日本海軍 航空戦艦 伊勢 (プラモデル)フジミ 1/700 特シリーズ No.039 スケール:1/700
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「日本海軍 航空戦艦 伊勢 プラモデル (フジミ 1/700 特シリーズ No.039 )」です●「日本海軍航空戦艦 伊勢」を1/700のスケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●第2次世界大戦時における帝国海軍の航空戦艦「伊勢」を再現したキットで、 「レイテ沖海戦」時における対空兵装強化時の姿が表現されています ●前方が戦艦、そして後部に飛行甲板を持つ特徴的なフォルムの航空戦艦「伊勢」を再現、その日本的の特異な姿は、艦船ファンだけでなく、全てのジャンルのモデラーにインパクトを与えることでしょう ●キットは、同社「特シリーズ」としてプラパーツのみで高いディテール再現を目指した内容となっており、このキット単体だけでもスケールに沿った細かな表現を楽しむことができます ●戦艦「伊勢」は、当初超ド級戦艦「扶桑」型の3番艦として計画されましたが、日本の財政上の問題から着工が遅れ、その結果設計が見直されることとなり、主砲配置などを変更、実質的に改「扶桑」型として1917年に竣工しました ●「伊勢」は「36cm連装砲」を6基搭載して、「金剛」型巡洋戦艦の1.5倍の攻撃力を持ち、設計変更により「扶桑」型よりも防御力が向上、出現当時は世界最大且つ最強を誇りました ●しかし、当時の軍艦の建造技術は日進月歩であり、速度の遅い戦艦でも25ノット以上の速力が要求されるようになり、特に空母機動部隊への追従能力として艦の速度は重要な要素とされました ●「伊勢」も数度に渡る改造で、その戦闘能力と艦速が向上しましたが、空母の護衛には充分とは言えず、太平洋戦争の緒戦においては、内地にて待機状態となりました ・ これは、速度以外の要素として、戦艦という艦種自体が攻撃力は高いものの燃料消費、操作人員などの関係により非効率的で、速度が早く、一回りコンパクトな「金剛型」巡洋戦艦が活躍したのと対照的です ・ また、「伊勢」を始めとする戦艦は、「主力艦隊」として温存されていた感が強く、ソロモン海での死闘の時期の際でも、戦艦同士の主力決戦という思想が残る連合艦隊では、この「主力艦隊」を前線に投入することに強い抵抗が有ったようです ●1942年6月、連合艦隊は「ミッドウェー海戦」において主力空母4隻を喪失、これにより航空戦力が不足し、緊急の空母増産と既存の艦艇からの改造を実施することが計画されました ●一方、同年5月に同型艦「日向」が5番砲塔を爆発させるという事故が発生、幸い艦本体に重大なダメージを受けることは有りませんでしたが、砲塔は失われることとなりました ●このことから伊勢型の戦艦2隻は空母に改造することが決定、この改造プランは以下の3種類が存在しました ・ 全通式の飛行甲板 ・ 艦橋後部から飛行甲板 ・ 後楼の部分から後部に飛行甲板を設置 ●空母としての運用上、全通式が望まれましたが、資材と工期の関係からやむなく一番小規模である後楼から後部を飛行甲板とすることが決定、1943年2月から9月までに工事が行なわれ、これにより軍艦の歴史上大変珍しい存在である航空戦艦が誕生しました ●この改造により航空機22機を搭載することが可能となりましたが、飛行甲板が小さいために着艦は行なうことができず、行動を共にする航空母艦に航空機を収容することが前提となりました ●発艦は、水上機用のカタパルトにより行なわれ、そのために搭載する航空機は、新型の水上偵察機「瑞雲」とカタパルト射出用に機体が強化された艦上爆撃機「彗星」の搭載が予定されました ●この航空戦艦への改造にあたり、基本の艦体も改装が実施され、対空兵装は大幅に増強、反対に副砲は撤去されています ●航空戦艦として生まれ変わった「伊勢」、「日向」は貴重な航空戦力として期待されましたが、肝心の航空隊が南方での航空戦による消耗の関係で配備されず、結局、練習艦として内地に止まります ●1944年6月「マリアナ沖海戦」が発生、連合艦隊は起死回生を図り、その航空戦力の総力を持って挑みましたが、両艦には航空隊は無く、あくまでも戦艦として出撃しました ●この海戦において連合艦隊は空母3隻と多数の航空機を失って敗北、この時期ではアメリカ軍の航空戦力と練度、そして「VT信管」に代表される濃密な対空火器網により、戦力差は如何ともし難い状況となり、以後は航空決戦ができなくなります ●内地に帰った「伊勢」は、更に対空兵装が強化され、序々に航空機が配備され始めます ●1944年10月には、連合艦隊の存亡をかけた必死の反撃作戦「レイテ沖海戦」が開始され、「伊勢」、「日向」は、アメリカの空母艦隊を誘き出すための空母機動部隊「小澤艦隊」に所属、海戦の地フィリピンへと向かいます ●しかし、両艦の虎の子の艦載機は事前の「台湾沖航空戦」で引き抜かれており、この海戦においても航空機を載せることは有りませんでした ●フィリピン北方のエンガノ岬沖において「小澤艦隊」は「囮」役の任務を達成し、アメリカ軍の艦載機の猛攻を受け、空母4隻を失います ●この攻撃では、「伊勢」と「日向」は、その強力な対空火力により多くの敵航空機を撃墜、自艦は両艦の戦隊司令「松田少将」が考案した巧みな回避行動によって損害を逃れています ●その後、「伊勢」と「日向」は南方からの輸送任務「北号作戦」に参加し、制空権、制海権のない絶望的な状況の中、強行突破を行い、無傷で作戦を遂行しました ・ この頃には艦載機の搭載は絶望的となり、砲撃の邪魔となるカタパルトは撤去されています ●この作戦の終了後は、内地での重油不足が深刻化したために、呉近郊で繋留状態で防空砲台として使用され、1945年7月24日の呉大空襲により大破着底して一生を終えています ●戦艦「伊勢」は、航空機が戦いの中心となった太平洋戦争においては、戦艦としての本来の能力を発揮することはできず、航空戦艦となっても艦載機による作戦は行なわれませんでしたが、その強化された対空火力によって活躍、絶対的な不利な状況下、敵に一矢報いるために奮戦し続けたのです ●この帝国海軍航空戦艦「伊勢」を再現したプラスチック組立てキットです ●同社「特シリーズ」が誇るディテールの表現力により帝国海軍の中でも最も特異な形態を持つ航空戦艦「伊勢」を再現、積み上げ式の艦橋や複雑な形状の後檣、煙突部分のトラスなど、各種の構造物が織り成す日本戦艦らしい姿、そして更に飛行甲板部分による独特な形状と、その魅力が実感できる内容となっています ●また、各構造物の滑り止めやラッタル、舷窓、梯子、扉などは細かな彫刻で再現、各スポンソン、ブルワークなどは薄く成型されており、スケールに沿ったディテール感在る姿を楽しむことができることでしょう ●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです ●「伊勢」の船体部は上下分割式で、これに上甲板、上部構造物、飛行甲板、格納庫、各艤装類を取り付ける構成となっています ●船体部には、舷側の舷窓、フェアリーダー、ボラード、アンカーレセスなどの細部が再現、バルジ部分や副砲の台座跡も表現されています ・ 舷窓には上部の雨樋がモールドされています ・ 船体後部に存在する戦艦時代のクレーン部の膨らみも船体に一体成型 ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています ●上甲板は、船首楼甲板、後部上甲板が一体成型され、中央部甲板(艦橋甲板)は別パーツとなっています ・ 甲板上には、主砲塔台座、高角砲台座、木甲板の表現などの基本躯体の他、リール、ボラード、昇降口、通風筒、ケーブルホルダーなどの細かなディテールが再現 ●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「高角砲部」「カタパルト部」「煙突部」「後部構造物」「飛行甲板部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「伊勢」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋は、実艦通りに積み上げて行く方式により詳細に再現、基礎構造である前檣楼支柱は別パーツ化されています ・ 各層の床部分の滑り止めパターンがモールドで再現 ・ 各艦橋、見張り所などの窓枠が彫刻されています ・ 戦闘艦橋上部の遮風板が再現 ・ 各層を繋ぐラッタルは、各艦橋部分に一体成型もしくは別パーツで再現されています ・ 艦橋トップには、測距儀、射撃指揮所が別パーツにて再現 ・ 艦橋下部の司令塔は、左右分割式で、天板が別パーツとなっています ・ 艦橋部分を構成する、21号電探、22号電探(2基)、94式高射装置(2基)、60cm探照灯(クリアーパーツ 4基)、方位測定器、25mm3連装機銃(9基)などがパーツ化されています ●煙突 ・ 本体部分は左右分割式で、煙突トップ部は別パーツ化、雨水カバー部シャープなモールドで開口処理され、煙突内部の整流板も別パーツで再現しています ・ 煙突上部のジャッキステイは別パーツ化 ・ 煙突部の探照灯、高射装置及び機銃台座は、ブロックごとにパーツ化されています ・ 台座支柱のトラス部分は各ブロックごとに分割再現、シャープなモールドによりその構造が表現されています ・ 台座の中央部の支柱は別パーツとなっています ・ 「94式高射装置」×2、「110cm探照灯」×4、「25mm 3連装機銃」×4が付属しており、探照灯はクリアーパーツとなっています ●後部艦橋 ・ 後部艦橋は、実通りに4層構造を積み上げて行く構成となっています ・ 艦橋の窓枠がモールドで再現されています ・ 艦橋部分の後檣の支柱が別パーツとなっています ・ ラッタルが別パーツ化 ・ 94式方位盤が別パーツとなっています ・ 方位測定器、「25mm 3連装機銃」×4が付属 ●後檣 ・ 後檣は1本の単檣で、上部のヤード、ガフは別パーツ化されています ・ ヤード下部の細かな桁は一体成型された別パーツで、日本戦艦特有の複雑な形状の後檣が再現されていま ・ トップ部分に装備されている13号電探2基はマストと一体成型となっています ●飛行甲板部は、飛行甲板、格納庫、噴進砲台座部、機銃スポンソンで構成されています ・ 飛行甲板上には、航空機軌条、ターンテーブル、機銃用防御板がモールドされています ・ 甲板部のエレベーターは別パーツです ・ 格納庫は左右分割式で、内部にはこれを固定する桁のパーツが用意されています ・ 噴進砲台座と機銃スポンソンは各ブロックごとにパーツ化 ・ 噴進砲台座と機銃スポンソンの支柱は各支柱ごとに別パーツとなっています ・ 「25mm 3連装機銃」×8、「25mm 単装機銃」×11、「12cm 30連装噴進砲」×6が付属 ●カタパルト「1式2号11型」 ×2 ・ カタパルトは一体成型のパーツで、スライド金型により上部のディテール、側面のトラス構造が再現されています ・ カタパルト用の滑走車が付属しています ●主砲塔部「45口径41式 36cm連装砲」 ×4 ・ 主砲塔は上下分割式で砲身は別パーツです ・ 砲身部分は1本づつの分割式で、砲口部分は開口処理済みで、砲身基部の防水布、外?砲取り付け金具が表現されています ・ 測距儀、機銃台座は別パーツとなっています ●高角砲「40口径89式 12.7cm連装高角砲(A1型)」 ×8 ・ 高角砲はシールド部分と砲身本体との分割式で、砲身部分は連装式に一体成型されています ・ 複雑な形状の高角砲のブルワークがパーツ化 ●「12cm 30連装噴進砲」 ×6 ・ 噴進砲は砲本体と架台部とが別パーツとなっています ・ 噴進砲本体部分には表面上の模様がモールドされています ●対空機銃 ・ 25mm 3連装機銃 ×31(艦橋、煙突、主砲塔、後部艦橋、飛行甲板部に配置) ・ 25mm 単装機銃 ×11(飛行甲板上に配置) ●艦載機 ・ 艦載機は、本体、キャノピー、脚、プロペラ、フロートのパーツ構成となっています ・ 艦載機はクリアーパーツとなっています ●艦載機内容 ・ 水上偵察機「瑞雲」 ×2 ・ 艦上爆撃機「彗星」 ×2 ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 17m内火艇 ×1 ・ 12m内火艇 ×1 ・ 12m内火ランチ ×1 ・ 13m特型運搬船 ×2 ・ 9mカッター ×4 ・ 6mカッター ×1 ●その他の艤装を再現したパーツとして ・ 艦首、艦尾旗竿 ・ 錨、副錨 ・ 菊花紋章 ・ パラベーン ・ 舷々門 ・ 爆弾用クレーン ・ パラベーン用ダビット ・ クレーン などがセットされています ●艦尾の軍艦旗(直線タイプと、なびいているタイプの2種)、艦載機の日の丸マーク、味方識別帯、偏流測定線などを再現したデカールが付属しています ●2010年 完全新金型
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