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「日本海軍海防艦 丁型 (第2号型) プラモデル (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.SPW020 )」です●「日本海軍海防艦 丁型 (第2号型)」です ●太平洋戦争後期における帝国海軍の「海防艦 丁型」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット ●戦時急造型の海防艦として船団護衛に活躍、潜水艦、航空機との死闘を交えた「海防艦 丁型」を再現、生産性を考慮し、直線を基調としたシルエットを再現した内容となっています ●「海防艦 丁型」のパーツを2隻分セットしており、それぞれ「前期型」「後期型」を選択して作成することができます 【 「海防艦 丁型」について 】●帝国海軍の「海防艦」という艦種は2種類に分かれており、旧式の戦艦や装甲巡洋艦を格下げして防御用の艦としたタイプと、船団護衛用の護衛艦のタイプとがありました ・ 太平洋戦争の開戦時において、帝国海軍は船団を守る護衛艦という艦種が設定されておらず(欧米では、フリゲート艦、護衛駆逐艦[エスコート艦]、コルベット艦がある)、「駆逐艦」「水雷艇」「海防艦」「駆潜艇」が船団護衛に当たりましたが、徐々に主役は「海防艦」へと移っていくことになります ●元々、この護衛艦タイプの海防艦は北方での漁業権益を守る艦として作られましたが、航海性能と適度な対潜能力から船団護衛に用いられ、しだいにこの任務へと特化するようになります ●南方の各地が占領されると、輸送航路が急速に拡大、「駆逐艦」は第1線へと投入され、更には敵潜水艦の度重なる出現により、海防艦の必要性が高まります ●護衛艦タイプの海防艦の最初の型である「占守型」「択捉型」では、漁業権益艦の特徴を色濃く残しており、その次の型となる「御蔵型」から北方用の特殊装備が省かれ、汎用型の船団護衛用として建造されています ●しかし、この「御蔵型」は、まだ戦前の設計思想に従って建造され、1隻あたり約9ヶ月の建造期間を要するため、輸送範囲の拡大による多数の護衛艦の必要性から「海防艦」の建造工法としては不向きなものでした ●そこで、戦時簡易生産型として戦争後期から建造が行われたのが「海防艦 鵜来型」です ●この「海防艦 鵜来型」では、各部の簡略化を行いながら性能自体は従来型を維持し、建造方法も日本で始めてブロック工法が用いられ、大幅な建造日数の短縮化が図られることになります ●ところが、戦局はアメリカ潜水艦の予想外の積極的な行動により輸送船団・護衛艦艇に被害が続出、よりマスプロ化した海防艦の大量投入が必要とされます ●そこで誕生したのが「海防艦 丙型」で、「鵜来型」を参考としながら船体を小型化、徹底した簡略化と直線を基調としたデザインにより生産効率が高められました ●「海防艦 丙型」では、機関を生産性の高いディーゼルエンジンへと変更、しかし、この生産性の優れたディーゼルエンジンでも生産が間に合わず、従来型の蒸気タービンエンジンを搭載したのが「海防艦 丁型」です ●蒸気タービンエンジンの搭載により、「海防艦 丁型」では「海防艦 丙型」よりも1ノット早い17.5ノットの最大速力を出すことができましたが、燃費の良いディーゼルエンジンよりも燃料消費量が増大するのが欠点であり、2倍の燃料搭載を積載しました ●同艦の艦形は、「海防艦 丙型」とほぼ同じでしたが、若干大型化、全長は2m、全幅は0.2mと拡大されています ●「海防艦 丙型」及び「海防艦 丁型」は、その建造期間を大幅に短縮することに成功、平均の工期は3ヶ月で、「海防艦 丁型」では75日という工期の最短記録を挙げています ●「鵜来型」までは各艦にそれぞれ艦名が与えられましたが、「海防艦 丙型」「海防艦 丁型」では大量生産艦のために艦名は与えられず、「1号艦」といったように漢字表記の「○号艦」という名称がつけられました ●「海防艦 丙型」は奇数番号、「海防艦 丁型」は偶数番号が充てられており、その番号の関係から「海防艦 丁型」は「第2号型」とも呼ばれています ●「海防艦 丁型」は、このような生産工程の短縮化にも関わらず、船団護衛としての任務を重視した優れた対潜設備を装備、多くの爆雷投下装置と120個の爆雷を搭載しています ●また、新兵器である「3式爆雷投射機」を艦尾に装備、この爆雷投射機は片舷方向に最大105mまで爆雷を投射できる能力(いわゆるK砲)を持ち、8基を外側に向けて2列搭載していました ・ 艦橋前部には「8cm対潜砲」が装備されましたが、これは陸軍の「81mm迫撃砲」を転用したものであり、陸上兵器としては優秀なものの、命中精度が必要とされる海上戦闘においては有効な兵器とはならなかったようです ●「海防艦 丁型」は、1944年2月に1番艦(「海防艦 第2号」)が竣工、143隻の建造計画が立てられましたが、終戦までに63隻が完成し、その中の25隻が戦没しています ●「海防艦 丙型」「海防艦 丁型」は、大戦後期の船団護衛任務に活躍、圧倒的な連合軍の制空権・制海権下にありながら、時には自身の身を犠牲としてその任務に従事しました ●この「海防艦」で発揮された艦船建造のマスプロ化は、当時の日本の高い造船技術の結晶であり、その経験は戦後の造船技術に活かされることになるのです 【 「日本海軍海防艦 丁型 (第2号型)」のキット内容について 】●この帝国海軍の「海防艦 丁型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●ピットロード社が長年培ってきた小型艦を中心とした艦船モデル再現技術により「海防艦 丁型」をシャープに再現、小柄な船体に対潜設備を中心とした武装を持つ、同艦の特徴的なシルエットを再現した内容となっています ●「海防艦 丁型」のパーツを2隻分セットしており、それぞれ「前期型」「後期型」を選択して作成することができます ●喫水線から上が再現されたウォーターラインモデルです ●「海防艦 丁型」は、上甲板と船体とが一体成型されています ・ 上部構造物は別ブロック化したパーツ構成となっています ●船体部は、喫水線部分までが再現されています ・ 船底部は、 ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています ●甲板上には、主砲塔台座などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、ボラード、アンカーチェーン、波除け、3式投射機などのディテールがモールドされています ●上甲板上の構築物となる「艦橋」「前部構造物」「主砲部」「煙突部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます 「海防艦 丁型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています ●艦橋 ・ 艦橋は、上下分割式で、トップの測距儀(「前期型」と「後期型」とで異なる)は別パーツとなっています ・ 艦橋の窓枠がモールドで再現されています ●前部構造物 ・ 前部構造物は左右分割式です ・ 構造物側面には窓、扉などがモールドされています ・ 前部の対潜砲(迫撃砲)及び台座は別パーツです ・ 側部の機銃座は、スポンソン部と下部の支柱の2パーツで構成 ・ 「25mm連装機銃」(×2)、「25mm単装機銃」(×1)、「3式迫撃砲」×1が付属 ●後部構造物 ・ 後部構造物は船体部分に一体成型、上部の機銃スポンソン部は別パーツです ・ 上部に配置された探照灯台座は別パーツとなっています ・ 後部構造物を構成する「25mm 3連装機銃」(×2)、「25mm単装機銃」(×1)、「探照灯」(×1)が付属 ●メインマスト、後檣 ・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です ・ メインマスト用の「22号電探」(×1)、後檣用の「13号電探(「後期型」用)」(×1)が付属しています ●煙突 ・ 煙突は、本体とトップ部の2分割式です ・ 副管は別パーツ化されています ●主砲「45口径 10年式 12cm単装高角砲」×2(「前期型」はシールド付きとシールド無しの2タイプ、「後期型」は2門共にシールド付き) ・ シールド付きタイプは、シールド部と、砲身部分との分割式です ・ シールド無しのタイプは、砲身部と砲架とが一体成型されています ●機銃「25mm 3連装機銃」 ×2、「25mm連装機銃」 ×2、「25mm単装機銃」 ×2 ・ 3連装機銃、連装機銃は銃身部と機銃架の2分割式です ・ 単装機銃は一体成型となっています ●対潜砲「3式迫撃砲」 ×1 ・ 対潜砲は一体成型となっています ●対潜水艦兵装 ・ 艦尾の「3式投射機」は船体部分に一体成型されています ●内火艇、カッター及びボートダビッド ・ 6m内火艇×1、6mカッター×2が付属 ●艦首旗竿 ●錨 など ●17m内火艇が1隻付属しています ●後檣の軍艦旗を再現したデカールが付属 ●塗装指示を記したカラーシートが付属しています ●スポット再生産品
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