アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー
「アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー (プラモデル) (タミヤ タミヤ イタレリ シリーズ No.37020 )」です
●第2次世界大戦後期におけるアメリカ軍の軽戦車「M24」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●アメリカ軍の軽戦車「M3/M5」シリーズと一線を画す画期的な軽戦車として登場した「M24 チャーフィー」を再現、避弾経始を考慮したデザインと、トーションバーサスペンションの足周りを備えた、近代的なフォルムを再現した内容となっています
●イタレリ社製「アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー」をベースに履帯とデカールを変更、タミヤ社製のアクセサリーパーツやフィギュアを追加したバリエーションキットです
・ 履帯はイタレリ社製、デカールはタミヤ社製となります
●本キットで再現している「M24」は
・ 砲身は砲口リングが付いた「後期型」
・ フェンダーは周囲にマッドフラップを付けた「大戦時仕様」
・ 履帯は、全鋼製のダブルピン履帯「T72」を装着
・ 車体後部にはラック及びバスケットを装備していない
・ 車体後部の車外通話機はない
という、大戦時に準じた仕様を再現しています
【 「軽戦車 M24」について 】
●第2次世界大戦が開戦すると、アメリカ軍は将来の参戦を睨んで軍の近代化と戦力の充実化を急ピッチで進めました
●アメリカ軍は軽戦車として「M2」を装備していましたが、1940年7月にこれを発展した形の軽戦車「M3」を開発、北アフリカ戦線やフィリピン戦などに投入します
●この軽戦車「M3」は機械的信頼性の高さや使い勝手の良さなど高い評価を獲得しますが、ドイツ戦車に対しては能力の不足を露呈してしまいます
●これは、軽戦車では中戦車を中心に構成されたドイツ軍には対抗できないという証だったのですが、戦前より軽戦車を重視していたアメリカ軍の装備体系枠に準じ「M3」の改良型の軽戦車「M5」を開発、引き続いて完全新設計となる軽戦車「M24」を開発します
・ 「M24」は、従来の軽戦車「M3/M5」シリーズが「37mm砲」を装備していたのに対して、航空機搭載用の砲を転用した「75mm戦車砲 M6」を搭載、この砲は中戦車「M4」の「75mm戦車砲 M3」と同じ砲弾を使用し、軽戦車としては破格の火力を持っていました
・ 装甲は軽戦車「M3/M5」シリーズと大差がないものの、全体に渡って避弾経始を考慮したデザインへと変更、軽戦車としては良好な防御力を備えていました
・ エンジンはコンパクト性を実現するために、110馬力のガソリンエンジンを2基装備する方法を採用、足周りは最新の懸架装置であるトーションバーサスペンションを装備しています
・ そして、「M24」の特徴の一つが、当事では珍しかったオートマチックトランスミッションの採用で、エンジンからの若干のパワーロスは発生するものの、操縦手への負担は大幅に低減し、軽快な機動性能を発揮しました
●「M24」は1944年3月から生産を開始、順次ヨーロッパに向けて輸送が行われました
●しかし、前線のアメリカ軍本部は部隊が習熟訓練のために一時的に戦線を離脱するのを嫌って「M24」への更新を棚上げとしたため、「M24」はイギリス本土もしくは戦線後方の兵站基地に留め置かれたままという状況になってしまいます
●1944年12月、ドイツ軍はベルギーのアルデンヌ地方において大反攻作戦を実施、「バルジの戦い」とも言われるこの戦いの緒戦においてアメリカ軍は大きな損害を受けてしまいます
●この際、戦力を消耗した戦車部隊が後方の兵站基地において「M24」を受領して戦線へと復帰、これが「M24」の実戦デビューとなりました
●1945年に入ると急速に「M24」への更新が進み、「ライン川渡河作戦」などの参加、強力な火力と良好な防御力、そして優れた機動性能により活躍しています
●戦後、「M24」は西側諸国を中心に供与もしくは輸出が行われ、各国の戦車部隊運用の確立や乗員の育成などに大きく寄与しました
●また、朝鮮戦争、インドシナ戦争、ベトナム戦争などにも参加、一部の国では1980年代頃まで運用が続き、アメリカ軍ではその後の戦車開発の素地にもなったのでした
【 「アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の軽戦車「M24」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車両パーツはイタレリ社によるもので、軽戦車の車格に応じた繊細な構造の「M24」のフォルムとディテールを、パーツ数を抑えてモールドを主体とした造型で再現した内容となっています
・ イタレリ社製「アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー」のリニューアル版(第3版)で、金属製砲身の追加、モールドの一部や履帯を変更しています
・ イタレリ社製「アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー」自体もイタレリ社自らの手になる「第2版」で、初版の「M24」から「転輪」「砲塔の一部」「履帯」を変更しています
●タミヤ版として、タミヤ社製のフィギュア1体とアクセサリーパーツ、タミヤ社製のデカールが付属しています
●「M24」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●なだらかなラインを描く「M24」独特の砲塔形状を再現、砲耳や砲塔天板各部の溶接跡をモールドで再現しています
●砲身は金属製砲身となっています
・ 「砲尾」も再現、左右の「防危板」を別パーツ化しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、「吊り下げフック」「同軸機銃」は別パーツ化
・ 「防盾」は完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は、上下及び前部パネルの3パーツで構成
・ 「車長キューポラ」は砲塔上部に一体成型化して再現
・ 「車長ハッチ」「装填手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 砲塔後部の「雑具箱」は前後に分割したパーツで再現
・ 「吊り下げフック」「排莢ハッチ」「機関銃固定具」「アンテナ及びアンテナマウント」」などを別パーツ化しています
・ 機銃の「三脚架」は2パーツで再現
・ 「三脚架」に装備する「M2重機関銃」は本体とグリップの2パーツで構成、弾薬箱は3パーツで再現しています
【 車体上部 】
●大きく傾斜の付いた前面装甲が特徴の「M24」の車体上部レイアウトを再現、エンジングリルや排気管、各部の小フックなどをモールドで再現しています
●車体上部は一体成型のパーツで再現
・ 左右の「フェンダー」は周囲の「マッドフラップ」も含めてそれぞれ一体成型のパーツで再現しています
・ 「フェンダー支持架」は別パーツ化しています
・ 「操縦手ハッチ」「前方機銃手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「前方機銃」は、機銃本体、防盾、マウントの3パーツで構成
・ 「前照灯」「ホーン」「ライトガード」はそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 「フック」やハッチの「把手」は別パーツ化しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツ化しています
・ 「サスペンションアーム」「ショックアブソーバー」を別パーツにて再現
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は前後に分割したパーツで再現、「ハブキャップ」は別パーツ化しています
●後部パネルは、フェンダー支持架を含めた一体成型のパーツで再現
・ 「尾灯」はパネル上にモールドで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、全鋼製のシングルピン履帯「T72」を再現しています
・ 履帯は、一部連結式となっています
・ 履帯は、下部の直線部は繋がった状態のパーツ、上部と前後の曲線部は1枚ずつに分割したパーツで構成しています
【 アクセサリーパーツ 】
●タミヤ社製の以下のアクセサリーパーツが付属しています
●アメリカ戦車用アクセサリパーツ 「Xランナー」 ×1
・ レーション用木箱 ×2
・ 「M2重機関銃」用 弾薬箱 ×4
・ 「M1919A4 機関銃」用 弾薬箱 ×4
・ 「M1919A4 機関銃」用 三脚架(折畳んだ状態) ×1
・ 車長フィギュア(双眼鏡を覗いているポーズの半身像) ×1
●「M2重機関銃」の「Eランナー」 ×1
・ 「M2重機関銃」 ×1
・ 機銃架 ×1
・ 弾薬箱(固定具に装着した状態) ×1
●「連合軍車両アクセサリーセット」のランナー ×1
・ ドラム缶 ×3
・ ジェリカン (アメリカ軍タイプ) ×5
・ ジェリカン (ドイツ軍タイプ) ×5
・ M1936 フィールドバック ×3
・ 寝袋 ×1
・ ダッフルバック ×1
・ 折りたたみ水バケツ ×2
・ バラックバック ×1
・ 折りたたみシート3種 ×各1
・ アミュニションキャリングバッグ ×3
・ 車両用重量表示プレート ×1
【 「M24 チャーフィー」の塗装とマーキング 】
●「M24 チャーフィー」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第1機甲師団 第81騎兵偵察大隊 (イタリア戦線 / 1945年4月)
・ 所属不明 (ドイツ / 1945年1月)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表示、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ軽戦車 M24 チャーフィー」のパッケージ内容 】
・ M24 軽戦車 ×1
・ 金属製砲身 ×1
・ 車長フィギュア ×1
・ 「連合軍車両アクセサリーセット」のランナー ×1
・ アクセサリーパーツ 一式
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●スポット生産品 (車体パーツはイタレリ社製)