ドイツ 88mm砲 Flak37 (3in1 コンバーチブル) (プラモデル)ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6287 スケール:1/35
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「ドイツ 88mm砲 Flak37 (3in1 コンバーチブル) プラモデル (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6287 )」です●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の高射砲「88mm高射砲 Flak37」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット ●防空の要として、そして優れた装甲貫通能力を活かし対戦車戦闘にも絶大な威力を発揮した「88mm高射砲 Flak37」を再現、特徴的な十字型の砲脚と4角形の大型防盾を備えた特徴的な姿を表現した内容となっています ●ドラゴン社製「ドイツ 88mm砲 Flak36 w/クルー」をベースにフィギュアを省き、「88mm高射砲 Flak37」を再現するために砲身、防盾、弾道計算機などの新規パーツを追加、タイヤを変更したバリエーションキットとなります 【 「88mm高射砲 Flak37」について 】●第1次世界大戦終結時、「ヴェルサイユ条約」により高射砲などの開発を禁じられたドイツ軍は、秘密裏にスウェーデンの「ボフォース」社に高射砲の開発を依頼、「60口径 75mm高射砲」を完成させます ●ドイツのクルップ社はこの設計を基に「88mm高射砲」を開発、ドイツ軍の再軍備前の1933年に「88mm高射砲 Flak18」として制式化されました ・ 「88mm高射砲 Flak18」の「Flak~」は、制式年数の数字が付くために本来は「Flak33」となる筈でしたが、上記の制約から秘匿するためにこの名称となりました ●この「88mm高射砲 Flak18」は「56口径」の長砲身で、8000mの有効射高を誇り、弾道計算器や航空機の高度に合わせて信管を調整する「ヒューズセッター」と呼ばれる装置など装備、高射砲として非常に優れた性能を持っていました ●この「88mm高射砲」は、1936年には2層式の砲身と新型の砲架を持つ「88mm高射砲 Flak36」が登場、そして1937年には、従来のダイヤル式の弾道計算器などをメーター式の新型弾道計算器に変更した「88mm高射砲 Flak37」が開発され、より高精度な射撃を行なうことが可能になります ●この「88mm高射砲 Flak18/36/37」は、最初から高射砲としてだけではなく、様々な用途に使用できるような両用砲として設計されており、長砲身による高初速、低伸弾道性に優れていたことから、対地上戦闘にも威力を発揮することが可能でした ●「88mm高射砲 Flak18/36/37」は、第2次大戦勃発時から対空戦闘をはじめ、対地上戦においても活躍を見せます ●特にフランス戦において、当時としては装甲の厚いフランスの重戦車、イギリスの歩兵戦車に対して、ドイツ戦車や対戦車砲では歯が立たず、「88mm高射砲 Flak18/36/37」による水平射撃において敵戦車を多く撃破する活躍を発揮しています ●このフランス戦での経験を最大に活かしたのがドイツ・アフリカ軍団の司令官として北アフリカ戦線に派遣された「ロンメル将軍」でした ●北アフリカ戦線の初期、イギリス軍は「戦場の女王」と呼ばれた歩兵戦車「マチルダ 2」を投入、巡航戦車などとはドイツ軍戦車にとって互角、もしくは有利に戦うことができましたが、「マチルダ 2」の重装甲は全く歯が立たず、ドイツ軍にとって撃破困難な難敵でした ●この「マチルダ 2」は、当初は少数でしたが、当時イギリスにとって北アフリカ戦線はドイツ軍と直接対峙できる唯一の地であり、この新鋭戦車は続々と同戦線へと投入されました ●「マチルダ 2」の大量投入による北アフリカ戦線の危機に際して、「ロンメル将軍」は「88mm高射砲」を積極的に使用、「88mm高射砲」の砲弾は「マチルダ 2」が装備する「2ポンド砲」の有効射程の遥か遠方からその正面装甲を貫く能力を見せます ●さらに、当時のドイツは世界最高レベルの光学機器技術を持ち、その照準器によって撃ち出される「88mm高射砲」の砲弾は正確無比に「マチルダ 2」を捉え、「88mm高射砲」はイギリス戦車部隊に多大な出血を強いることとなりました ●また、「ロンメル将軍」は対戦車戦闘だけではなく、砲兵支援射撃としても「88mm高射砲」を使用、北アフリカ戦線において「88mm高射砲」は阿修羅のような戦い振りを発揮したのです ●東部戦線においても状況は似通っており、ソ連領に進攻したドイツ軍は当時としては極めて強力な戦車となる「T-34」「KV-1」などの新鋭戦車に悩まされました ●この新鋭戦車は、ドイツ軍戦車を凌駕する性能を保有、当初はソ連軍側の用兵の稚拙さからそれが表面化する機会は少なかったものの、徐々に集中使用が行われるとドイツ軍戦車部隊にとって危機的な状況となります ●そこでドイツ軍は「88mm高射砲」を前線に投入、「88mm高射砲」は急降下爆撃機「スツーカ」と並んで、「T-34」や「KV-1」などの新鋭のソ連戦車に対抗できる唯一の兵器として各地において活躍し、「88mm高射砲」を装備する高射砲部隊は「火消し部隊」として絶大な信頼を得ました ●「88mm高射砲」の能力は大戦後期においても衰えず、1944年のノルマンディ戦では4門の「88mm高射砲」がイギリス戦車部隊を駆逐して攻撃の機制を制する働きを見せつけました ●そして、高射砲本来の任務である対空戦闘にも活躍、各地に配置された「88mm高射砲」は濃密な防空能力により連合軍機を迎撃、「88mm高射砲」を含む高射砲部隊による撃墜機数は、ドイツ軍機による撃墜機数を上回る戦果を挙げたのです ●「88mm高射砲」という存在は連合軍の航空機、戦車、そして歩兵に至るまで脅威となり、ドイツ本国や占領地では防空の「要」として、地上戦では強力な「破壊斧」や強固な「防御壁」として大戦を通じて活躍し、ドイツ軍を支え続けたのでした 【 「ドイツ 88mm砲 Flak37 (3in1 コンバーチブル)」のキット内容について 】●このドイツ軍の高射砲「88mm高射砲 Flak37」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●「88mm高射砲 Flak37」のドイツらしい細かなメカニカルな構造を、細分化されたパーツ構成とエッチングパーツとで再現、ディテール表現に重きを置いた内容となっています ●キットは、ドラゴン社製「ドイツ 88mm砲 Flak36 w/クルー」をベースに「88mm高射砲 Flak37」としての砲身、防盾、弾道計算機などを追加したもので、オリジナルパーツと合わせて、「88mm高射砲 Flak18」「88mm高射砲 Flak36」「88mm高射砲 Flak37」の各3タイプの砲身と、3種の防盾とが付属、その仕様を選択して組立てることができます ・ 防盾は、通常のタイプと、右側面が延長されたタイプ、そしてボックスに描かれた折れ曲がったタイプがセットされています ●「88mm高射砲 Flak37」用の牽引トレーラー「Sd.Ah.202」も付属し、トレーラーに装着した牽引状態と、トレーラーから下ろされた射撃状態とを選択して組立てることができます ●防盾の装備の有無は選択可能です ●「88mm高射砲 Flak37」は、「砲身部」「砲架」「砲脚」「防盾」の4ブロックで構成されています 【 砲身 】 ●砲身は、「88mm高射砲 Flak37」のツーピースタイプ、「88mm高射砲 Flak36」用のツーピースタイプ、、「88mm高射砲 Flak18」用のワンピースタイプとが付属、選択して使用します(詳細は下記を参照して下さい) ・ 砲身は、砲身本体と砲身後部側面との2分割式で、スライド金型により砲口内部にはライフリングが凹凸あるモールドで再現されています ・ ツーピースタイプの砲身は中央のリング部分が別パーツで、この形状の違いにより「88mm高射砲 Flak36」用と「88mm高射砲 Flak37」用とを再現しています ・ 砲尾は上下分割式 ・ 閉鎖器は3パーツで構成され、開閉状態が選択できます ・ 砲身は前後可動式とすることができます ●揺架は左右分割式です ・ 揺架内側にはリベットなどのディテールが再現、その薄さも表現されています ・ 揺架上部の駐退複座装置は左右分割式で、中央部分は金属製パイプとなります 【 砲 架 】 ●砲架は、左右及び中央部の3ブロックで構成されています ・ 砲架左右の主要躯体は、防盾を装備する状態と、防盾を装備しない状態とがセットされ、選択して使用します ・ 「平衡器」は、金属製パーツとプラパーツとが用意され、砲の動きに合わせて可動式とすることができます ・ 砲架に装備される、「照準器」「照準手席」「信管調整装置」「信管調整手席」「操作ハンドル」「メーター式弾道計算機」などが別パーツ化して再現されています ・ 「信管調整装置」は、カバーが付いた状態と、砲弾を入れるためにカバーを外した状態とを選択することができます ・ 「メーター式弾道計算機」及び「信管調整装置」のメーター部は成型色パーツとクリアーパーツの2種がセットされ、選択して使用します 【 防 盾 】 ●防盾は、「通常のタイプ」「右側面が延長されたタイプ」「折れ曲がったタイプ」の3種がセットされ、選択して使用します ・ 「通常のタイプ」と「右側面が延長されたタイプ」の防盾は一体成型のパーツで再現、外側及び内部のディテールが表現されています ・ 折れ曲がったタイプの防盾は、本体と左右のフラップ部とで構成され、フラップの角度を選択することができます ・ 照準用の防盾は別パーツで、開閉状態が選択できます ・ 防盾の装着の有無が選択できます 【 砲 脚 】 ●砲脚は、各アームずつブロック化したパーツ構成となっており、これを中央部分のパーツで挟み込む構造となっています ・ 各アームブロックは左右分したパーツで構成、「接地パッド」「杭」などは別パーツ化して再現されています ・ 「杭」は、装着した状態と地面に刺した状態とを選択できます ・ 左右のアームは、「展開状態」と「畳んだ状態」とを選択して組立てます ・ 「トラベリングロック」は3パーツで構成され、「起倒アーム」及び「砲固定アーム」は可動させることが可能です 【 牽引トレーラー「Sd.Ah.202」 】 ●牽引トレーラー「Sd.Ah.202」は、シャーシ、フェンダー、牽引装置で構成され、これに上部の巻き上げ機、リール等を取り付ける構成となります ・ シャーシのフレームは1パーツで構成 ・ フェンダーは一体成型されています ・ 牽引装置は細分化されたパーツ構成により再現 ・ トレーラー上部の各種装備がパーツ化、車輪止めも付属しています ・ 通信ケーブルは、付属の軟質素材パーツで再現 ●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とで構成されています ・ ゴムの部分はプラパーツによる一体成型で、×状の複雑なトレッドパターンが彫刻されています 【 アクセサリーパーツ 】 ●「88mm高射砲 Flak18/36/37」用のアクセサリーパーツが付属しています ・ 88mm高射砲弾用 木製弾薬箱 ×2 ・ 88mm高射砲弾用 籐製弾薬箱 ×4 ・ 88mm高射砲弾 ×6 ・ 空薬莢 ×6 ●メーター部分を再現するクリアーパーツが付属 ●各部のディテール、砲弾の底部などを再現するエッチングパーツが付属しています 【 塗装とマーキング 】 ●「88mm高射砲 Flak18/36/37」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています ・ 所属不明 (Ossenbeng / 1945年) ・ 所属不明 (東部戦線 / 1942年~1943年) ・ 所属不明 (ドイツ / 1945年) ・ ヘルマンゲーリング降下戦車師団 (シシリー / 1943年) ●説明書の塗装例に基づく、砲番号、キルマークなどを再現したデカールが付属しています ・ デカールのプリントはカルトグラフ社製 【 「ドイツ 88mm砲 Flak37 (3in1 コンバーチブル)」のパッケージ内容 】・ 88mm高射砲 Flak37 ×1 ・ 牽引トレーラー Sd.Ah.202 ×1組 ・ アクセサリー類 一式 ●2005年 一部新金型 -------------------------------------------------------------- 【 「88mm高射砲 Flak18/36/37」の違いについて 】●「88mm高射砲 Flak18」「88mm高射砲 Flak36」「88mm高射砲 Flak37」の3種の砲は、形状がほとんど同一でありパーツも互換性があることから、資料などでは仕様が似ているのに型式が異なっている場合もあり、そのことから混乱しているユーザーも多いと思います ●「88mm高射砲 Flak18/36/37」の違いを簡単に説明します ●「88mm高射砲 Flak18」は、上記のように基礎となった最初のタイプで、砲身はワンピースタイプが標準仕様、牽引トレーラー「Sd.Ah.201」用として十字型の砲脚の前後方向のアームが太くなっているのが特徴です ●「88mm高射砲 Flak36」は、砲身交換が容易なように砲身はツーピースタイプ(外筒と内筒との分割式)へと変更、牽引トレーラー「Sd.Ah.202」用として、砲脚のアーム部の太さは左右、前後共に同一となりました ・ 牽引トレーラー「Sd.Ah.202」は、従来の「Sd.Ah.201」が前後のトレーラーが別のものだったのに対して、生産性と利便性を高めるために前後共同じタイプへと変更したものです ・ 一応、「88mm高射砲 Flak36」の砲身はツーピースタイプとなりますが、「88mm高射砲 Flak18」用のワンピースタイプを装備している場合もあります ●「88mm高射砲 Flak37」は、「88mm高射砲 Flak18」と「88mm高射砲 Flak36」が用いていたダイヤル式の弾道計算機をメーター式へと変更したもので、その他の仕様は「88mm高射砲 Flak36」とほぼ同一となります ・ 「88mm高射砲 Flak37」は、対空能力の高さから戦場よりも本土などの防空用として使用される場合が多かったようです ・ 砲身は、一応「88mm高射砲 Flak37」専用のものが登場していますが、「88mm高射砲 Flak36」と同じものを使用している場合もあります
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