ドイツ 88mm砲 Flak36 w/クルー (プラモデル)ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6260 スケール:1/35
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「ドイツ 88mm砲 Flak36 w/クルー プラモデル (ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6260 )」です●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の高射砲「88mm高射砲 Flak36」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット ●対空能力だけではなく、優れた装甲貫通能力から幾度となくドイツ軍の窮地を救い、将兵から「88(アハト・アハト)」と呼ばれて絶大な信頼を得た高射砲「88mm高射砲 Flak36」を再現、特徴的な十字型の砲脚と4角形の大型防盾を備えた存在感ある姿を表現した内容となっています 【 「88mm高射砲 Flak36」について 】●第1次世界大戦終結時、「ヴェルサイユ条約」により高射砲などの開発を禁じられたドイツ軍は、秘密裏にスウェーデンの「ボフォース」社に高射砲の開発を依頼、「60口径 75mm高射砲」を完成させます ●ドイツのクルップ社はこの設計を基に「88mm高射砲」を開発、ドイツ軍の再軍備前の1933年に「88mm高射砲 Flak18」として制式化されました ・ 「88mm高射砲 Flak18」の「Flak~」は、制式年数の数字が付くために本来は「Flak33」となる筈でしたが、上記の制約から秘匿するためにこの名称となりました ●この「88mm高射砲 Flak18」は「56口径」という長砲身により、8000mの有効射高を誇り、弾道計算器や航空機の高度に合わせて信管を調整する「ヒューズセッター」と呼ばれる装置など装備し、高射砲として非常に優れた性能を持っていました ●この「88mm高射砲」は、1936年には2層式の砲身と新型の砲架を持つ「88mm高射砲 Flak36」が登場、そして1937年には、従来のダイヤル式の弾道計算器などをメーター式の新型弾道計算器に変更した「88mm高射砲 Flak37」が開発され、より高精度な射撃を行なうことが可能となります ●この「88mm高射砲 Flak18/36/37」は、最初から高射砲としてだけではなく、様々な用途に使用できるような両用砲として設計されており、長砲身による高初速、低伸弾道性に優れたことから、対地上戦闘にも威力を発揮することが可能でした ●「88mm高射砲 Flak18/36/37」は、第2次大戦勃発時から対空戦闘をはじめ、対地上戦においても活躍を見せます ●特にフランス戦においては、当時としては装甲の厚いフランスの重戦車、イギリスの歩兵戦車に対して、ドイツ戦車や対戦車砲では歯が立たず、「88mm高射砲 Flak18/36/37」による水平射撃において敵戦車を多く撃破する活躍を発揮しています ●このフランス戦での経験を最大に活かしたのがドイツ・アフリカ軍団の司令官として北アフリカ戦線に派遣された「ロンメル将軍」でした ●北アフリカ戦線の初期、イギリス軍は「戦場の女王」と呼ばれた歩兵戦車「マチルダ 2」を投入、巡航戦車などとはドイツ軍戦車にとって互角、もしくは有利に戦うことができましたが、「マチルダ 2」の重装甲は全く歯が立たず、ドイツ軍にとって撃破困難な難敵となります ●この「マチルダ 2」は、当初は少数でしたが、当時イギリスにとって北アフリカ戦線はドイツ軍と直接対峙できる唯一の地であり、この新鋭戦車は続々と同戦線へと投入されました ●「マチルダ 2」の大量投入による北アフリカ戦線の危機に際して、「ロンメル将軍」は「88mm高射砲」を積極的に使用、「88mm高射砲」の砲弾は「マチルダ 2」が装備する「2ポンド砲」の有効射程の遥か遠方からその正面装甲を貫く能力を見せます ●さらに、当時のドイツは世界最高レベルの光学機器技術を持ち、その照準器によって撃ち出される「88mm高射砲」の砲弾は正確無比に「マチルダ 2」を捉え、「88mm高射砲」はイギリス戦車部隊に多大な出血を強いることとなりました ●また、「ロンメル将軍」は対戦車戦闘だけではなく、砲兵支援射撃としても「88mm高射砲」を使用、北アフリカ戦線において「88mm高射砲」は阿修羅のような戦い振りを発揮したのです ●東部戦線においても状況は似通っており、ソ連領に進攻したドイツ軍は当時としては極めて強力な戦車となる「T-34」「KV-1」などの新鋭戦車に悩まされました ●この新鋭戦車は、ドイツ軍戦車を凌駕する性能を保有、当初はソ連軍側の用兵の稚拙さからそれが表面化する機会は少なかったものの、徐々に集中使用が行われるとドイツ軍戦車部隊にとって危機的な状況となります ●そこでドイツ軍は「88mm高射砲」を前線に投入、「88mm高射砲」は急降下爆撃機「スツーカ」と並んで、「T-34」や「KV-1」などの新鋭のソ連戦車に対抗できる唯一の兵器として各地において活躍し、「88mm高射砲」を装備する高射砲部隊は「火消し部隊」として絶大な信頼を得ています ●「88mm高射砲」の能力は大戦後期においても衰えず、1944年のノルマンディ戦では4門の「88mm高射砲」がイギリス戦車部隊を駆逐して攻撃の機制を制する働きを見せつけました ●そして、高射砲本来の任務である対空戦闘にも活躍、各地に配置された「88mm高射砲」は濃密な防空能力により連合軍機を迎撃、「88mm高射砲」を含む高射砲部隊による撃墜機数は、ドイツ軍機による撃墜機数を上回る戦果を挙げたのです ●「88mm高射砲」という存在は連合軍の航空機、戦車、そして歩兵に至るまで脅威となり、ドイツ本国や占領地では防空の「要」として、地上戦では強力な「破壊斧」や強固な「防御壁」として大戦を通じて活躍し、ドイツ軍を支え続けたのでした 【 「ドイツ 88mm砲 Flak36 w/クルー」のキット内容について 】●このドイツ軍の高射砲「88mm高射砲Flak36」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●「88mm高射砲 Flak36」のドイツらしい細かでメカニカルな構造を細分化したパーツとエッチングとで再現、ディテール表現に重きを置いた内容となっています ●「88mm高射砲 Flak36」用の牽引トレーラー「Sd.Ah.202」が付属、トレーラーに装着した牽引状態と、トレーラーから下ろされた射撃状態とを選択することができます ●防盾の装備の有無を選択することが可能です ●「88mm高射砲 Flak36」は、「砲身部」「砲架」「砲脚」「防盾」の4ブロックで構成されています 【 砲身部 】 ●砲身は、「88mm高射砲 Flak36」用のツーピースタイプと、「88mm高射砲 Flak18」用のワンピースタイプとが付属、選択して使用します(詳細は下記を参照して下さい) ・ 砲身は、金属製砲身とプラパーツとがセットされ、選択して使用することができます ・ プラパーツの砲身は、砲身本体と砲身後部側面との2分割式で、スライド金型により砲口内部にはライフリングが凹凸あるモールドで再現されています ・ 砲尾は上下分割式 ・ 閉鎖器は3パーツで構成され、開閉状態が選択できます ・ 砲身は前後可動式とすることができます ●揺架は左右分割式です ・ 揺架内側にはリベットなどのディテールが再現、その薄さも表現されています ・ 揺架上部の「駐退複座装置」は左右分割式で、中央部分は金属製パイプとなります ・ 駐退複座装置の上部に装着する「照準器」は別パーツ化、装着の有無を選択することができます ・ 「補助装填装置」は3パーツで構成、使用の有無が選択可能です 【 砲 架 】 ●砲架は、左右及び中央部の3ブロックで構成されています ・ 砲架左右の主要躯体は、防盾を装備する状態と、防盾を装備しない状態とが付属、選択して使用します ・ 「平衡器」は、金属製パーツとプラパーツとがセットされており、砲の動きに合わせて可動させることが可能です ・ 砲架に装備される、「照準器」「照準手席」「信管調整装置」「信管調整手席」「操作ハンドル」「ダイヤル式弾道計算機」などが別パーツにて再現されています ・ 「信管調整装置」は、カバーが付いた状態と、砲弾を入れるためにカバーを外した状態とを選択できます 【 防 盾 】 ●防盾は一体成型のパーツで再現され、外側及び内部のディテールが表現されています ・ 照準用の防盾は別パーツで、開閉状態が選択できます ・ 防盾の装着の有無が選択できます 【 砲 脚 】 ●砲脚は、各アームつブロック化したパーツ構成となっており、これを中央部分のパーツで挟み込む方式です ・ 各アームブロックは左右分割のパーツで構成、「接地パッド」「杭」などは別パーツ化しています ・ 「杭」は、装着した状態と地面に刺した状態とを選択できます ・ 左右のアームは、「展開状態」と「折り畳んだ状態」を選択することができます ・ トラベリングロックは3パーツで構成され、「起倒アーム」及び「砲固定アーム」は可動させることができます 【 牽引トレーラー「Sd.Ah.202」 】 ●牽引トレーラー「Sd.Ah.202」は、シャーシ、フェンダー、牽引装置で構成され、これに上部の巻き上げ機、リール等を取り付ける構成となります ・ シャーシのフレームは1パーツで構成 ・ フェンダーは一体成型されています ・ 牽引装置は細分化されたパーツ構成により再現 ・ トレーラー上部の各種装備がパーツ化、車輪止めも付属しています ・ 通信ケーブルは、付属の軟質素材のパイプで再現 ●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とで構成されています ・ ゴムの部分は輪切り状の5パーツで構成され、トレッドパターンを再現 【 アクセサリーパーツ 】 ●「88mm高射砲 Flak36」用のアクセサリーパーツが付属しています ・ 88mm高射砲弾用 木製弾薬箱 ×2 ・ 88mm高射砲弾用 籐製弾薬箱 ×4 ・ 88mm高射砲弾 ×9 ・ 空薬莢 ×6 【 フィギュア 】 ●冬季服を着た高射砲兵を再現した6体のフィギュアが付属しています ・ フィギュアは、ドラゴン社製「ドイツ高射砲クルー (WINTER 1943~45)」と同一となりますので、詳細は個別ページを参照して下さい ・ アクセサリーパーツは、フィギュア分も含めて上記の通りとなります ●各部のディテール、砲弾の底部などを再現するエッチングパーツが付属しています 【 塗装とマーキング 】 ●「88mm高射砲 Flak36」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる6種類の塗装例が説明書に記載されています ・ 所属不明 (コーカサス / 1942年~1943年) ・ ヘルマンゲーリング降下戦車師団 (シシリー / 1943年) ・ 所属不明 (スターリングラード / 1942年) ・ 第10戦車師団 (チュニジア / 1943年) ・ ドイツ空軍第18高射砲連隊 (リビア / 1941年) ・ グロースドイッチュラント装甲擲弾兵師団 (東部戦線 / 1943年) ●説明書の塗装例に基づく、迷彩パターンの一部、部隊マーク、キルマークなどを再現したデカールが付属しています ・ デカールのプリントはカルトグラフ社製 【 「ドイツ 88mm砲 Flak36 w/クルー」のパッケージ内容 】・ 「88mm高射砲 Flak36 ×1 ・ 牽引トレーラー Sd.Ah.202 ×1組 ・ フィギュア ×6体 ・ アクセサリー類 一式 ●2005年 完全新金型 -------------------------------------------------------------- 【 「88mm高射砲 Flak18/36/37」の違いについて 】●「88mm高射砲 Flak18」「88mm高射砲 Flak36」「88mm高射砲 Flak37」の3種の砲は、形状がほとんど同一であり、パーツも互換性があることからその違いが分からないというユーザーが多いことと思いますので、ここで簡単に説明します ●「88mm高射砲 Flak18」は、上記のように基礎となった最初のタイプで、砲身はワンピースタイプが標準仕様、牽引トレーラー「Sd.Ah.201」用として十字型の砲脚の前後方向の部分が太くなっているのが特徴です ●「88mm高射砲 Flak36」は、砲身交換が容易なように砲身はツーピースタイプ(外筒と内筒との分割式)へと変更、牽引トレーラー「Sd.Ah.202」用として、砲脚の太さは左右、前後共に同一となりました ・ 牽引トレーラー「Sd.Ah.202」は、従来の「Sd.Ah.201」が前後のトレーラーが別のものだったのに対して、前後共同じタイプへと変更したものです ・ 一応、「88mm高射砲 Flak36」の砲身はツーピースタイプとなりますが、「88mm高射砲 Flak18」用のワンピースタイプを装備している場合もあります ●「88mm高射砲 Flak37」は、「88mm高射砲 Flak18」と「88mm高射砲 Flak36」が用いていたダイヤル式の弾道計算機をメーター式へと変更したもので、その他の仕様は「88mm高射砲 Flak36」と同一となります ・ 「88mm高射砲 Flak37」は、対空能力の高さから戦場よりも本土などの防空用として使用される場合が多かったようです ・ 砲身は、一応「88mm高射砲 Flak37」専用のものが登場していますが、「88mm高射砲 Flak36」と同じものを使用している場合もあります
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