により、「マーモンヘリントン Mk.2」の足周りが再現されています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを組合す方式です
・ 前部のディファレンシャルは17パーツ、後部のデファレンシャル部は18パーツで構成され、その構造を細かく再現
・ リーフ式サスペンションは、サスペンション本体と基部とで構成
・ 前輪のステアリングは固定式です
【 内部再現 】
●以下の車体内部が再現されています
・ エンジン及びトランスミッション(20パーツ)
・ ラジエター
・ 無線機(前部のガードはエッチングパーツ)
・ 前部座席
・ 各バッテリー
・ 後部収納箱
・ 操縦席の各種レバー、ペダル、ハンドル
・ 機関銃の機関部及びグリップ
など
【 タイヤ 】
●各タイヤは、タイヤ本体とホイール部分の2分割式で、タイヤ本体にはスライド式金型を使用し、凹凸ある彫刻でトレッドパターンが再現されています
・ 両パーツ共にプラパーツです
●視察ウィンドー、前照灯のガラス部などを再現するクリアーパーツが付属
●車載工具の固定具、車体側面の小型フック、無線機のガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「マーモンヘリントン Mk.2」の「ボーイズ対戦車ライフル装備型」のマーキングとして、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第2ニュージーランド師団 騎兵連隊 (ギリシャ / 1941年4月)
・ 所属不明 (シリア・アレッポ / 1941年7月)
・ 第2ニュージーランド師団騎 兵連隊 (ギリシャ / 1941年4月)
●説明書の塗装例に基づく、車体番号、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2014年 一部新金型