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「旧日本海軍 敷設艦 沖島 プラモデル (フジミ 1/700 特シリーズ No.026 )」です●帝国海軍の近代的敷設艦で、軽巡並みの排水量を持つ「敷設艦 沖島」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●練習巡洋艦「香取級」と似た船体に機雷投下用の軌条と艦尾に2個の敷設口を持つ「沖島」を再現、帝国海軍の主力艦のように武装を満載することなく、何処か余裕を持ったような姿を楽しむことができる内容となっています ●敷設艦(ふせつかん)とは、洋上に浮かぶ「機雷」を敷設するために作られた艦艇です ●「機雷」は、19世紀後半、アメリカの南北戦争時頃から使われ始めた兵器であり、敵の艦艇の航路や港湾部に敷設され、敵艦艇を撃破もしくは行動を阻害するために用いられました ・ 「機雷」の仕組みは、機雷本体と海底に置かれた繋維装置で構成され、本体は水面下の位置に固定、艦艇の弱点である艦底部を破壊、浸水により撃沈する方法でした ・ 「機雷」は、この機雷本体と繋維装置が1セットで、通常は船から海上に落とされ、投下後は繋維装置が海底に着底すると、自動的に繋留ワイヤーの長さが調節されるようになっていました ・ 「機雷」の敷設は、水上艦艇もしくは専用の潜水艦で行なわれ、第2次大戦後期では航空投下の方式も行なわれるようになります ●この「機雷」による戦果は南北戦争において証明され、この時は24隻の艦艇が沈没、これ以降の戦いにおいても「機雷」が活用されるようになります ●日露戦争においては、帝国海軍が敷設した機雷によりロシア太平洋艦隊の旗艦である戦艦「ペトロパブロフスク」が撃沈、逆にロシア側の機雷により帝国海軍の戦艦「初瀬」「八島」が沈没、両軍共に「機雷」による大きな損害が生じています ●ただ、「機雷」自体は直接攻撃兵器ではないために、その敷設にあたっては速力や攻撃力の必要性は少なく、各国は貨客船などを改造してその任務に当てることが多かったようです ●帝国海軍でも同様の船舶(特設敷設艦)や旧式の艦艇を利用していましたが、そのような艦艇では敵艦に見つかった際の反撃能力が乏しく、船体の大きさに比べて搭載する機雷の量が少ないなどの無駄が発生するために、専用の艦艇の必要性が検討されることとなりました ●そこで誕生したのが1929年に竣工した2000tクラスの「厳島」、1930年竣工の1100tクラスの「八重山」の2隻の敷設艦で、駆逐艦クラスに対応できる砲撃力を擁し、「厳島」が500個、「八重山」が185個の機雷搭載力を持っていました ●しかし、この2隻は船体の大きさが小さく、航続距離も限られており、より大型の本格的敷設艦として1936年に竣工したのが「沖島」です ●同艦は、排水量4000tで、14cm連装砲を2基装備、機雷の搭載量は500個、偵察用として水上機を1機搭載するなど、これまでとは異なる敷設巡洋艦としての能力を誇りました(航続距離は「厳島」の倍程度に伸びています) ●また、甲板上には2基の機雷投下軌条、艦尾部分には機雷投下口を持ち、投下した機雷がスクリューと接触しないように艦尾部が喫水線上から大きく張り出しているのが特徴です ●「沖島」は、太平洋戦争が勃発すると南方の攻略部隊へと配備、マキン、アバイアン島の占領任務の支援に従事します ●1942年1月にはラバウル攻略部隊、同年5月にはツラギ攻略部隊に参加、その直後ナウル、オーシャン攻略部隊に参加しましたが、その途中ブカ島の西方でアメリカ海軍の旧S級潜水艦「S42」の雷撃を受けて2本の魚雷が命中してしまいます ●この雷撃により「沖島」は行動不能となり、駆逐艦によって艦尾から曳航して回航されますが、艦尾の機雷敷設口から風が入った関係で、鎮火しかけていた火災が再び火勢が強くなってしまい、そのまま転覆しながら沈没し、短い生涯を終えたのでした ・ 結局、「沖島」は帝国海軍が勝利している時期に沈没してしまい、本来の機雷敷設の機会の無いままに失われています ●この帝国海軍敷設艦「沖島」を再現したプラスチック組立てキットです ●帝国海軍を陰から支えた敷設艦「沖島」をシャープに再現、ユニークな艦形を持つその姿は連合艦隊コレクションの中でも独特の存在感を放つことでしょう ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「沖島」の船体部は左右分割式で、これに上甲板、各種構造物を取り付ける構成となっています ●船体部には舷窓、錨収納部などの彫刻が施されています ・ 艦尾の機雷敷設口部分は別パーツで再現 ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています ●上甲板は一体成型となっています ・ 甲板上には、主砲塔台座、カタパルト基部、リノリウム押さえ、滑り止め、機雷投下用軌条の他に、リール、ボラードなどの細かなディテールが再現されています ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「カタパルト部」「煙突部」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「沖島」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋部は3層で構成され、トップには測距儀、射撃指揮所が別パーツにて再現 ・ 羅針艦橋の窓枠がモールドで再現されています ・ 艦橋の各デッキには舷窓、扉などがモールドされています ・ 艦橋部分を構成する、60cm探照灯(2基)、8cm単装高角砲(2基)、13mm連装機銃(3基)などがパーツ化されています ●メインマスト ・ メインマストは三脚檣型となっており、後部パーツに前部の支柱を取り付ける構成です ● 煙突 ・ 本体部分は左右分割式で、煙突トップ部は別パーツ化、雨水カバーがモールドで再現されています ・ 煙突台座部分のデッキは各パネルを貼り合わせる箱組み方式で、舷窓などが再現 ・ 台座上の探照灯台、110cm探照灯、通風筒、方位測定アンテナ、水上機予備フロートなどがパーツ化されています ●後檣 ・ 後檣は三脚檣型、トップは1本の単檣となっています ・ 後檣の台座部分のデッキの側面部分は3分割式となっており、舷窓、扉などがモールド再現されています ・ 後部の110cm探照灯がパーツ化 ・ 水上機収納用のクレーンは、上下のトラス構造がモールドで再現 ●カタパルト「呉式2号5型射出機」 ×1 ・ カタパルトは一体成型のパーツで再現されています ●主砲塔部「50口径3年式 14cm連装砲」 ×2 ・ 砲塔は上下分割式、砲身部分は1本づつに分割されています ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 内火艇 ×1 ・ 小型内火艇 ×1 ・ 内火ランチ ×1 ・ カッター ×2 ・ 小型カッター ×1 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ 錨 ・ パラベーン ・ 爆雷投射器 ・ 爆雷装填台 ・ 機雷積み込み用クレーン(エッチングパーツ) などがセットされています ●艦載機として ・ 94式水上偵察機 ×1 が付属しています ●ボーナスパーツとして ・ 機雷(繋がっている状態)×2 ・ 零式水上偵察機×1 が付属 ●爆雷積み込み用クレーンを再現するエッチングパーツが付属しています ●2009年 新金型
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